
Hexose Izumoring, a strategy to design the process of all hexoses production. --Izumori (2006). Figure 4
希少糖生産
概要
希少糖(きしょうとう、rare sugar)とは自然界に微量にしか存在しない単糖及びその誘導体と定義されている。
自然界に多量に存在する単糖はブドウ糖、果糖など7種類だけで、残りのものは全て希少糖である(50種類以上)。
自然界に存在量が少ないため、研究に必要な量の供給が困難であったが、現在までに研究が進み、エリスリトール、
キシリトール等が食品等に使用されるようになり、近年になって新たに プシコース等が加わってきた。
希少糖は食後血糖値上昇抑制作用・脂肪蓄積抑制作用・動脈硬化予防作用・血圧上昇抑制作用・抗酸化作用など数々の作用が報告されており、
メタボリックシンドローム対策に期待されるなど新たな機能素材として注目されている。
機能に関する知見
遺伝子に関する知見

1991年に香川大学の何森教授が、農学部のキャンパスから見つけられた微生物から、フルクトースからプシコースを生産する酵素を世界で初めて発見した。
さらに、何森教授はこの酵素を用いることにより、酵素反応を中心にした各種希少糖の生産工程を示す戦略図、イズモリングを発表した。
現在、何種類かの希少糖が含まれた希少糖含有シロップ(レアシュガースウィート)が産学官・香川県の連携で開発され、抗肥満作用が報告されている。
参考文献
MiFuPへのリンク
プシコース生産
- NFUNC_0065 D-Psicose biosynthesis
NRULE_0230 D-tagatose 3-epimerase
アロース生産
- NFUNC_0077 D-allose biosynthesis
NRULE_0242 L-rhamnose isomerase
(更新日 2014-03-13)
