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化学物質管理分野 化学物質の総合的なリスク評価・管理に関するさまざまな情報を提供します。 mark NITEトップ化学物質管理分野> NITE 化学物質総合情報提供システム(NITE-CHRIP)
 

NITE-CHRIP(ナイトクリップ)では国内外における

化学物質の法規制・有害性情報等を提供しています

 
FAQ(よくあるご質問)
★ページ内のキーワード検索について

FAQページやリンクの補足資料内(PDF,Excelなど)で素早く必要な項目を見つけたい場合は、Ctrl+Fを押し検索ボックスを出すことでキーワード検索が可能です。

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はじめに

1.NITE-CHRIPについて

1.NITE化学物質総合情報提供システム(NITE-CHRIP)とはどのようなものですか?
1.NITE化学物質総合情報提供システム(NITE-CHRIP)は、適切な化学物質管理及び化学物質のリスク評価の実施のために、必要となる情報を提供しているデータベースです。
本システムは、インターネットを通じて、無料で公開をしています。ご利用の方はこちらからマニュアルをご参照ください。

2.NITE-CHRIPで調べられること

2.NITE-CHRIPでは、何を調べることができますか?
2.CAS登録番号(CAS RN)や化審法官報整理番号のような化学物質に紐づく番号や名称などから、有害性情報、法規制情報、国内外の公的機関等によるリスク評価情報などを検索することができます。また、各法規制対象物質や各機関の評価物質等を一覧で表示することも可能です。

3.化学物質及び法律の掲載範囲

3.NITE-CHRIPには、日本国内で流通している化学物質及び日本国内の法規制が全て網羅されていますか?
3.化学物質に関しては、国内だけではなく海外の公的機関からの公表データ等(評価書、官報、オフィシャルサイト等)を元に、法規制等の対象物質を掲載しています。
掲載している化学物質については、法規制情報毎の物質リストを、ダウンロードしてご利用いただけます。
法規制情報に関しましては、化審法、安衛法、化管法をはじめとして、主な国内の化学物質に関連した法規制を収載しておりますが、国内法を全て網羅しているわけではありません。
また、掲載法規制情報の中には、規制対象として特定の化学物質を定めていないものもあり、そのような法律については、物質リストは掲載していません。

NITE-CHRIPに掲載している法規制情報については、以下の一覧でご確認ください。
https://www.nite.go.jp/chem/chrip/chrip_search/sltLst

4.更新頻度と更新の内容

4.NITE-CHRIPはどのくらいの頻度で更新していますか?また、更新箇所はどこから確認できますか?
4.約2か月に1回の定期更新と定常的な確認作業を通じて、最新の情報を掲載するように努めています。ただし、最新の確実な情報は個別情報源をご参照ください。また、更新時の変更箇所については更新履歴に掲載しています。

5.NITE-CHRIPに掲載される条件

5.NITE-CHRIPに化学物質が掲載される条件やタイミングはどのように決まっているのですか?CAS登録番号(CAS RN)が登録されたときですか?
5.NITE-CHRIPは、国内外の公的機関からの公表データ等(評価書、官報、オフィシャルサイト等)を元に、法規制等の対象物質等を掲載しています。 CAS登録番号(CAS RN)を取得したタイミングや届出の数量で決められているわけではなく、法規制等の対象物質として公表データ等に掲載された後にNITE-CHRIPに掲載します。

NITE-CHRIPから確認できる法規制情報については、以下の一覧でご確認ください。
https://www.nite.go.jp/chem/chrip/chrip_search/sltLst

NITE-CHRIPの使い方

1.他の法規制との関係を調べる方法

6.ある法律に該当する化学物質を一覧表示した状態で、他の法律にも該当するか併せて確認したいのですが、一覧表示のまま複数の法律に該当するか確認する方法はありますか?
6.一覧表示のまま複数の法律に該当するか確認する方法は以下の通りです。

手順1.「法規制等から調べる」から物質リストをクリックし、政令番号による表示の画面へ進みます。政令番号による表示画面の右上の「CHRIP_ID 及び CAS RNにより表示する」をクリックします。
手順2.CHRIP_ID及びCAS RNによる表示の画面の右上に表示される「他の法規制等に該当するかを表示」ボタンをクリックします。
手順3.表示されたページで比較をしたい法律や項目にチェックを入れて、右上の「再表示」ボタンをクリックします。

NITE-CHRIPで法規制情報の一覧表示化の具体的な操作方法について、こちらの参考資料のp.1~p.4の「①複数の法律に該当するかを一覧で確認する方法」をご参照ください。

2.検索結果をダウンロードする方法

7.中間検索結果画面の一覧や法規制物質リストをダウンロードすることはできますか?
7.中間検索結果や法規制物質のリストはTSV形式(Excelで使用可)でダウンロードが可能です。中間検索結果画面あるいは法規制物質リストの「CHRIP_ID 及び CAS RNによる表示」の画面で、「検索結果をダウンロード」をクリックするとダウンロードできます。
ダウンロード方法やダウンロードしたデータの利用方法の詳細についてはマニュアルをご参照ください。

3.複数の化学物質や複数の法規制物質リストを比較して見る方法

8.複数の化学物質の検索画面を比較したり、複数の法規制物質リストを比較して見たいのですが、方法はありますか?
8.中間検索結果画面で表示されるNo.や ? をCtrlキーを押しながらクリックしますと新しいタブで検索結果画面を表示できます。
同様にCtrlキーを押しながら物質リストのリンクをクリックしますと、複数のリストの検索結果を比較して見ることもできます。

4.検索結果画面へ直接リンクをする方法

9.NITE-CHRIPの検索画面や検索結果画面へ直接リンクする方法はありますか?
9.直接リンクする方法は以下の方法があります。

【CAS RNを指定してリンク】
https://www.nite.go.jp/chem/chrip/chrip_search/srhChripIdLst?_e_trans=&shMd=0&txNumSh=[CAS登録番号(CAS RN)]&ltNumTp=1&bcPtn=5
[CAS登録番号(CAS RN)]の部分にリンクしたいCAS登録番号(CAS RN)を入力してください。
CAS登録番号(CAS RN)を囲む括弧[]は入力不要です。

【CHRIP_IDを指定してリンク】
https://www.nite.go.jp/chem/chrip/chrip_search/cmpInfDsp?cid=[CHRIP_ID]&bcPtn=5
[CHRIP_ID]の部分にリンクしたいCHRIP_IDを入力してください。
CHRIP_IDを囲む括弧[]は入力不要です。

【情報源IDを指定してリンク】
https://www.nite.go.jp/chem/chrip/chrip_search/intSrhSpcLst?_e_trans=&slScNm=[情報源ID]&bcPtn=6
[情報源ID]には物質リストに対応した情報源IDを入力してください。
情報源IDはこちらをご参照ください。なお、情報源IDを囲む括弧[]は入力不要です。

その他トップページや物質リスト以外を直接リンクする方法は、こちらをご参照ください。
また、本システムへのリンクの注意事項についてはこちらの「リンクについて」をお読みください。

検索結果の表示や見方について

1.採用している分子式の記載法

10.NITE-CHRIP上では、どのような分子式の記載方法を採用しているのですか?
10.元素の記載順についてはHill方式を採用しています。この方式では、炭素を含む物質は最初にC、次にHを記載し、続いてその他の元素をアルファベット順に記載します。炭素を含まない物質については、すべての元素をアルファベット順に記載します。
なお、NITE-CHRIPに収載されている物質の分子式には、一部CASにおける分子式の記載方式で掲載しているものがあります。
CASで使われている方式では、多成分物質(塩、付加化合物、混合物、コポリマー、水和物、合金、金属間化合物、組成が不定の化合物など)は、各成分の分子式をピリオドでつないだ式(ドット分離式)で表されます。例えばこの形式で炭酸ナトリウムを表すと、炭酸の分子式「CH2O3」とナトリウムの分子式「Na」をピリオドでつないだ「CH2O3.2Na」となります。

2.採用している化学物質名称の記載法

11.NITE-CHRIPの一般情報に掲載されている名称はCAS登録番号(CAS RN)で使用されているCA Index Name (CA索引名)に対応した名称ですか?
11.NITE-CHRIPに収載されている物質の一般情報の日本語名と英語名は、基本的にIUPAC名称で掲載しています(有機化合物についてはIUPAC命名法の1993年勧告、無機化合物については2005年勧告を参考としています)。
IUPAC名称は順次整備をすすめておりますが、未整備のもののうちCAS登録番号(CAS RN)が紐付いている物質についてはCAS登録番号に対応したCA Index Name(CA IN:CA索引名)を掲載しています。また、IUPAC名称やCA Index Nameによる名称付与が難しいために法規制等の公示名称や情報源において使用されている公表名称を表示しているものがあります。これらの名称には、複数の構造を含む包括名称や、「液状のものに限る」といったただし書きが付されている場合があります。

12.NITE-CHRIP上では、化学物質名称はどのような記載方法を採用しているのですか?
12.NITE-CHRIPの機能上、“下付文字”または“イタリック体文字”等を標準スタイルの字体に変換して表示しています。また、“上付文字”は、原則として丸括弧で囲むこととしています。
例:52 ⇒5(2)、λ6⇒λ(6)

このため、以下の例のように、名称中に「“上付文字”がついた形で示す位置番号等」(赤字部分)と「丸括弧つきの数字とともに示す位置番号等」(青字部分)が混在する場合、両者は表示上区別されないことにご注意ください。
例:4,4-ジメチル-2,6-ジオキサ-1,7(1),3,5(1,4)-テトラベンゼナヘプタファン--ジアミン
 ⇒4,4-ジメチル-2,6-ジオキサ-1,7(1),3,5(1,4)-テトラベンゼナヘプタファン-1(4)7(4)-ジアミン
(上段:通常の表記による物質名称、下段:NITE-CHRIPにおける同物質名称の表示)

3.中間検索結果画面の※の意味

13.中間検索結果画面において、CAS登録番号(CAS RN)に続き(※1)(※2)(※3)と記載されているものがありますが、どういう意味ですか?
13.
(※1)は、当該物質が化審法官報整理番号または政令番号の示す物質と一定の条件を満たした場合に一致する物質であることを示しています。条件は検索結果の備考欄に記載されていますので必ずご確認ください。
(※2)は、運用通知「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律の運用について」の3-1により、それぞれ第一種特定化学物質、第二種特定化学物質、監視化学物質、優先評価化学物質として取り扱われる物質であることを示しています。
(※3)は、化審法の新規公示化学物質(2011年4月1日以降届出)として届け出られたもののうち、当該物質が法第二条第五項に基づき優先評価化学物質に指定され、その後、優先評価化学物質から取り消された物質であることを示しています。

詳細については、各物質の検索結果画面の備考欄に記載がありますので、ご確認ください。

4.CAS登録番号(CAS RN)が5000件以上の表示

14.CAS登録番号(CAS RN)の検索結果件数が5000件を超えると結果がダウンロードできないのですが、何故ですか?
14.CAS登録番号(CAS RN)については、米国化学会の一部門である Chemical Abstracts Service (CAS) の知的財産であり、
CAS Information Use Policies
https://www.cas.org/legal/infopolicy
に従って運用しています。

個人またはグループがダウンロードし利用できるCAS登録番号(CAS RN)は最大5000件ですので、NITE-CHRIPにおいても5000件を超えた場合は結果のダウンロードを制限しています。

なお、化学情報協会(JAICI)より、CAS情報利用規約について和訳版が提供されていますので、下記のURLからご参照ください。
https://www.jaici.or.jp/stn/infopolicy.html

5.法規制の対象物質に該当・非該当の判断

15.化学物質を検索して、出てきた検索結果画面にて、法規制の情報が記載されていない場合、この物質は記載の無い法規制の対象物質には該当しない物質と判断して良いですか?
15.NITE-CHRIPでは、各法規制の政令名称に該当する個々の物質について、情報源のサイトや関連文書を参考に、NITEにて確認できた物質について順次紐付け作業を行っていますが、全ての対象物質について収載できているわけではありません。
従いまして、NITE-CHRIPに収載されていない全ての場合において、当該法規制の対象物質に非該当、ということではありません。
該当するか不明の場合は、ご自身でご判断いただくか、各法規制の所管官庁である省庁や関連機関にお問合せください。

また、「関連機関への」連絡先がトップページや検索結果画面のフッターの「問い合わせ先」に記載されていますので、ご参照ください。

法規制関連番号(化審法など)とその調べ方

1.化審法官報整理番号(MITI番号)について

16.化審法番号とは、どのようなものですか?
16.化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(以下、「化審法」)の既存化学物質名簿に記載された化学物質(以下、「既存化学物質」)に付けられている官報で公表された類別整理番号のことを指します。
それ以外にも、新規化学物質として届け出られた後に公表された化学物質に付けられている官報告示の類別整理番号または通し番号のことも指します。
呼び方としましては、化審法番号以外に「化審法官報整理番号」、「既存番号」、「化審法化学物質番号」及び「官報公示整理番号」、あるいは経済産業省の昔の呼称で「MITI番号(MITI number)」などもあります。
詳細については、化審法FAQ「Q1-3」を参照ください。

2.化審法官報整理番号の調べ方

17.製造・輸入しようとする物質に化審法官報整理番号があるか、どのように調べたら良いですか?
17.NITE-CHRIPのトップページから、「化学物質から調べる」を選択して、次のページにてCAS登録番号(CAS RN)にて検索をします。CAS登録番号(CAS RN)で調べて、検索結果が出てこない場合でも、化審法官報整理番号が存在しないとは限りません。その場合は、名称で調べる必要があります。また、名称での検索については本FAQ内Q18に関連の記載がありますのでご確認ください。

なお、NITE-CHRIP上にて、CAS登録番号(CAS RN)と化審法官報整理番号の掲載する組合せは、主に以下の3通りに該当するものです。

(1)CAS登録番号(CAS RN)の物質が化審法官報整理番号の示す物質と完全に一致する組合せ
(2)CAS登録番号(CAS RN)の物質が化審法官報整理番号の示す物質に包含される組合せ
(3)CAS登録番号(CAS RN)の物質が化審法官報整理番号の示す物質と一定の条件を満たした場合に一致する組合せ

(3)においては、NITE-CHRIPでは、一部の物質について、条件を検索結果の備考欄に記載した上で掲載しています。(1)~(3)の組み合わせ例については、こちらの参考資料をご参照ください。
上記、3通り以外の組み合わせについてはNITE-CHRIPには掲載していません。

3.CAS登録番号(CAS RN)から化審法官報整理番号を調べたときに検索結果が表示されない場合

18.NITE-CHRIPの「化学物質から調べる」の項目から、CAS登録番号(CAS RN)を使って検索をしましたが、「対象データがありません」と出てきてしまいます。データベース上に載っていないということは、当該化学物質は化審法官報整理番号の付与されていない新規化学物質になるのですか?
18.NITE-CHRIPでは、各情報源からNITEにて確認できた物質について順次紐付け作業を行っていますが、化審法官報整理番号とCAS登録番号(CAS RN)が必ず紐づいているわけではありません。そのためCAS登録番号(CAS RN)で調べて、「対象データがありません」と出てきてしまい化審法官報整理番号が見つからない場合であっても、必ずしも新規化学物質であるとは限りません。
CAS登録番号(CAS RN)で調べて、検索結果が出てこない場合は、別途、名称から検索する必要があります。名称から検索する方法をお試しください。
詳しくは、化審法のFAQ「Q1-1」の「CASE2:名称から検索」をご参照ください。CAS登録番号(CAS RN)からも名称からも化審法官報整理番号が確認できない場合は、新規化学物質の可能性が高いです。
こちらは、名称から検索する方法の参考資料です。

19.NITE-CHRIPの「化学物質から調べる」の項目から、CAS登録番号(CAS RN)を使って検索をしましたが、「入力データに誤りがあります。」と出てきてしまいます。システムのエラーか何かでしょうか?
19.ご入力のCAS登録番号(CAS RN)が間違っている可能性があります。ご確認の上、正しいCAS登録番号(CAS RN)をご入力ください。CAS登録番号(CAS RN)についてはこちらを、とくに表記ルールに関しましてはこちらをご参照ください。

4.化審法官報整理番号と CAS登録番号(CAS RN)との照合性の確認

20.製造・輸入する化学品の CAS登録番号(CAS RN)がわかっており、NITE-CHRIPにて検索をした結果、その物質に対しての化審法官報整理番号の見当はつけることができました。こちらの化審法官報整理番号が本物質に該当するのかどのように確認したら良いですか?
20.化学物質がある官報整理番号に該当するか否かについては、その化学物質を製造・輸入する者が判断する必要があります。官報公示名称の解釈に疑義がある場合には、不明点を明確にした上で化審法連絡システムからご質問ください。

(化審法連絡システム)
https://www.nite.go.jp/chem/kasinn/kasinnrenraku/toiawase/informationForm.html
※化審法に関するお問い合わせの内容は、経済産業省との間で共有されることがあります。あらかじめご了承ください。

21.自分の調べているCAS登録番号(CAS RN)に該当する化審法官報整理番号をNITEで調べてもらえないですか?
21.NITEでは、化審法官報整理番号等の検索の代行業務は行っておりません。化学物質の化審法官報整理番号を調べたい場合は、NITE-CHRIPをご利用ください。(調べ方については、本FAQ内Q17をご確認ください。)

5.輸入時の化審法官報整理番号の扱いと確認事項

22.ある化学物質を輸入したところ、税関から輸入申告書に化審法官報整理番号を記入するように言われました。その際に何を確認したら良いですか?
22.まずは、該当の化学物質について、化審法官報整理番号が存在しているかどうかを確認する必要があります。化審法官報整理番号の調べ方は本FAQ内Q17をご参照ください。  
輸入しようとする化学物質が第一種特定化学物質を除いて、化審法官報整理番号が存在する場合、輸入することが可能です。輸入の際には輸入申告書またはインボイスに化審法官報整理番号を記載する必要があります。なお、第二種特定化学物質は、化審法官報整理番号が存在する場合、輸入は可能ですが、事前に届出が必要です。  
化審法官報整理番号が存在しない場合、化審法において新規化学物質である可能性が高いと考えられます。新規化学物質で届出不要とされる要件(化審法のFAQ「Q2-2」~「Q2-4」)に該当する場合を除き、新規化学物質の製造または輸入の前に化審法の届出等が必要です。 各種手続きの詳細については、化審法のFAQ「Q1-3」をご参照ください。

6.一般化学物質等製造(輸入)実績等届出書作成支援ソフトの辞書ファイルとの記載方法の違い

23.ある化学物質についてCAS登録番号(CAS RN)と化審法官報整理番号の組合せを調べたところ、NITE-CHRIPで表示される結果と化審法に基づく「一般化学物質等製造(輸入)実績等届出書作成支援ソフト」で表示される結果が異なっているようなのですが、何が違うのですか?どのように使い分けたら良いのですか?
23.NITE-CHRIPと「一般化学物質等製造(輸入)実績等届出書作成支援ソフト」の辞書ファイルは、どちらもNITE化学物質管理センターが整備したものです。それぞれの目的により、整備の時期、頻度及び整備している内容が以下のとおり異なっていますので、CAS登録番号(CAS RN)と官報公示整理番号の組合せの表示に違いが生じることがあります。ご利用の目的により使い分けをお願いします。

NITE-CHRIP: 最新の情報に基づき、逐次更新されます。掲載する組合せは、主に以下の3通りに該当するものです。
(1)CAS登録番号(CAS RN)の物質が化審法官報整理番号の示す物質と完全に一致する組合せ
(2)CAS登録番号(CAS RN)の物質が化審法官報整理番号の示す物質に包含される組合せ
(3)CAS登録番号(CAS RN)の物質が化審法官報整理番号の示す物質と一定の条件を満たした場合に一致する組合せ(※NITE-CHRIPでは、一部の物質について、条件を検索結果の備考欄に記載した上で掲載)

製造・輸入しようとする物質が化審法の既存化学物質等であるか、新規化学物質であるかを調べる場合等はNITE-CHRIPをご利用ください。

「一般化学物質等製造(輸入)実績等届出書作成支援ソフト」の辞書ファイル: 化審法に基づいて、一般化学物質等の製造輸入を行った実績等を届け出る際に使用するファイルです。そのため、一般化学物質等製造(輸入)実績等届出期間(4月から7月)までに公開されます。
上記(1),(2),(3)の組合せに加えて、以下の組合せに該当するものも掲載されます。

(4)CAS登録番号(CAS RN)の物質が化審法整理番号の示す物質と一致しない組合せ

一般化学物質等の製造・輸入実績等の届出資料を作成する場合は辞書ファイルをご利用ください。

なお、(1), (2), (3) には、運用通知において、「新規化学物質としては取り扱わない」とされた物質も含まれます。

さらに詳しい情報については、「化審法官報公示整理番号(MITI番号)-CAS登録番号の関連付けに関しての、NITE-CHRIPと一般化学物質等製造(輸入)実績等届出書作成支援ソフトの関係について」をご覧ください。

7.安衛法官報整理番号はあるのに化審法官報整理番号がない場合

24.NITE-CHRIPで特定の物質について、調べて検索結果画面を確認したところ、安衛法官報整理番号の記載はありましたが、化審法官報整理番号の記載はありませんでした。安衛法官報整理番号が登録されていれば化審法官報整理番号も登録されているわけではないのですか?
24.安衛法官報整理番号が登録されていても化審法官報整理番号が登録されていない物質というものは存在します。安衛法と化審法では登録の要件が異なるため、必ずしも両方の法律に登録されるわけではありません。また、化審法と安衛法では届出する際の数量制限の条件も異なっています。
他にも、各法律により公表時期が異なり(安衛法は申請登録から1年以内、化審法では5年後に官報に掲載・公表)、現在のところ片方の番号のみしか登録されていない場合もあります。それぞれの化学物質は公表される段階で、官報整理番号が付与及び登録されるため、登録から公表までの期間の違いにより安衛法官報整理番号の登録はありますが、化審法の官報整理番号は登録がないという場合があります。なお、化審法官報整理番号の登録がない対象の化学物質は化審法上では新規化学物質にあたります。
化審法において既存化学物質、新規化学物質として届け出られた後に公表された化学物質として届出・登録がなく「新規化学物質」に該当する場合、届出等が必要です。まずは、同物質の化審法官報整理番号の有無をご確認ください。ただし、例外もありますので、詳細については、化審法のFAQ「Q2-2」~「Q2-4」をご参照ください。

なお、法的な解釈や新規化学物質関連の手続きについては各法律の所管官庁にお問い合わせください。

<化審法>
経済省製造産業局化学物質管理課化学物質安全室
TEL: 03-3501-1511

<安衛法>
厚生労働省労働基準局安全衛生部化学物質対策課
TEL: 03-5253-1111(代表)

また、「関連機関への」連絡先はトップページや検索結果画面のフッターの「問い合わせ先」にも記載がありますので、ご参照ください。

NITE-CHRIPに掲載のない情報

1.掲載されていないCAS登録番号(CAS RN)の問合せ先

25.NITE-CHRIPに掲載されていないCAS登録番号(CAS RN)に関する情報を教えてください。
25.NITE-CHRIPは化学物質情報を掲載する上で、該当物質のCAS登録番号(CAS RN)を参考として掲載していますが、CAS登録番号(CAS RN)は、米国化学会の一部門である Chemical Abstracts Service (CAS)が付与したものです。CAS登録番号(CAS RN)に関する情報は、CASの総代理店である化学情報協会(JAICI)にお問い合わせください。

<CAS登録番号(CAS RN)に関する問い合わせ先>
・化学情報協会(JAICI)
TEL: 0120-003-462(ヘルプデスク)
https://www.jaici.or.jp/

2.物理化学的性状の掲載

26.物理化学的性状は掲載されていないのですか?
26.物理化学的性状の項目は掲載していません。同様のデータが、各国の有害性評価書やICSCカード、GHS分類結果、消防庁の危険物災害等情報データベース等に掲載されている場合がありますのでそちらをご覧ください。
また、NITEで実施されました化学物質評価促進事業においても物理化学性状の情報収集を行っておりますので、こちらからご参照ください。

3.掲載のない海外情報(ASEANの法規制等)について

27.NITE-CHRIPに掲載されている国以外の規制情報が見たいのですが、掲載されているサイトはありますか?
27.タイやベトナムなどの一部の東南アジア諸国連合の規制情報に関しては、日ASEAN化学物質管理データベース(AJCSD)でご覧いただけます。
AJCSDにデータがある場合は、NITE-CHRIPの最終検索結果のページから対応する物質へのリンクが表示されますので、そちらもご利用ください。

また、外国法規制情報について情報発信を行っている一般社団法人日本化学物質安全・情報センター(JETOC)などへお問い合わせいただくのも一案かと存じます。

<一般社団法人日本化学物質安全・情報センター(JETOC)>
※お問い合わせいただくには有償の会員登録が必要です。
https://www.jetoc.or.jp/

また、国の事業としての海外事業の相談については経産省の所管の独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)が国内事業者向けにサービスを行っております。

<日本貿易振興機構(JETRO)>
https://www.jetro.go.jp/services/

4.国連番号(UN番号)の付与方法

28.国連番号はどのようにして付ければ良いでしょうか?
28.NITE-CHRIPには国連番号の掲載がありますが、NITEでは具体的な番号の付け方をお答えすることができませんので、特定の化学物質の国連番号への該当・非該当は、国連危険物輸送勧告の内容をご覧いただき、ご自身でご判断ください。なお、国連番号の詳細については、国土交通省にお問合せください。国連番号の付け方について海上輸送する場合であれば、日本海事検定協会安全技術サービスセンター収納検査クリアリングハウスにお問合せください。
また、NITE-CHRIPに掲載している国連番号については、情報源のサイトや関連文書を参考に、NITEにて確認できた物質について紐付け作業を行っておりますが、全ての対象物質について収載できているわけではありません。
従って、特定の化学物質がNITE-CHRIP上で国連番号に紐付いていないからといって、非該当であることを示すわけではありません。

<国土交通省航空局安全部安全政策課>
TEL:03-5253-8111(内線 50124)

<日本海事検定協会安全技術サービスセンター収納検査クリアリングハウス>
TEL: 045-201-1218

また、「関連機関への」連絡先はトップページや検索結果画面のフッターの「問い合わせ先」に記載されていますので、ご参照ください。

GHSに対応したラベルおよびSDS

1.政府によるGHS分類結果の実施者

29.NITE-CHRIPにリンクされている政府によるGHS分類結果とは、NITEが分類を実施したものですか?
29.NITEが実施したものではありません。実施者はGHS関連省庁です。詳しくはGHSのFAQ「Q2-3」をご参照ください。

2.政府によるGHS分類結果の分類区分や根拠情報

30.政府によるGHS分類結果の分類区分や分類根拠の詳細について教えてほしい
30.分類結果や分類根拠の詳細についてご質問がある場合は、分類を実施した関係省庁に直接お問い合わせいただくか、NITEにお問い合せください。NITEへのお問い合わせの場合、NITEから分類実施省に照会しますので、お時間をいただく場合があります。なお、政府によるGHS分類結果について、詳しくはGHSのFAQをご参照ください。

3.GHS分類の実施方法

31.NITE-CHRIPに掲載されているGHS分類結果を基に、社内でGHS分類を行いたいのですが、どのようにしたら良いですか?
31.GHS分類を行う際に参考となる文書・マニュアル類についてはこちらをご参照ください。 なお、NITE-CHRIPに掲載している分類結果および分類根拠はあくまでSDSやラベルを作成する際の参考情報です。公開情報を利用される場合は事業者の責任の下でお取り扱いください。

4.安全データシート(SDS)やラベル作成の参考情報

32.SDSやラベル作成を行いたいと思っているのですが、何か参考となるものはありますか?
32.GHSに対応したSDSやラベルを作成する際に参考となる文書・マニュアル類についてはこちらをご参照ください。
SDS作成にあたりNITE-CHRIPの活用方法については、こちらの参考資料をご参照ください。