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アントラニル酸生産

概要

アントラニル酸(Anthranilic acid, Anthranilate)は、ウシ肝臓より子ネズミの発育促進および乳汁分泌促進作用のあるものとして発見された。かつてはビタミンL1とも呼ばれた(現在ではビタミンに含まれない)。
白色または淡黄色の結晶粉末で甘味がある。
生体内でのトリプトファン合成に関与するシキミ酸経路では、コリスミ酸とグルタミンからアントラニル酸シンターゼによって合成される。 トリプトファンの代謝経路であるキヌレニン経路においてキヌレニンより生合成される。
様々なアルカロイドの前駆体となる。
メタノールとのエステルであるアントラニル酸メチルはブドウやジャスミンに含まれる香気成分である。
種々の金属イオンと不溶性のキレート錯体を作る性質を利用し,これらの金属イオンの定量分析用試薬となる。

機能に関する知見

機能を示すメカニズム

コリスミ酸とグルタミンからアントラニル酸シンターゼ(EC 4.1.3.27 anthranilate synthase)によって合成される。 anthranilate synthase は TrpE (anthranilate synthase component I)と TrpG (anthranilate synthase component II)の二つのコンポーネントから構成されている。 TrpG は PabA (EC 2.6.1.85 aminodeoxychorismate synthase 葉酸生産に関わる酵素の一つ)と相同性が高い。

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(更新日 2014/03/12)