製品安全

Vol.89  1月21日号「暖房器具によるカセットこんろ用ガスボンベ等の破裂事故」

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====================2009.1.21 Vol. 89====================

 今回は、暖房器具によるカセットこんろ用ガスボンベ等の破裂事故をご紹介
しています。事故100選は、温水洗浄便座から発煙した事故です。

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                 目次 
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1.製品事故収集情報
  ・暖房器具によるカセットこんろ用ガスボンベ等の破裂事故
  ・消費生活用製品の事故情報収集状況(12月24日~1月13日受付262件)
2.社告・リコール情報(3件)
3.関係機関の製品安全情報
  ・第24回製品安全点検日セミナー(@福岡)開催のお知らせ 経済産業省
  ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について    経済産業省
4.事故100選
   第55回「温水洗浄便座から発煙した事故」
5.編集後記
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            1.製品事故収集情報
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 ◆◆◇ 暖房器具によるカセットこんろ用ガスボンベ等の破裂事故 ◇◆◆

◇事故原因は現在調査中ですが、今回受付した事故情報の中に、ファンヒータ
 ーの近くにあったカセットこんろ用のガスボンベが破裂する事故がありまし
 た。今回は、暖房器具の近くに置いていたガスボンベやスプレー缶が破裂し
 た事故事例をご紹介します。

  (事例1)集合住宅の一室から出火して約21平方メートル焼き、家人
       が顔に軽い火傷を負いました。
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  → 石油ファンヒーターの近くにカセットこんろ用のガスボンベを置い
    ていたため、ボンベが過熱し、爆発・引火したものと推定されます。

  (事例2)木造2階建て住宅でカセットこんろ用ガスボンベが爆発し、
       窓のアルミサッシや天井の一部、たんすが破損して家人の髪
       の毛が焼けました。
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  → 家人が、石油ストーブの上にカセットこんろが置かれていることに
    気付かないでストーブに点火したため、ガスボンベが過熱し、爆発
    ・引火したものと推定されます。

  (事例3)木造3階建て住宅の居間で、石油ファンヒーターの前に置か
       れていたスプレー缶が破裂し、家人が右足に火傷を負いまし
       た。
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  → 石油ファンヒーターの前にスプレー缶を置いていたため、ヒーター
    の熱でスプレー缶が過熱され、内圧の上昇により破裂し、引火した
    ものと推定されます。

◇石油ファンヒーターなど温風が出る暖房器具は、炎が直接見えないのでうっ
 かり置いてしまいがちですが、吹出口の前は高温になってますので、スプレ
 ー缶やガスボンベを近くに置かないようにしてください。事例2のように、
 置いていることを知らずに点火してしまう場合もあります。点火前にご注意
 ください。

      ◆◆◇ 消費生活用製品の事故情報収集状況 ◇◆◆
           (12月24日~1月13日受付262件)

 NITEに通知のあった事故の傾向を見るために、上記期間内で、収集件数
 の多い5製品を掲載しています。なお、事故原因については現在調査中です。

      製品名             (事故状況と件数)
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     1.電気ストーブ         (火災等 33件)
     2.ガスこんろ          (火災等 15件)
     3.石油ストーブ         (火災等 13件)
     4.照明器具           (破損等 11件)
     5.石油給湯機          (焼損等  8件)

 照明器具11件には、2007年以前に起きたものでまとめて報告があった破損
事故も含まれます。

 最近1週間に受付をした事故情報について毎週金曜日に以下のNITEホー
 ムページで公表しています。
  → http://www.nite.go.jp/jiko/sokuho/index20.html

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            2.社告・リコール情報
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◇株式会社アイアン「ハロゲンヒーター」(HP)(代替品交換)(H21/1/7)
 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2009010701.html

◇パナソニック株式会社(旧社名:松下電器産業株式会社)
 「USBモバイル電源」(無料代替品交換)(H20/12/25)
 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2008122501.html

◇アメアスポーツジャパン株式会社「ビンディングヒールピース」
 (無料部品交換(ヒールピース))(H20/12/22)
 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2008122201.html

■━━━NITE社告・リコール情報のページ━━━━━━━━━━━━━■

 【過去1年間の社告・リコール情報】
     http://www.nite.go.jp/jiko/index4.html
 【社告・リコール情報の検索】
     http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php

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           3.関係機関の製品安全情報
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      ◆◆◇ 第24回製品安全点検日セミナー ◇◆◆
                 (@福岡)開催のお知らせ

 経済産業省は、第24回製品安全点検日セミナーを2月10日(火)、福岡
市にて開催します。セミナー第1部では、最近の事故例やトピックス、実際に
起きた事故例の再現実験映像を用いて紹介します。また、テレビなどでもおな
じみのエッセイスト見城美枝子さんが「家庭における製品安全」をテ-マに講
演予定です。
 セミナー第2部は、事業者の皆さま向けに、長期使用製品安全点検(表示)
制度、リチウムイオン蓄電池、ガスコンロ、石油ふろがま等石油燃焼器具の安
全基準について説明会を開催いたします。この機会に福岡市をはじめ、近隣に
お住まいの皆さまには、是非、お誘い合わせの上、ご参加くださいますようお
願いします。

 【詳細】 http://www.meti.go.jp/press/20090119002/20090119002.html

  ◆◆◇ 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について ◇◆◆

 経済産業省は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告の
あった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。

   1/20 http://www.meti.go.jp/press/20090120006/20090120006.html
   1/16 http://www.meti.go.jp/press/20090116008/20090116008.html
   1/14 http://www.meti.go.jp/press/20090114002/20090114002.html
   1/ 9 http://www.meti.go.jp/press/20090109004/20090109004.html
   1/ 7 http://www.meti.go.jp/press/20090107001/20090107001.html

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             4.事故100選
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       第55回「温水洗浄便座から発煙した事故」

◇平成18年、温水洗浄便座の外郭の一部が焼損してトイレ全体に煤がつく事
 故が発生し、NITEに報告がありました。事故が起きた製品は、約6年使
 用されていた温水洗浄便座で、家人によると、30分前に使用した時は特に
 異常がなかったとのことでした。

◇事故品を製造事業者が確認したところ、製品外郭が熱変形して一部焼損して
 おり、外郭内面などにすすの付着が認められました。また、コントローラは、
 温水ヒーター用コネクターと基板の100V回路が焼損していました。類似
 の事故が特定の製造期間で発生したことから、事故品と同じ製造期間の製品
 で、修理などで返却されていた部品のいくつかを調査したところ、温水ヒー
 タ用コネクターのポストピンに変色が認められました。さらに先端部のみ変
 色したものが確認できたため、接続部が発熱の起点と考えられました。また
 発熱の影響と思われるはんだクラックが生じ始めているものもありました。
 そこで、ポストピンの表面状態を確認したところメッキの剥離が確認でき、
 また、他の製造期間の部品と比べてメッキの密着強度が低下していることが
 判りました。

◇これらのことから、コントローラー基板上の温水ヒーター用コネクターの接
 続部において、特定の期間に製造されたコネクターがメッキ不良を起こしや
 すい製品であったため、使用中の熱衝撃や振動によりメッキが剥がれたと考
 えられました。そのため、コネクター部分が接触不良となって発熱し、発熱
 の影響により基板とのはんだ付け部で、はんだクラックが生じ、火花・発熱
 により基板が炭化し絶縁不良となり、異極間でスパーク・発火したものと推
 定されました。

◇事故を受けて製造事業者は、新聞と自社ホームページに社告への掲載、新聞
 の折り込み広告配布などを実施し、無償で修理・点検を行うこととしました。

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              5.編集後記
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 スプレー缶やガスボンベの破裂事故、ガスこんろの側やオーブンの上に置い
たままスイッチを入れてしまい起きるケースもあります。気を付けたいですね。
 
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 ◇事故情報の検索 
  NITEのHPでは、調査が終了した事故情報を検索できます。
  http://www.jiko.nite.go.jp/php/jiko/index.html

 ◇製品の事故情報をお寄せください
  NITEでは、暮らしの中で起こった製品の事故情報を集めて調査し、
 その結果を公表して製品事故の未然・再発防止に役立てています。
 
 【事故情報収集制度概要】 http://www.nite.go.jp/jiko/index2.html
 【通知様式】 http://www.nite.go.jp/jiko/index10.html (Word版・PDF版)
 【送付先】 mailto:jiko@nite.go.jp Fax 06-6946-7280
  【問い合わせ先】 mailto:jiko@nite.go.jp

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        【編集・発行】 独立行政法人製品評価技術基盤機構
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お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  リスク評価広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図