バイオテクノロジー

タイ遺伝資源の円滑な入手・利用をサポート-BIOTECと連携に関する合意書を締結-

公表日

平成30年3月22日

本件の概要

報道発表資料

発表日:
平成30年3月22日(木)
タイトル:
タイ遺伝資源の円滑な入手・利用をサポート -BIOTECと連携に関する合意書を締結-
発表者名:
独立行政法人製品評価技術基盤機構バイオテクノロジーセンター
資料の概要:

 NITE(ナイト)[独立行政法人 製品評価技術基盤機構 理事長:辰巳 敬、本所:東京都渋谷区西原二丁目49番10号]は、3月21日にタイ王国科学技術開発庁国立遺伝子工学バイオテクノロジーセンター(BIOTEC)と連携に関する合意書を締結しました。本合意書によって、日本の事業者が名古屋議定書のルールに基づき、タイ各地から得られた乳酸菌などの遺伝資源を入手しやすい環境を整備します。

  1. 1.東南アジアは温暖な気候から多種多様な微生物が生息しており、それら微生物の産業への活用化が期待されています。微生物をはじめとする遺伝資源は、アジア各国の遺伝資源センター(BRC)で保存・管理されています。NITEはタイを代表するBRCであるBIOTECと、2005年から共同研究など様々な取り組みを通じて連携してきました。
  2. 2.しかし、【生物の多様性に関する条約の遺伝資源の取得の機会及びその利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分に関する名古屋議定書】(名古屋議定書)の発効に伴い、世界各国で遺伝資源の入手に関するルールの整備が進められており、それぞれの国の制度が異なることから、日本のバイオ関連企業や研究者にとって海外の遺伝資源の入手がより困難になりつつあります。
  3. 3.このたびNITEとBIOTECは、新たに「BRCを経由した遺伝資源の移転に関する合意書」を締結しました。本合意書を締結することで、相手国のBRCから遺伝資源を入手する際の手続きや、入手した遺伝資源を輸入する際の法令等の情報を提供し、お互いの国の事業者が相手国の遺伝資源を入手しやすい環境を整備します。
  4. 4.BIOTECはタイ各地のBRCとネットワークを形成し、それらBRCが保有する遺伝資源の情報を提供しているため、日本の事業者がタイ各地から得られた乳酸菌などを入手しやすくなることが期待されます。
  5.               
  6. 5.NITEではタイとの合意書締結に続き、アジア各国との協力関係を発展させ、日本の事業者が海外の遺伝資源を法的に適切に入手しやすくなる体制を整備していきます。
【調印式の様子】
調印式の様子1
 
     
調印式の様子2
 
調印式の様子3
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発表資料

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