アロース生産
概要
D-アロースは六炭糖およびアルドースに分類される。グルコースの3位のエピマーである。
抗酸化作用を示し、虚血による神経細胞死の保護作用や、癌細胞増殖抑制作用などを示すことが明らかにされている。
機能に関する知見
機能を示すメカニズム
D-アロースはD-プシコースから酵素変換により生産することが可能である。D-プシコースをD-アロースに変換する酵素としては、以下の3つが挙げられる。
Ribose-5-phosphate isomerase 及 び Galactose-6-phosphate isomerase によるアロース生産については遺伝子定義作成が困難であったため、
L-rhamnose isomerase によるアロース生産についてのみ NRULE_0242 とした。
機能を持つことが知られている生物
- L-rhamnose isomerase
実用化例
D-プシコース、D-アロースなどの希少糖を15%程度含むシロップ(液糖)が、商品化されている。ブドウ糖、果糖、希少糖が、それぞれの長所を活かすように、バランスよく含まれた次世代の機能性甘味料であり、香川大学の元学長が代表を務める同大学発のベンチャー企業とその関連会社により製造販売がされている。香川県内のホテルや人気洋菓子店などでは、このシロップを活用したケーキやドーナツなどが多数販売されている。
- 希少糖含有シロップ(商品名:レアシュガースウィート 株式会社レアスウィート、松谷化学工業株式会社)
参考文献
- Leang, K. et al. (2004). Cloning, nucleotide sequence, and overexpression of the L-rhamnose isomerase gene from Pseudomonas stutzeri in Escherichia coli. Appl Environ Microbiol. 70(6):3298-3304. PMID: 15184124
MiFuPへのリンク
- NFUNC_0077 D-allose biosynthesis
NRULE_0242 L-rhamnose isomerase
(更新日 2014/03/12)
