化学物質管理

第11回レスポンシブル・ケア 千葉地区地域対話(平成30年度

第11回レスポンシブル・ケア 千葉地区地域対話

<平成30年度に実施した代表的なリスクコミュニケーション活動事例>
名称 第11回レスポンシブル・ケア 千葉地区地域対話
実施日時 2019年1月31日(木) 工場見学12:20~13:40 地域対話14:00~17:20
目的 レスポンシブル・ケア活動の一環として、地域自治会、地域の商工や行政の方々との対話に重きをおき開催。企業の環境保全と保安防災をテーマとし、企業の取組み事例を紹介すると共にこれらを基に対話を進める。
場所 市原市五井会館 4階大ホール 市原市五井中央西2丁目3番地13 
実施主体 一般社団法人 日本化学工業協会 RC委員会 千葉地区会員企業
規模・参加者構成 自治会関係者47人、行政関係者29人、関連企業等112人、日化協関係者9人、
その他3名、合計191人
司会(コンサルタント)
実施内容 【工場見学】(希望者)AGC株式会社 千葉工場12:20~13:40 自治会:30人、日化協関係者20人程度が参加。・挨拶・ビデオ(社史と製品紹介)・バス2台で車窓から施設見学(共通の説明資料がわかりやすい)
【挨拶】住友化学株式会社市原工場長、市原市長
【基調講演】千葉県の自然災害に対しての取組について 千葉県環危機管理部消防課
【レスポンシブル・ケア活動の事例・取組み紹介】 
①(株)ADEKA株式会社千葉工場:(株)ADEKAの環境安全の取組み
②宇部興産株式会社千葉工場:千葉石油化学工場の保安・防災への取組み
【対話】企業の環境保全と保安防災について
説明内容(配布資料以外で特筆すべき事項)
  • 【基調講演】
    市原市地域防災計画や住民自主防災組織、事業者の役割について説明。
  • 【レスポンシブル・ケア活動の事例・取組み紹介】
    ・ADEKA株式会社:漏洩対策の説明(緊急遮断弁、漏洩回収作業車)
    ・宇部興産株式会社:緊急時対応訓練、事故時の通報体制。津波は防波堤は越えないと想定。台風対策として、ペレットの流出防止対策。
参加者からの質疑 【自治会からの意見】
  • 定期修理の説明会を行っている。秋に工場見学。地元行事に参加している。
  • コスモ石油の事故の後も予算以上のことをしている。コンビナートは怖いというばかりではなく、企業の準備状況も話す。企業が努力していることを知ってほしい。公害から環境保全にシフト。一旦何かあると大変だから、一体になって考えたい。
  • 従業員の安全と周りに迷惑をかけないことを確認した。企業は対応している。昨秋に懇談会を行った。企業が率先してやっていくことが大事。
  • 企業は安全安心でやっている。各社さんのHPを見ることが少ない。これ以上取り組んでいるのがわからない。企業と市民と触れ合うお祭りで説明をしてほしい。企業に勤めている人も多いので、市民に努力が分かる。海洋プラスチックのことをもってやってほしい。
【消防からの意見】
  • 各事業所さんから、いち早く、広域消防に伝えてほしい。初期消火に迅速に当たってほしい。
  • 正しく恐れて、自治会とリスクを共有する。動ける体制を作って置くことが大事。
【質問】
  • 原料ガスが漏れた場合のシミュレーションについて。
  • シミュレーションの結果に基づく対策があることはわかったが、対応の仕組みは出来ているのか。
  • 原油漏れへの対策はどうか。
  • 汚水対策について、常時監視しているのか。
  • 住民本位ですぐに伝えてほしい。有毒ガスが漏れたときにシミュレーションを本当にやっているのかどうか、知りたい。
  • 地震対策として、どの程度まで考えているのか。
  • トラブルがあって、ガスが漏洩したということを、伝えてくれたらいい。(住民側にも)行動計画がある。事実と危険度をを早く伝えてほしい。
  • 震災時の銚子市と旭市の被害状態について知りたい。
  • 防潮堤のかさ上げはどうか。
  • 県は防潮堤の高さを指導しているのか。
  • 満潮時や高潮時にも対応策を取っているということでよいか。
  • 若い社員のモチベーションはどうか?
  • 消防学校に消防防災センターを作った。自主防災組織も使える。
  • (地域対話を)地域の皆さんがもっと参加できるような会にしたらよい。
【意見】
  • 県:潜在的な不安を持ち続けてほしい。
  • 自治会:企業と町会の意見交換が必要。
  • 自治会:火災でゴムが燃えたり、ビニールが燃えたりしたらどうなるのか。匂いが気になる。
  • 自治会:町会のお祭りに企業の若い方が出るようにしてほしい。
  • 自治会:大量の危険物を扱うことへの懸念。
  • ADEKA:不安が出ないように努力すべき。
  • 宇部:アンモニアを使っている。除外設備を持っている。外に出ることを想定したら、いかに早く情報を出していくかが課題。
  • 住友:化学が問題を解決していく、地域と一体になることが必要。
特徴的な取組 自治会関係者の関心が高く、活発な質疑応答が行われた事例。関心は3.11時の事故を経験しているため、爆発火災、漏洩が多い。
開催案内の方法 定例的かつクローズな会合である。
当日参加者に準備したもの
  • 発表予稿集
  • 次第
  • 日化協パンフレット
リスクコミュニケーション活動の公表状況 レスポンシブル・ケアニュース で概要を公開
https://www.nikkakyo.org/organizations/jrcc/rc-news-page
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