English site


パントテン酸生産

概要

補酵素A (コエンザイムA) の構成成分として、エネルギー産生、脂肪酸の合成・分解あるいは他の代謝調節過程での中心的役割を担うビタミンである。
ギリシャ語で「どこにでもある」という意味で、その名前の通り広く食品に存在するため、ヒトでの欠乏症はまれである。
食事から摂取するほか、腸内細菌群によってもわずかに合成される。
一般に、「副腎皮質ホルモンを合成する」、「脂質、糖質、タンパク質の代謝に役立つ」などといわれている。
コエンザイムA (CoA) やホスホパンテテインなど、補酵素の構成成分である。
細胞中では大半が CoA として存在する。 食品中の CoA は腸内酵素により消化され、パントテン酸として吸収される。
パントテン酸カルシウムは食品添加物として認められている。

機能に関する知見

機能を示すメカニズム

ピルビン酸から合成されたパントイン酸と、L-アスパラギン酸から合成された β-アラニンが結合されて、パントテン酸となる。パントテン酸はパンテテインを経て、補酵素A に変換される。

遺伝子に関する知見

  • panD: EC 4.1.1.11 Aspartate 1-decarboxylase
  • panB: EC 2.1.2.11 3-methyl-2-oxobutanoate hydroxymethyltransferase
  • panE: EC 1.1.1.169 2-dehydropantoate 2-reductase
  • panC: EC 6.3.2.1 Pantoate--beta-alanine ligase
  • Bifunctional proteinの場合もある。(panCY: EC 6.3.2.1 Pantoate--beta-alanine ligase + EC 2.7.4.14 UMP/CMP kinase.)

関連外部リンク

  • 「健康食品」の安全性・有効性情報 「パントテン酸」 国立健康・栄養研究所. 2013/1/21閲覧
  • KEGG Pathway: map00770 Pantothenate and CoA biosynthesis

MiFuPへのリンク

(更新日 2014/03/12)