製品安全

Vol.163  2月28日号「ガスファンヒーター(ガス温風暖房機)による事故」

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 ■    ◆========= 製品安全情報マガジン(PSマガジン)========== 
 ■■■◆           PSマガジンは製品安全についての情報を
 ■   ■■■       お届けします。  (第2・4火曜日発行)
 ■    ■               <等幅フォントでご覧ください>
        ■■  ・・・‥‥…………………………………‥‥・・・
         ■ 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE・ナイト)
      ■■■           製品安全センター 製品安全調査課
                       http://www.jiko.nite.go.jp/

==================2012. 2.28 Vol.163 ==================
 寒い外から帰ってきて温かい部屋に入るとほっとしますね。今回は、ガスフ
ァンヒーターによる事故をご紹介しています。NITEからのお知らせでは、
「こんな事故にもご用心」の追加を掲載しております。
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                 目次 
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1.製品事故収集情報
  ・ガスファンヒーター(ガス温風暖房機)による事故
  ・消費生活用製品の事故情報収集状況(2月8日~2月21日受付158件)
2.社告・リコール情報(8件)
3.NITEからのお知らせ
  ・注意喚起ちらし「こんな事故にもご用心」の追加
  ・電気こたつ、ゆたんぽ等の冬場の事故の防止について
  ・除雪機による事故の防止(再注意喚起)
  ・製品安全概論「製品安全対策の基礎知識」関西会場について
4.関係機関の製品安全情報
  ・ライターの火遊びによる子どもの事故の防止について(周知の徹底)
                             経済産業省
  ・ライターの取扱いに御注意ください!          消費者庁
  ・燦坤日本電器株式会社が輸入した電気ストーブのリコール(製品回収)
   について                      経済産業省
  ・株式会社優が輸入・販売した電気ストーブ(ハロゲンヒーター)使用
   中止の呼びかけ                    消費者庁
  ・若者・高校生向け消費者教育副教材の掲載について    消費者庁
  ・平成23年に近畿管内で発生したガス事故について
     経済産業省原子力安全・保安院中部近畿産業保安監督部近畿支部     
  ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について    消費者庁
  ・R-Map実践研究会 研究員募集!     財団法人日本科学技術連盟
  ・誤使用による製品事故予防のリスクコミュニケーション製品安全シン
   ポジウム(東京)開催のご案内 NPO日本テクニカルデザイナーズ協会
5.編集後記
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            1.製品事故収集情報
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     ◆◆◇ガスファンヒーター(ガス温風暖房機)による事故◇◆◆

  ◇今回は、ご注意していただきたいガスファンヒーター(ガス温風暖房
   機)による事故事例をご紹介します。

  (事例1) ガスファンヒーターの運転を停止させようとしたところ、
      出火し、ガスファンヒーターを焼損し2人がやけどを負いました。
  ----------------------------------------------------------------
  → 本来は迅速継手があるガスコードで接続しなければならない機種で
   したが、ゴムホースでつないでいたため、接続が緩んでガスが漏れ、
   燃焼室内の炎に引火し焼損したものと推定されます。なお、取扱説明
   書には、「必ず指定のガスコードを使用する」旨が記載されていまし
   た。

  (事例2) ガスファンヒーターを使用中に吹き出し口の前に置かれてい
      たスプレー缶が破裂し、2人が軽傷を負いました。
  ----------------------------------------------------------------
  → スプレー缶を温風のあたるところに放置したため、熱で缶の圧力が
   高くなり爆発したものと推定されます。

  ◇事例1のように、必ず製品に指定された接続器でガス栓と製品を接続
   してください。事例2のように、温風のあたる場所にスプレー缶や
   カセットボンベを置かないでください。

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     ◆◆◇ 消費生活用製品の事故情報収集状況 ◇◆◆ 
          (2月8日~2月21日 受付158件)

  NITEに通知のあった事故の傾向をみるために、上記期間内で収集件数
 の多い5製品を掲載しています。なお、事故原因については現在調査中で
 す。

       製品名            (事故状況と件数)
      ===================================================== 
      1.ガスふろがま        (変形等10件)
        石油ストーブ        (火災等10件)
      3.ガス給湯器         (軽傷等 9件)
        電気ストーブ        (火災等 9件)
      5.ガスこんろ         (火災等 7件)

 ガスふろがまの事故は、使用中のガスふろがまから異音がして、ケーシ
 ングが変形した等の事故で、石油ストーブは、給油時に灯油がこぼれて
 引火した事故等です。

  

 最近1週間に受付をした事故情報について毎週金曜日に以下のNITEホーム
 ページで公表しています。
  → http://www.nite.go.jp/jiko/sokuho/index20.html

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            2.社告・リコール情報
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◇燦坤(サンクン)日本電器株式会社「カーボンヒーター/ハロゲン・ヒーター」
 (新聞)(2012/2/24)(回収(交換))部品の不具合により、発煙・発火に至る可
 能性があることが判明。*2008年4月21日に新聞紙上で行った社告の再社告

【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2012022402.html

◇燦坤(サンクン)日本電器株式会社「電気ストーブ」(新聞)(2012/2/24)
 (回収(返金))当製品において、一部の製品おきて部品不良により、発煙・
 火至る可能性 があることが判明。

【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2012022401.html

◇株式会社KOM「加湿器(超音波式)」(HP)(2012/2/20)(無償修理)当製品に
 おいて、電源コードの付け根部分に亀裂が生じ、ショートするおそれのあ
 ることが判明。

【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2012022001.html

◇アイリスオーヤマ株式会社「スチームクリーナー」(HP)(2012/2/20)(無償
 部品交換(フレキシブルノズルと改善後本体側ノズル取り付け部品))当製品
 において、付属のフレキシブルノズルを取り付けてお使い頂いた際、上下
 左右に大きく動かしたり、ホースを強く引っ張る動作が続きますと、ホー
 スがねじれ、本体からフレキシブルノズルがまれに外れるおそれのあるこ
 とが判明。※フレキシブルノズルが外れた状態でレバーを握り続けますと、
 高温の蒸気がノズル取り付け口から噴射され、やけどの原因となる可能性
 があります。

【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2012022002.html

◇株式会社日東「自転車用ハンドルバー」(HP)(2012/2/15)(回収(B260AAと
 無償交換))当製品において、自転車の走行中に破断する事故が海外におい
 て発生。

【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2012021501.html

◇株式会社ベリグリ「カットソールームウェア」(HP)(2012/2/10)(回収(交
 換または返金))当製品において、ミシン針が混入しているおそれがあこと
 が判明。

【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2012021001.html

◇ツインバード工業株式会社「電子レンジ(オーブン機能付き)」(HP)
 (2012/2/7)(無償修理)当製品において、プラスチック製の天板を持つ冷蔵
 庫の上に本製品を設置し、「グリル」モードで庫内カラ焼きをおこなった
 場合に、製品底面から出る温風により冷蔵庫の天板が変形する場合がある
 ことが判明。当製品を所有されている方は、「グリル 」モードでの調理は
 控えていただき、問い合わせ先まで連絡してください。なお、「グリル」
 モード以外については問題ありません。

【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2012020701.html

◇スペシャライズド・ジャパン株式会社「自転車(フロントフォーク)」
 (HP)(2012/1/27)(無償交換(フロントフォーク)当製品において、フロント
 フォークのブレーキ接合部の接着に不具合があり、ブレーキ取付部が脱落
 する恐れがあることが判明。

【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2012012702.html

       ■NITE社告・リコール情報のページ■

   【過去1年間の社告・リコール情報】
     http://www.nite.go.jp/jiko/index4.html 
   【社告・リコール情報の検索】
     http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php

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           3.NITEからのお知らせ
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  ◆◆◇   注意喚起ちらしの追加について    ◇◆◆

  NITEで収集した事故情報を基に作成した注意喚起ちらしをホームページ
 に掲載しております。ダウンロードできますので、地域や社内回覧にご利
 用ください。白黒印刷にも対応しております。
   
  注意喚起ちらし追加
   2012.2.28 こんな事故にもご用心(No.31)
    http://www.nite.go.jp/jiko/chirashi/data/pdf/65_goyoujin31.pdf
      内容:こたつ、ゆたんぽ 等

  注意喚起ちらしのホームページ これまでのチラシがご覧いただけます。
    http://www.nite.go.jp/jiko/chirashi/chirashi.html


  ◆◆◇ 電気こたつ、ゆたんぽ等の冬場の事故の防止について ◇◆◆
                         2012/2/23

   「電気こたつ」、「ゆたんぽ」及び「加湿器」による製品事故が増加
  しています。これらの事故は誤った使用をしないことで防げるものが多
  くあるため、製品を正しく使用していただき、事故を防止するため、注
  意喚起をいたしました。

 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/press/prs12022301.html

  ◆◆◇ 除雪機による事故の防止(再注意喚起)◇◆◆
                         2012/1/26

  去年11月に除雪機の事故の注意喚起を行ったところですが、昨年度まで
 と比べて増加傾向にあります。除雪機による事故は、被害が重篤になる傾
 向があることなど、事故の防止のため再注意喚起を行いました。

 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/press/prs12022302.html


   ◆◆◇       製品安全概論       ◇◆◆
     「製品安全対策の基礎知識」関西会場のご案内
                 
  毎年行っております公開講座「製品安全対策の基礎知識」をただいま募
 集中です。製品事故の現状と製品安全政策について、具体的事例に基づく
 考察、今後の事故防止方策や政策のあり方などをテーマとして、NITE職員
 が講義を行います。ぜひ、ご参加いただきますようお願いいたします。
 
  【科目名】製品総合管理特論 副題 製品安全対策の基礎知識
      
  【日 程】2012年4月13日~2012年7月27日毎週金曜日 18:00~20:00
       (計15回)※開催日が休日の場合は開催しません。
     シラバス
      http://www.nite.go.jp/jiko/kouza/2012SK441.pdf

  【場 所】関西大学高槻ミューズキャンパス
      (最寄りJR高槻駅または阪急高槻市駅) 
  【定 員】70名
  【受講料】無料
  【募集期間】3月31日まで(先着定員になり次第締切ります)

  【製品総合管理特論 お申し込み方法】   
    NITE募集ホームページ
     http://www.nite.go.jp/jiko/kouza/index2012.html
    NITEの募集ページから、お申し込みください。

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           4.関係機関の製品安全情報
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  ◆◆◇ ライターの火遊びによる子どもの事故の防止について ◇◆◆
     (周知の徹底)
                       経済産業省(2012.2.17)

 【詳細】 http://www.meti.go.jp/press/2011/02/20120217005/20120217005.html


  ◆◆◇    ライターの取扱いに御注意ください!     ◇◆◆
                        消費者庁(2012.2.17)

 【詳細】 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/120217kouhyou_3.pdf


  ◆◆◇ 燦坤日本電器株式会社が輸入した電気ストーブのリコール ◇◆◆
     (製品回収)について
                       経済産業省(2012.2.24)

 【詳細】 http://www.meti.go.jp/product_safety/download/kouhyou120224_2.pdf


  ◆◆◇ 株式会社優が輸入・販売した電気ストーブ  ◇◆◆
      (ハロゲンヒーター)使用中止の呼びかけ 消費者庁(2012.2.27)

 【詳細】 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/120227kouhyou_1.pdf


  ◆◆◇  若者・高校生向け消費者教育副教材の掲載について ◇◆◆
 「もしあなたが消費者トラブルにあったら 消費者センスを高めよう!」
                         消費者庁(2012.2.28)

 【詳細】 http://www.caa.go.jp/information/index3.html
      

   ◆◆◇ 平成23年に近畿管内で発生したガス事故について ◇◆◆
                   経済産業省原子力安全・保安院
                   中部近畿産業保安監督部近畿支部
                            2012.2.16

   中部近畿産業保安監督部近畿支部では、近畿管内の2府5県において
 平成23年に発生した都市ガス、LPガスに関する事故の結果をとりま
 とめました。(法令に基づき報告のあったものに限ります。)
   事故内容を分析すると、消費者の理解不足や誤使用等が原因と考えら
 れる事故が多発しており、都市ガスの消費段階における事故のうち
 約2/3を占めています。
   ガス機器は、接続するゴム管・ガスコード類を含め、消費者が責任を
 もって管理する必要があります。事故を未然に防ぐためにも機器類の
 点検を定期的に行い、接続具はガス機器やガス栓に合った適切なものを
 使用してください。
   また、ガス管の自然劣化による事故も多く発生しています。敷地内の
 ガス管は消費者の資産であり、古くなったガス管は早めに交換してくだ
 さい。
   とりまとめ結果の詳細は以下のリンク先をご覧下さい。

(都市ガス)
 http://www.nisa.meti.go.jp/safety-kinki/kayaku_gas/H23kinki_gasjikobunseki.pdf

(LPガス)
 http://www.nisa.meti.go.jp/safety-kinki/kayaku_gas/H23kinki_LPgasjikobunseki.pdf


   ◆◆◇ 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について ◇◆◆

  消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告のあっ
 た重大製品事故について、以下のとおり公表しています。

   2/28 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/120228kouhyou_1.pdf
   2/24 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/120224kouhyou_1.pdf
   2/21 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/120221kouhyou_1.pdf
   2/17 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/120217kouhyou_2.pdf

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    ◆◆◇ R-Map実践研究会 研究員募集!  ◇◆◆
        ~ 製品安全に関する異業種交流会 ~ 
                      財団法人日本科学技術連盟

   企業にとって重要なリスクマネジメント、その対応に有効な R-Map手
 法を用いて、事例中心に検討しています。皆さまからお困りの問題を提
 起していただき、それに対して製品安全および製造物責任に関して経験
 豊富な実務家・専門家が解決の糸口を互いに議論し、助言いたします。

 ◆期 間:2012年5月~2013年3月(全8回)
 ◆会  場:東京・日科技連 東高円寺ビル
 ◆参加費:有料
 ◆申込み特典:3月9日(金)までに申込書をご記入の上、お送りいただけ
  れば、2011年度『成果発表会(3月16日(金))』に無料でご参加いただ
  けます。 

【詳 細】 http://www.juse.or.jp/reliability/51/?mail120207PS

  ▼下記の申込書をダウンロードし、お申込みください▼
  http://www.juse.or.jp/reliability/105/attachs/R_Mapken_moushikomi2012.doc

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 ◆◆◇ 誤使用による製品事故予防のリスクコミュニケーション ◇◆◆
     製品安全シンポジウム(東京)開催のご案内
           NPO法人日本テクニカルデザイナーズ協会(JTDNA)

  JTDNAでは、第3回JTDNA製品安全シンポジウム2012を下記の通り
 開催いたします。

  【開催日】2012年4月12日(木)10:30~15:30(受付10:00より)
       ※懇親会は16:00~
  【会 場】板橋グリーンホール1F大ホール
  【参加費】無料(どなたでも参加できますが予約をお願いします)

   詳細とお申込み >> http://goo.gl/CVe8t

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              5.編集後記
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 上記でお知らせしましたとおり、現在「製品安全概論-製品安全対策の基礎
知識」関西会場の募集中です。今年は一週間ほど早く、新たな会場で行います。
この機会にご参加くださいますようお願いたします。
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 ◇事故情報の検索 
  NITEのHPでは、調査が終了した事故情報を検索できます。
  http://www.jiko.nite.go.jp/php/jiko/index.html

 ◇事業者、消費生活センター、地方自治体等からの製品事故情報をご提供く
  ださい。

  NITEでは、暮らしの中で起こった製品の事故情報を集めて調査し、その結
  果を公表して製品事故の未然・再発防止に役立てています。
  通知様式等は以下のホームページをご覧ください。
  
 【通知様式】 http://www.nite.go.jp/jiko/index10.html (Word版・PDF版)
 【送付先】 mailto:jiko@nite.go.jp Fax 06-6946-7280 
  【問い合わせ先】 mailto:jiko@nite.go.jp

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心当たりのない方はお手数ですが、以下のメールアドレスまでご連絡ください。
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報」欄へ掲載等ご希望がありましたら、以下のメールアドレスあてにお寄せく
ださい。なお、関連機関情報の掲載対象は製品安全に関連する情報です。
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  http://www.nite.go.jp/jiko/psm/index.html
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          【編集・発行】 独立行政法人製品評価技術基盤機構 
                  製品安全センター 製品安全調査課

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お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図