製品安全

Vol.80  9月10日号「芳香用ろうそくによる事故」

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                       http://www.jiko.nite.go.jp/

==================2008.9.10 Vol. 80======================

 秋の夜をアロマテラピーなどの芳香用ろうそくを使用して過ごされる方もい
らっしゃると思います。今号は、芳香用ろうそくによる事故をご紹介していま
す。事故100選は、やかんの取っ手が破損して火傷した事故です。
 
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                 目次 
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1.製品事故収集情報 
  ・芳香用ろうそくによる事故
  ・消費生活用製品の事故情報収集状況(8月20日~9月2日受付219件)
2.社告・リコール情報(11件)
3.関係機関の製品安全情報
  ・電気用品安全法におけるリチウムイオン蓄電池の規制対象化等
   にかかる説明会の開催について(販売事業者対象)    経済産業省
  ・TOTO株式会社製の石油直圧式給湯機のリコール
   (無償点検・部品交換)について            経済産業省
  ・パロマ工業(株)の消費生活用製品安全法第39条に基づく
   危害防止命令による再点検及び周知等の活動状況結果報告について
                              経済産業省
  ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について    経済産業省
4.事故100選
    第49回「やかんの取っ手が破損して火傷した事故」
5.編集後記
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            1.製品事故収集情報
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        ◆◆◇ 芳香用ろうそくによる事故 ◇◆◆

◇今回はご注意いただきたい芳香用ろうそくによる事故事例をご紹介します。

  (事例1)木造2階建て住宅から出火して、約40平方メートルを焼き、
       家人2人が煙を吸い込み軽傷を負いました。
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  → 芳香用ろうそくをつけて火を消し忘れたため、寝具に燃え移り出火
    したものと推定されます。

  (事例2)鉄筋13階建てマンションの5階一室から出火して同室約
       80平方メートルを全焼し、家人と他の階の住人が煙を吸い
       気道に軽い火傷を負いました。
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  → 就寝中にアロマテラピー用ろうそくを使用していたことから、風に
    よって揺れたカーテンがろうそくの火に触れ、出火したものと推定
    されます。

  (事例3)木造2階建て住宅から出火、約136平方メートルを全焼し
       ました。
  ----------------------------------------------------------------
  → アロマテラピー用のろうそくをクッションの近くで使用していたた
    め、ろうそくの火がクッションに触れて火がつき、出火したものと
    推定しています。

◇ろうそくの使用は、以下の内容と製品の注意表示を守ってご使用ください。
 ろうそくが小さい場合、注意表示の文字サイズも小さくなってしまいがち
 のようですが、必ず使用前にご一読ください。

 ・使用している部屋から離れるときや就寝するときは必ず火を消し、完全
  に消えていることを確認してください。

 ・ろうそくは周囲にカーテンなど燃えやすいものがない場所に置いてくだ
  さい。また、倒れやすい不安定な場所に置かないでください。

 ・ろうそく立てや受け皿は、金属、ガラス、陶器など、不燃性のものを使
  用し、倒れないものを使用してください。

 ・燃え尽きる直前には、ろうそく立てや受け皿も熱くなることがあります。
  燃えやすいものやプラスチックの上に絶対に置かないでください。

  【参考】
   事故情報特記ニュース No.39
   「芳香用ろうそく」の取り扱いの注意について(注意喚起) 
   http://www.jiko.nite.go.jp/news/news39.htm

      ◆◆◇ 消費生活用製品の事故情報収集状況 ◇◆◆
           (8月20日~9月2日受付219件)

 NITEに通知のあった事故の傾向を見るために、上記期間内で、収集件数
 の多い5製品を掲載しています。なお、事故原因については現在調査中です。

       製品名           (事故状況と件数)
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      1.石油給湯器        (内部焼損等 74件)
      2.浴室換気乾燥暖房機    (火災等   22件)
      3.乳母車(折り畳み式)   (破損等   12件)
      4.まほうびん        (破損等   11件)
      5.デスクマット       (皮膚炎    9件)

 石油給湯器74件は、使用中に作動しなくなった石油給湯機内部の一部が焼
損していた等で、2003年以降に発生した事故の報告がまとめてあったもの
です。浴室換気乾燥暖房機22件は、当該機付近から出火して浴室天井が燃え
た等で、2001年以降に発生した事故の報告がまとめてあったものです。乳
母車(折り畳み式)は、ハンドルが外れて子どもが落下した等の事故で、まと
めて報告があったもの等です。

 最近1週間に受付をした事故情報について毎週金曜日に以下のNITEホー
ムページで公表しています。
  → http://www.nite.go.jp/jiko/sokuho/index20.html

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            2.社告・リコール情報
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◇ソニー株式会社/ソニーマーケティング株式会社/ソニーカスタマーサービス
 株式会社「ノートパソコン」(無償点検・修理)(H20/09/04)
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2008090401.html

◇TOTO株式会社/サンポット株式会社/高木産業株式会社/長州産業株式会
 社/長府工産株式会社/ネポン株式会社/株式会社パロマ「石油直圧式給湯機」
 (無料点検・交換(部品ユニット))(H20/09/02)
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2008090201.html

◇ローヤル株式会社「へんしんジム&すべり台」
 (「すべり台」部分を無償交換)(H20/08/23)
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2008082301.html

◇株式会社スルッとKANSAI「ラジコン電車」
 (無償交換(または代金返却))(H20/08/22)
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2008082202.html

◇象印マホービン株式会社「除湿乾燥機」(無償修理(または無償交換))
 (H20/08/22)
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2008082201.html

◇コーナン商事株式会社「ステンレス卓上ポット」
 (回収(引き取り返金))(H20/08/21)
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2008082102.html

◇松木技研株式会社「電気ストーブ」(無償点検・修理)(H20/08/21)
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2008082101.html

◇株式会社泉精器製作所「ふとん乾燥機」(無料点検または、無料交換)
 (H20/08/20)
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2008082002.html

◇ヤマトプロテック株式会社「エアゾール式簡易消火具」
 (無償回収(1000円分の金券を進呈))(H20/08/20)
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2008082001.html

◇株式会社宝島社「spring9月号特別付録ランチトートバッグ」
 (無償交換(臭いを緩和したもの))(H20/08/14)
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2008081401.html

◇株式会社ブリヂストン
 「ユニットバス・トイレユニット用ドアレバーハンドル」(無償交換)
 (H20/08/12)
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2008081201.html

■━━━NITE社告・リコール情報のページ━━━━━━━━━━━━━■

 【過去1年間の社告・リコール情報】
     http://www.nite.go.jp/jiko/index4.html
 【社告・リコール情報の検索】
     http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php

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           3.関係機関の製品安全情報
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   ◆◆◇ 電気用品安全法におけるリチウムイオン蓄電池の ◇◆◆
        規制対象化等にかかる説明会の開催について
          <<販売事業者対象の説明会>>

 経済産業省は、リチウムイオン蓄電池単体及びリチウムイオン蓄電池を電気
製品に同梱した状態で販売されている事業者の方々を対象に、電気用品安全法
におけるリチウムイオン蓄電池の規制対象化等にかかる説明会を全国11ヵ所
で開催します。
 当日は、リチウムイオン蓄電池の規制対象化の説明のほか、消費生活用製品
安全法においては石油燃焼機器(石油給湯機、石油風呂釜、石油ストーブ)が
平成21年4月1日より、ガス事業法においてはガスこんろが本年10月1日
より規制対象となりますので、併せて説明を行います。

【詳細】経済産業省「製品安全ガイド」 イベント情報(9月9日)
    規制対象製品に係る説明会(9月~10月)を参照 
    http://www.meti.go.jp/product_safety/index.html

  ◆◆◇ TOTO株式会社製の石油直圧式給湯機のリコール ◇◆◆
          (無償点検・部品交換)について

1.石油直圧式給湯機の不具合について

 TOTO株式会社(以下、「TOTO」)が平成12年5月から16年8月
までに製造した石油給湯機(後述OEM先6社の製品を含む)について、パッ
キンの組み立て不良による油漏れにより、製品内部のバーナー付近が焦げる事
象が発生しているため、当該製品について、点検・部品交換を実施することに
なりました。
 平成20年9月1日(月)にプレスリリース、翌日2日(火)に新聞社告等
を行いました。

2.平成14年10月から自主点検を行っている石油直圧式給湯機の再度の点
  検について

 TOTOが平成14年10月から自主点検を行っている石油給湯機について、
点検済みの機器において、本年5月23日に追い焚き不良が発生し油漏れが発
生していることが確認されました。原因を調査した結果、一部の点検済みの機
器(後述OEM先2社を含む)において、自主点検箇所のOリングの交換にあ
わせて交換された別の箇所のOリングにおいて点検・部品交換の必要性がある
ことが判明したことから、該当する製品について、再度、点検を実施すること
になりました。
 平成20年9月1日(月)にプレスリリースを行いました。
 
 経済産業省は、当該機器の使用者の皆様に対し、事故の再発防止のため、早
急に事業者の設置するフリーダイヤルに連絡するよう呼びかけています。

【詳細】 http://www.meti.go.jp/press/20080901005/20080901005.html

  ◆◆◇ パロマ工業(株)の消費生活用製品安全法第39条に ◇◆◆
      基づく危害防止命令による再点検及び周知等の活動状
      況結果報告について

 経済産業省は、パロマ工業(株)(以下「パロマ」)に対して6月25日付け
で発した危害防止命令に関し、命令の再点検期限である8月25日までの再点
検結果について同社から報告を受け、概要を公表しました。
 パロマはこれまでの点検対象約5万3千台を再点検するとともに、ガス事業
者等から情報提供を受けて機器の有無を確認した結果、合計485台の回収対
象機種(うち不正改造品4台。このうち3台は不使用。) が発見されたとの報
告がありました。また、パロマが引き続き機器の有無の確認を継続しているも
のは、危害防止命令後にガス事業者及びLPガス事業者から新たに情報提供さ
れた約1万4千台を含め、約1万9千台との報告がありました。
 これに対し、同省は、安全確保の観点から残された案件を今後2ヶ月以内に
解消するべく、徹底的に再点検に取り組むようパロマに指示をしました。また、
同省は、消費者に対し、当該機種を保有しているか否かあらためて確認いただ
く等、パロマ工業(株)の再点検・回収作業への協力を呼びかけています。

【詳細】 http://www.meti.go.jp/press/20080901003/20080901003.html

  ◆◆◇ 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について ◇◆◆

 経済産業省は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告の
あった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。

  9/ 9 http://www.meti.go.jp/press/20080909006/20080909006.html
  9/ 5 http://www.meti.go.jp/press/20080905004/20080905004.html
  9/ 2 http://www.meti.go.jp/press/20080902005/20080902005.html
  8/29 http://www.meti.go.jp/press/20080829008/20080829008.html

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             4.事故100選
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      第49回「やかんの取っ手が破損して火傷した事故」

◇平成18年、やかんで沸かした湯をポットに入れようとしたところ、突然や
 かんの取っ手が外れ、熱湯が使用者の足にかかって全治1ヶ月のやけどを負
 う事故が発生しました。事故が起きたやかんは本体がほうろう製で、取っ手
 がフェノール樹脂製、容量が2リットルサイズのもので、使用期間は約7ヶ
 月でした。

◇取っ手は、本体との付け根部分の両方が破損していました。取っ手の材料分
 析を行ったところ、使用されていたのは、当該製品の取扱説明書に記載され
 ていたフェノール樹脂ではなく、ユリア樹脂であることが判りました。家庭
 用品品質表示法の耐熱温度では、フェノール樹脂150℃、ユリア樹脂90
 ℃で、耐熱性が低い樹脂が使用されていたと考えられます。事故時に使用さ
 れていたものと類似のガスこんろを使用して、再現テストを行ったところ、
 繰り返し加熱(湯沸かし)45回後に、取っ手の付け根部分に微少なひび割
 れが認められ、その後の連続加熱でひび割れが更に拡大したことが確認でき
 ました。

◇以上のことから、ユリア樹脂製の取っ手の耐熱性が低く、湯沸かし時に炎等
 からの熱を長期間受けたため、取っ手の付け根部分が徐々にひび割れ、取っ
 手が破損したものと推定されました。

◇輸入販売事業者は、当該製品および同じ素材の取っ手を使用した鍋の販売を
 中止し、新聞及びホームページに社告を掲載し製品の回収を行うこととしま
 した。

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              5.編集後記
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 事故事例の中には、お風呂場で使用したアロマテラピー用ろうそくを消し忘
れて起きた火災事故もあります。お風呂で?と思われるかもしれませんが、以
前に、お風呂の湯船に浮かべるタイプのアロマテラピー用ろうそくをいただい
たことがあります。色々な製品が出ていますが、上手に使いたいですね。

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 ◇事故情報の検索 
  NITEのHPでは、調査が終了した事故情報を検索できます。
  http://www.jiko.nite.go.jp/php/jiko/index.html

 ◇製品の事故情報をお寄せください
  NITEでは、暮らしの中で起こった製品の事故情報を集めて調査し、
 その結果を公表して製品事故の未然・再発防止に役立てています。
 
 【事故情報収集制度概要】 http://www.nite.go.jp/jiko/index2.html
 【通知様式】 http://www.nite.go.jp/jiko/index10.html (Word版・PDF版)
 【送付先】 mailto:jiko@nite.go.jp Fax 06-6946-7280
  【問い合わせ先】 mailto:jiko@nite.go.jp

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        【編集・発行】 独立行政法人製品評価技術基盤機構
                生活・福祉技術センター 製品安全企画課

お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  リスク評価広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図