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NITEが行う新型コロナウイルスに対する消毒方法の有効性評価について~よくあるお問い合わせ(令和2年6月13日版)~【更新を終了しております】

この「よくあるお問い合わせ」については、令和2年6月13日版をもちまして、更新を終了しております。
新型コロナウイルスの消毒・除菌方法に関する政府等の最新情報については、厚生労働省・経済産業省・消費者庁等のニュースリリース、お知らせなどをご参照ください。

委員会に関すること

Q:
今後の委員会開催スケジュールはどのようになっていますか?
A:
現在のところ、5月28日に第4回委員会を、6月中に第5回委員会を予定しています。
 
Q:
委員会は公開ですか? 資料はどこで見られますか?
A:
資料及び議論の概要は、原則、公表します。資料等は以下をご覧ください。
 
Q:
今後の検証試験の結果の公表時期はいつ頃ですか?
A:
5月28日に第4回委員会、6月中に予定している第5回委員会において結果の追加公表を予定しています。
 
Q:
有効性評価を行う消毒方法の用途は何ですか?
A:
原則として物品に対する消毒を想定しています。
 
Q:
有効性評価の対象はどのように選ばれていますか?
A:
今回の有効性評価において、優先的に検証試験を行う消毒方法につきましては、有識者による検討委員会において議論を行い、一般の方々が入手しやすく(安定的な供給が見込める)、かつ、文献等から新型コロナウイルスに対して一定の消毒効果を有する可能性のある候補物資が選定されています。

 

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消毒を行われるかた向け

界面活性剤及び第4級アンモニウム塩について

Q:
界面活性剤とはどのようなものですか?
A:
界面活性剤とは、ひとつの分子の中に、油となじみやすい部分(親油基)と水になじみやすい部分(親水基)の両方をもっているものです。油汚れなど水だけでは落とせないものに対して水と油が混ざり合うように作用し、汚れを落とすといった効果があり、石鹸や洗剤に含まれています。

(参考)  
Q:
界面活性剤はどのようなものに含まれていますか?
A:
界面活性剤は、石けんや住宅家具用洗剤、台所用洗剤などに含まれています。
 
Q:
界面活性剤であれば、どのような成分であっても新型コロナウイルスに有効でしょうか?
A:
成分ごとに有効性を評価しています。5月21日時点で有効性が確認されたものは、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキルグリコシド、アルキルアミンオキシド、塩化ベンザルコニウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテルの5種類です。また、これら以外の界面活性剤についても、新型コロナウイルスに有効な可能性があります。詳細は公表資料をご覧ください。
Q:
5月21日時点で新型コロナウイルスに有効と判断された4種類の界面活性剤は、どの製品に含まれているのでしょうか?
A:
以下ウェブサイトで、有効な界面活性剤が含まれている製品のリストを公表しています。
このリストに掲載されていない製品にも、新型コロナウイルスに有効と判断された界面活性剤が含まれている可能性があります。製品の成分表や、製品ウェブサイト等を参考にしてください。
 
Q:
5月22日の発表では、それぞれの界面活性剤について新型コロナウイルスに有効な濃度が示されていますが、各商品中の濃度はどのようにすれば知ることができるでしょうか?
A:
商品ラベルに記載されているものもあります。また、商品を製造している事業者のウェブサイトで確認することができる場合があります。使用時の濃度が、有効濃度と同等、又はそれよりも高い濃度であれば、新型コロナウイルスに有効です。
 
Q:
厚生労働省では、手すり・ドアノブなどの共用部分においては薄めた市販の家庭用塩素系漂白剤で拭くことを呼びかけているが、ドアノブ等は界面活性剤でも消毒できるのでしょうか?
A:
今回の検証は手すり・ドアノブなど身近な物の消毒について、消毒用アルコール以外の選択肢を示すために実施されました。このため、従来呼びかけられていた市販の家庭用塩素系漂白剤に加えて、今回のリストに記載した界面活性剤でもウイルスの除去ができるということです。
Q:
住宅家具用洗剤を使った手すり・ドアノブなどに付着したウイルスの消毒を行う場合の方法を教えてください。
A:
新型コロナウイルスに対する有効性が確認された界面活性剤を含む住宅家具用洗剤を用い、商品に記載された「用途」や「使用上の注意」などに従って使用してください。薄めて使うことを前提にしている製品の原液が皮膚に付くとかぶれたりする場合があります。また、消毒した場所が変色することもあります。パソコン等の電子機器類は直接液が掛かったまま放置するとショートする可能性があるため、布やキッチンペーパーに消毒液を付けて拭いたあとに水拭き等を行うことが必要です。
 
Q:
家に住宅・家具用洗剤がありません。どうすれば良いですか?
A:
台所用洗剤を使って代用することができます。使用方法については、資料をご覧ください。

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消毒関連製品の製造・販売事業者のかた向け

Q:
新型コロナウイルスに有効と判断された界面活性剤を含む製品を製造・販売しています。リストに掲載できますか?
A:
製品リストへの追加掲載については、事務局(dmtf-koho@nite.go.jp)に御連絡ください。事務局から掲載に必要な手続きをご案内させていただきます。
 
Q:
NITEに検証試験を依頼できますか? NITE以外に試験を依頼できる機関はありますか?
A:
申し訳ありませんが、当機構では試験を行うことはできません。 また、試験依頼を受け付けている機関につきましても個別具体的には承知しておりません。
 
Q:
今回の評価で有効性が確認された物資は、薬機法等の関係法令においてどのように扱われることになるのでしょうか?
A:
本委員会で進める有効性評価は、新型コロナウイルス対応に係る国民向け広報等での活用を目的としたものであり、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(薬機法)、「食品衛生法」、その他の関連する法令等における評価を意味するものではありません。

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次亜塩素酸水に関すること

Q:
「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸ナトリウム」は同じものですか?
A:
違うものです。
「次亜塩素酸ナトリウム」は、塩素系漂白剤などの主成分として用いられるアルカリ性の物質で、従来から新型コロナウイルスの消毒に使われています。「次亜塩素酸水」は、電気分解などの手法で作られる酸性の液体で、新型コロナウイルスへの有効性については、現在検証中です。
 
Q:
「次亜塩素酸水」は、新型コロナウイルスに効果がないのですか?
A:
「次亜塩素酸水」の新型コロナウイルスに対する効果については、検証試験が継続中であり、まだ結論は出ていません。
現在、効果の検証作業を、関係機関の協力を得て進めているところです。塩素濃度や酸性度(pH)等の条件によって効果が変化しうるため、評価にあたっては、様々な条件での検証を行う必要があります。
今までのところ、新型コロナウイルスに対して一定の効果を示すデータも出ていますが※、2020年5月29日現在、全体として有効性評価を行う上で十分なデータが集まっていないことから、委員会において、引き続き検証試験を実施することとされました。今後、早期に結論を得ることを目標に、検証作業を続けてまいります。

※塩素濃度49ppm(pH5.0)で、20秒で感染力を1000分の1まで減少させた例がありました。
 
Q:
「次亜塩素酸水」で手指消毒を行ってもよいのですか?
A:
今回の有効性評価は、アルコール消毒液の代替となる身の回りの物品の消毒方法の評価が目的であり、手指消毒は評価対象となっておりません。
「次亜塩素酸水」を手指や皮膚の消毒で利用することは安全面から控えるよう弊機構が公表したとする報道が一部にありますが、手指、皮膚での利用の是非について何らかの見解を示した事実はございません。
「次亜塩素酸水」の利用に当たっては、メーカー等の提供する情報等をよく吟味し、ご判断をいただければと存じます。
 
Q:
「次亜塩素酸水」の空間噴霧は行ってもよいのですか?
A:
今回の有効性評価は、アルコール消毒液の代替となる身の回りの物品の消毒方法の評価が目的であり、空間噴霧は評価対象となっておりません。
「次亜塩素酸水」の噴霧での利用は安全面から控えるよう弊機構が公表したとする報道が一部にありますが、噴霧利用の是非について何らかの見解を示した事実はございません。
「次亜塩素酸水」を消毒目的で有人空間に噴霧することは、その有効性、安全性ともに、メーカー等が工夫して評価を行っていますが、確立された評価方法は定まっていないと承知しています。メーカーが提供する情報、経済産業省サイトの「ファクトシート」などをよく吟味し、ご判断をいただければと存じます。
 
Q:
「ファクトシート」は、経産省・NITEの見解として出されたものですか。
A:
本資料は、新型コロナウイルスの消毒において期待される「次亜塩素酸水」について、その販売実態や空間噴霧をめぐる事実関係を、現時点までに得られた情報に基づいて経済産業省がまとめたものです。経産省やNITEとして何らかの見解を示すものではありません。今後、新たな知見が得られましたら随時修正が行われます。
また、「ファクトシート」に記載の内容についてのお問い合わせは、以下にお願いします。
 
経済産業省 e-mail:daitai-kensho@meti.go.jp
※お電話でのお問い合わせは、経済産業省のコールセンターにお願いします。コールセンター電話番号:0570-550-612
 
Q:
一部報道において、「次亜塩素酸水の有効性は(現時点において)確認されていない」とありますが、これは事実ですか?
A:

次亜塩素酸水の新型コロナウイルスに対する効果については、検証試験が継続中であり、まだ結論は出ていません。

塩素濃度、酸性度等の様々な条件で効果が変化しうることから、有効性評価を行うための十分なデータを集めるため、関係機関に検証試験を進めていただいています。 このため、5月29日付のプレスリリースにおいても、「『次亜塩素酸水』については、今回の委員会では判断に至らず、引き続き検証試験を実施することとされました」と発表させていただいております。

「有効性がない」かのような内容を弊機構が公表していると誤解しうる報道も一部にありますが、そうした事実はありません。「有効性がある」、「有効性がない」、または「どういう条件の場合に有効性がある(ない)」のかについて、現時点ではまだ判断できない段階であるとご理解をいただければと存じます。
 

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最終更新日

2021年1月29日

お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 企画管理部  経営企画課広報企画室
TEL:03-3481-6685  FAX:03-3481-1920
住所:〒151-0066 東京都渋谷区西原2-49-10 地図
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