製品安全

Vol.144  4月26日号「小型発電機に伴う製品事故」

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 ■    ◆========= 製品安全情報マガジン(PSマガジン)========== 
 ■■■◆           PSマガジンは製品安全についての情報を
 ■   ■■■       お届けします。  (第2・4火曜日発行)
 ■    ■               <等幅フォントでご覧ください>
        ■■  ・・・‥‥…………………………………‥‥・・・
         ■ 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE・ナイト)
      ■■■           製品安全センター 製品安全調査課
                       http://www.jiko.nite.go.jp/

==================2011. 4.26 Vol.144 ==================
 今回は、停電時や電源設備がない屋外などで電源を得ることのできる小型発
電機(ポータブル発電機、携帯発電機)の事故をご紹介しています。NITE
からのお知らせでは、ちらし「こんな事故にもご用心」の追加、「身・守りハ
ンドブック2011等のご紹介」を掲載しております。
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                 目次 
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1.製品事故収集情報
  ・小型発電機に伴う製品事故
  ・消費生活用製品の事故情報収集状況(4月6日~4月19日受付125件)
2.社告・リコール情報(3件)
3.NITEからのお知らせ
  ・「注意喚起ちらし」の追加について
  ・事故情報収集制度における事故情報の調査結果について(平成22年度第
   4四半期調査終了分)(2/2)
  ・重大製品事故で経済産業省及び消費者庁による調査が終了した案件の公開
  ・身・守りハンドブック2011等のご紹介
  ・注意喚起リンク集に「災害時の製品事故の防止」を追加しました
4.関係機関の製品安全情報
  ・東日本大震災の影響による消費生活相談窓口の状況について
  ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について
                               消費者庁
    ・R-Mapセミナー参加者募集      財団法人日本科学技術連盟
5.編集後記
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            1.製品事故収集情報
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  ◆◆◇小型発電機(ポータブル発電機、携帯発電機)による事故◇◆◆

  ◇今回は、ご注意していただきたい発電機による事故事例をご紹介します。

  (事例1)小型発電機を車内で使用していたところ、煙が上がって、車
     が全焼しました。
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  → 小型発電機の排気管が、乗用車の座席等に接触していたため、発火
   したものと推定されます。なお、取扱説明書に、「周囲に危険物や可
   燃物を置くと火災になる恐れがある」旨の記載がありました。


  (事例2)屋内で小型発電機を使用中、気分が悪くなって、病院で治療
      を受けました。
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  → 使用者が換気の悪い室内で小型発電機を使用していたため、排気ガ
   スが室内に滞留し一酸化炭素中毒になったものと推定されます。


  ◇事例1のように、小型発電機の排気管に座席等の可燃物が接触して燃
   え上がるおそれがありますので、可燃物のそばに小型発電機を設置し
   ないようにしてください。事例2のように室内で小型発電機を使用す
   ると排気ガスが室内に滞留し、一酸化炭素中毒になりますので、絶対
   に室内で小型発電機を使わないでください。また、屋外でも換気の悪
   いところで使用すると一酸化炭素中毒の危険性がありますので、設置
   場所には十分注意してください。

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     ◆◆◇ 消費生活用製品の事故情報収集状況 ◇◆◆ 
          (4月6日~4月19日 受付125件)

  NITEに通知のあった事故の傾向をみるために、上記期間内で収集件数の多
 い5製品を掲載しています。なお、事故原因については現在調査中です。

       製品名            (事故状況と件数)
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      1.フライパン         (破損等12件)
      2.片手なべ          (打撲等 8件)
      3.ガスふろがま        (変形等 7件)
        電気スト-ブ        (火災等 7件)
      5.ガスこんろ         (火災等 6件) 

   フライパンは、取っ手が破損した事故、片手なべは、取っ手が折れてな
  べが落下し、足に打撲を負った等の事故で、ともに輸入事業者からまとめ
  て報告されました。

 最近1週間に受付をした事故情報について毎週金曜日に以下のNITEホーム
 ページで公表しています。
  → http://www.nite.go.jp/jiko/sokuho/index20.html

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            2.社告・リコール情報
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◇株式会社ワールド「婦人用ニット帽子」(HP)(2011/3/18)(回収(購入代金返
 金))当製品において、一部に針が混入していることが判明。

【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2011041101.html

◇双日ジーエムシー株式会社「ガラステーブル」(HP)(2011/4/8)(回収(返金))
 製品が破損し、ケガをするおそれがある。

【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2011040801.html

◇株式会社アシックス「繊維強化プラスチック製バット」(HP)(2011/3/22)
 (回収(返金))当製品において、成型時の不良によりバット折損の可能性が
 あることが判明。

【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2011032201.html

       ■NITE社告・リコール情報のページ■

   【過去1年間の社告・リコール情報】
     http://www.nite.go.jp/jiko/index4.html 
   【社告・リコール情報の検索】
     http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php

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           3.NITEからのお知らせ
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  ◆◆◇   注意喚起ちらしの追加について    ◇◆◆

  NITEで収集した事故情報を基に作成した注意喚起ちらしをホームページ
 に掲載しております。ダウンロードできますので、地域や社内回覧にご利
 用ください。白黒印刷にも対応しております。
   
  注意喚起ちらし追加
   2011.4.26 こんな事故にもご用心(21)
    http://www.nite.go.jp/jiko/chirashi/data/pdf/43_goyoujin21.pdf
      内容:ガスふろがま、電池、洗濯物

  注意喚起ちらしのホームページ
    http://www.nite.go.jp/jiko/chirashi/chirashi.html

  ◆◆◇ 事故情報収集制度における事故情報の調査結果について ◇◆◆
      (平成22年度第4四半期調査終了分) (2/2)

 【詳細】(2/2) http://www.nite.go.jp/jiko/reports/H22/H22_04_2.html
     (1/2) http://www.nite.go.jp/jiko/reports/H22/H22_04_1.html

  ◆◆◇ 経済産業省及び消費者庁に報告された重大製品事故 ◇◆◆
            でNITEが受け付けたもののうち、経済産業省及
            び消費者庁による調査が終了した案件(平成23年4月)

 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/reports/H22/H22_judai_4.html

   ◆◆◇ 身・守りハンドブック2011等のご紹介   ◇◆◆

  NITEで収集した事故情報の中から、誤った使用方法や不注意による
 製品事故事例を冊子や、季節別に発生する事故事例と事故防止のポイント
 をわかりやすくまとめたリーフレットを作成しております。
  ダウンロードできますので、ご自由にご利用ください。

 身・守りハンドブック2011
 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/handbook/goshiyou_handbook.html
 
 新生活スタート くらしに潜む危険etc
 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/leaflet/data/spring_2010.pdf

   ◆◆◇ 注意喚起リンク集に「災害時の製品事故の防止」 ◇◆◆
     のリンク集を追加しました。

 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/link2.html
 
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           4.関係機関の製品安全情報
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  ◆◆◇ 東日本大震災の影響による消費生活相談窓口の ◇◆◆
     状況について          消費者庁(2011/4/18)

 【詳細】 http://www.caa.go.jp/jisin/0418joukyou.html

  ◆◆◇ 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について ◇◆◆

  消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告のあっ
 た重大製品事故について、以下のとおり公表しています。

  4/26  http://www.caa.go.jp/safety/pdf/110426kouhyou_1.pdf
  4/22  http://www.caa.go.jp/safety/pdf/110422kouhyou_2.pdf
  4/19  http://www.caa.go.jp/safety/pdf/110419kouhyou_1.pdf
  4/15  http://www.caa.go.jp/safety/pdf/110415kouhyou_1.pdf


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   ◆◆◇   R-Mapセミナー参加者募集  ◇◆◆

                     財団法人日本科学技術連盟
                         後援 経済産業省 

  日科技連では、設計段階から出荷後に至るまでの「全ライフサイクル
 に対応した製品安全リスクマネジメント手法」であるR-Map関連講
 座を体系化して、開催しています。R-Mapによるリスクアセスメント
 を『知る』・『わかる』・『使う』セミナーとして、ご活用ください。

  ≪“ 知る ”≫------------------------------------------
  ■はじめてのR-Map半日コース■ 【経済産業省後援】
  □はじめてR-Mapを学ぶ方に最適な入門コース。
  □製品販売後のリスク評価を中心にR-Map活用事例を説明します。

  ◆開催日:2011年5月19日(木) 13:00~17:00
  ◆会 場:日科技連 東高円寺ビル(東京メトロ・丸ノ内線「東高円寺」駅)
  ◆参加費:有料
  【詳 細】 http://www.juse.or.jp/seminar/16073/?110412re


  ≪“ わかる ”≫------------------------------------------
  ■R-Mapを活用したリスクアセスメント1日コース■ 『経済産業省後援』
  □事前評価段階でリスクを「見える化」できるR-Map手法を1日で学べます。
  □開発段階でのリスクアセスメント方法とポイントを学べます。

  ◆開催日:2011年5月20日(金)
  ◆会 場:日科技連 東高円寺ビル(東京メトロ・丸ノ内線「東高円寺」駅)
  ◆参加費:有料
  【詳 細】 http://www.juse.or.jp/seminar/16074/?110412re


  ≪“ 使う ”≫------------------------------------------
  ■R-Mapを活用した製品安全実践2日間コース■ 【経済産業省後援】
  □R-Map手法を実践的に使いこなすことができるようになります。
  □技術者にとって必要な「リスクアセスメント」「製品安全技術(PSE)」が
   理解できます。

  ◆開催日:2011年9月7日(水)~8日(木)
  ◆会 場:日科技連 東高円寺ビル(東京メトロ・丸ノ内線「東高円寺」駅)
  ◆参加費:有料
  【詳 細】 http://www.juse.or.jp/seminar/16075/?110412re

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              5.編集後記
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 4月21日から関西会場での公開講座「製品安全対策の基礎知識」が始まりま
した。今回も製品安全に関して熱心な方が参加してくださり、第一回の講義
から質問がどんどん出てきて講義時間をちょっとオーバーしました。
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 ◇事故情報の検索 
  NITEのHPでは、調査が終了した事故情報を検索できます。
  http://www.jiko.nite.go.jp/php/jiko/index.html

 ◇事業者、消費生活センター、地方自治体等からの製品事故情報をご提供く
  ださい。

  NITEでは、暮らしの中で起こった製品の事故情報を集めて調査し、その結
  果を公表して製品事故の未然・再発防止に役立てています。
  通知様式等は以下のホームページをご覧ください。
  
 【通知様式】 http://www.nite.go.jp/jiko/index10.html (Word版・PDF版)
 【送付先】 mailto:jiko@nite.go.jp Fax 06-6946-7280 
  【問い合わせ先】 mailto:jiko@nite.go.jp

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                  製品安全センター 製品安全調査課

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お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図