化学物質管理

第9回富山・高岡地区レスポンシブル・ケア地域対話における代表的な事例(平成29年度)

第9回富山・高岡地区レスポンシブル・ケア地域対話における代表的な事例

<平成29年度に実施した代表的なリスクコミュニケーション活動事例>
名称 第9回富山・高岡地区レスポンシブル・ケア地域対話
実施日時 平成30年2月19日(月) 12:20~16:50
目的 化学品を扱う企業が開発から最終消費に至る全ての過程において自主的に環境、健康安全を確保しその成果を公表し、社会との対話・コミュニケーションを行う自主活動
場所 パレブラン高志会館 〒930-0018 富山県富山市千歳町1丁目3-1
実施主体 一般社団法人日本化学工業協会RC委員会富山・高岡地区会員企業(昭和電工セラミックス(株)、東亜合成(株)、日産化学工業株、日本ゼオン(株)、日本曹達(株)、三菱ケミカル(株)、日本カーバイト工業株)
規模・参加者構成 地域自治会(自治会長など)38名
行政・学校関係者10名
参加企業など104名
実施内容
  • 日産化学工場見学 12:20~13:30 バス2台:車窓から。製造プラント、動力施設など見学
  • 富山県生活環境文化部挨拶 14:10~14:15
  • 基調講演 レスポンシブル・ケア活動とは 14:15~14:35
  • 特別講演 富山市の環境保全への取り組み 14:35~15:05
  • 富山県会員各社のレスポンシブル・ケア活動の取り組み 日産化学工業、三菱ケミカル、昭和電工セラミックス 15:15~16:15
  • 総合質疑・応答 16:30~16:50
説明内容(予稿集以外で特筆すべき事項)
  • 生物多様性を目指したビオトープ(日産ビオトープ本郷:チューリップ畑、ほたる、大賀ハス)を作っていることの紹介。管理は地域住民に委託。OBと社員が参加。ビデオ(ニュース映像)放映。
  • レスポンシブルケアの説明。 例年100名以上で、その半数が住民の皆さん。2年おきに実施している。
  • 市からの情報提供。大気、水質、騒音に関するモニタリングデータを紹介。環境基準との比較。神通川流域でカドミウムによるイタイイタイ病があった。現在も自主測定をしている。土壌汚染では要措置区域はない。苦情については、野焼きの苦情が多い。年間60件程度。企業よりも生活様式の多様化によるもの。
  • 予稿集に沿って説明。以下は追加事項。
    【日産化学工業】南側は住宅が近接している。煙害があり、干渉地を作っていた。→日産ビオパーク西本郷の設置。工場見学に併せて、ビオトープ見学を行っている。花畑管理は住民に委託。
    【三菱ケミカル】4000トン/時間の排水があるが、環境異常はない。火災、爆発、漏洩、地震 等への訓練の重要性に言及。
    【昭和電工セラミックス】災害事故ゼロは必達である。異常排水を外部に出さないように万全を期す。
参加者からの質疑
  • 排水処理について。冷却水のため本来なら浄化不要ではないか?
  • 排水処理用のクラリファイア(遠心分離機)は使っていないのか?SSはどうか? 
  • 工場内の職制として、RC担当は環境安全グループでよいか?
  • 環境基準適合について、飛騨川の高田橋(BOD 環境基準値)が高い。意味があるのか?測定ミスか?
  • (レスポンシブル・ケアに対する)中小企業の対応はどうか。水平展開はどうか?
  • 環境的にもよくなっている。日産化学さんから数年前から認知症対策として福祉基金の財源を戴いている。た。地域と共生している企業として感謝している。
  • 異常気象(突発的な事故)への対応について。
  • 積雪時に小学生の通学歩道を確保してほしい。
特徴的な取組 ビオトープ活動を中心に地域との共生について説明を行った。
開催案内の方法 一般公開ではなく、参加者を周辺自治会に絞った。
当日参加者に準備したもの
  • 式次第
  • 予稿集
  • CSR報告書
  • アンケート
  • 封筒
  • 筆記用具
  • お茶
リスクコミュニケーション活動の公表状況 レスポンシブルケアニュース 2018年春季号に掲載。
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