製品安全

Vol.185  1月29日号「はしご・脚立及び除雪機の事故」

 ■■■◆                          2013.1.29 Vol.185
 ■    ◆========= PSマガジン(製品安全情報マガジン)========== 
 ■■■◆             製品安全についての情報をお届けします。
 ■   ■■■                         (第2・4火曜日発行)
 ■    ■               <等幅フォントでご覧ください>
        ■■  ・・・‥‥…………………………………‥‥・・・
         ■ 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE・ナイト)
      ■■■  製品安全センター
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 今月は関東地方にも雪が降ることが多く、昨日も東京都心で雪がちらつき、
千葉では6センチの積雪を記録したそうです。玄関先の雪を少し脇に寄せるな
ど、除雪作業のようなことをした人もいたのではないでしょうか。今回は除雪
作業でもよく使われるはしご・脚立及び除雪機の事故をご紹介します。NIT
Eからのお知らせでは、事故情報収集制度における事故情報の調査結果につい
て、「こんな事故にもご用心」の注意喚起ちらしの追加などを掲載します。
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               項目一覧 
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1.製品事故収集情報
  ・はしご・脚立及び除雪機の事故
  ・消費生活用製品の事故情報収集状況
     (1月9日~1月22日受付122件)

2.社告・リコール情報(4件)

3.NITEからのお知らせ
  ・事故情報収集制度における事故情報の調査結果
   (H24年度第3四半期調査終了分)(1/2)
  ・「こんな事故にもご用心」の注意喚起ちらしの追加
  ・今月のプレスリリースについて    

4.その他の製品安全情報
    ・平成24年度製品安全対策優良企業表彰受賞企業講演会開催のお知らせ
  ・iPod nanoの製品事故に係る定期報告
  ・家庭用品等における中毒事故に係る意見交換会
  ・お持ちではありませんか?~未対応の無償改修・回収等対象製品~ 
  ・消費生活用製品の重大事故製品に係る公表について
  ・製品安全(PL対策)セミナー(JTDNA)

5.編集後記
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            1.製品事故収集情報
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  ◆◆◇     はしご・脚立及び除雪機の事故         ◇◆◆

  ◇今回は、はしご・脚立及び除雪機による注意していただきたい事故事
   例をご紹介します。  
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~   
  (事例1)【はしご・脚立:バランスを崩して転落】

     はしご兼用脚立をはしごにして使用中、転落して打撲を負った。
     支柱が変形、破断していた。

   → 補助者が支えていない状況での作業中にバランスを崩して転落し、
     はしごの支柱に身体が接触したことで、支柱に過大な力が加わり、
     変形、破断したものと推定されます。
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~   
  (事例2)【はしご・脚立:不安定な場所に設置し転落】

     はしご兼用脚立に登って作業中、転落し、重傷を負った。

   → 使用者がはしご兼用脚立を脚立状態で使用した際、斜面に設置し
     たため、作業中にバランスを崩して転落し、事故に至ったものと
     推定されます。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  
  (事例3)【除雪機:安全装置の無効化による事故】

     自宅倉庫内で、男性が除雪機に右足の太ももを巻き込まれて死亡
     した。

   → 安全装置(非常停止スイッチ)を(身体・衣服等に)装着せず、
     点検を行った際、足を滑らせた時にエンジンが停止しておらず、
     回転しているオーガに巻き込まれたものと推定されます。 
     ※オーガ:回転部にある雪を直接砕いて集めるらせん状の刃部分。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  (事例4)【除雪機:詰まった雪を除去する際の事故】

     除雪作業中に投雪シュータ部に雪が詰まったため、取り除いてい
     たところ回転部に右腕を巻き込まれて重傷を負った。
     ※シュータ部:回転部で砕いた雪を、飛ばす方向を決める部分。 

   → 除雪機のシュータ部に詰まった雪を取り除く際、エンジンを停止
     させずに、手で雪を取り除こうとしたため、ブロアに腕を巻き込
     まれたものと推定されます。
     ※ブロア:集めた雪を放出する動力部。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
   ◇事例1、2のように、はしごや脚立での作業中にバランスを崩し転落
   してけがをすることがあり、場合によっては死亡することもあります。
   はしごで作業する際は補助者に支えてもらい、また、はしごや脚立は
   安定した場所に設置してバランスを崩さないように注意してください。
   
  ◇事例3のように、除雪機の安全装置を使用することによって防げた死
   亡事故が起きています。安全装置は必ず正しく使用してください。

  ◇事例4のように、除雪機のエンジンを止めずに雪を除去しようとした
   ために、重傷を負う事故が起きています。雪詰まりを取り除く際は、
   エンジン及び回転部の停止を確認し、雪かき棒を使ってください。
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  ◆◆◇    消費生活用製品の事故情報収集状況      ◇◆◆ 
         (1月9日~1月22日受付122件)
 
  NITEに通知のあった事故情報から、収集件数の多い製品を掲載しま
  す。

       製品名         (事故状況と件数)
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      1.ガス給湯器       (破損等12件)
        石油ストーブ     (死亡等12件)
      3.ガスこんろ       (火災等8件)
        電気ストーブ     (火災等8件)
        靴           (軽傷等8件)
      
  石油ストーブの事故はこぼれた灯油がかかり引火した事故等で、靴の事
  故は女性用ブーツのヒールが取れた事故等(同一案件7件)です。
    
  ◇過去の受付事故情報
   http://www.nite.go.jp/jiko/sokuho/index20.html

  ◇調査が終了した事故情報の事故原因や再発防止措置などの検索 
   http://www.jiko.nite.go.jp/php/jiko/index.html

  ■事業者、消費生活センター、地方自治体、病院等の皆さま、事故情報
   をご提供ください。
   http://www.nite.go.jp/jiko/index10.html (Word版・PDF版)

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            2.社告・リコール情報
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  ◆三洋電機株式会社  「食器洗い乾燥機」(HP)
   (2013/1/22)

  当製品において、機器内部のヒーター接続部に不十分な処理がされてお
  り、使用しているうちに、発煙・発火に至る可能性があることが判明。
  (製品回収(一台3万円で引き取り))

 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2013012201.html
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ◆株式会社 サンコウ  「ダイニングセット」(HP)
   (2013/1/21)

  当製品において、椅子の座面を固定するために使用しているネジの先が、
  座面から突き出る事例が発生。(無償交換(改良品))

 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2013012101.html
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  
  ◆株式会社プラッツ  「介護用電動ベッド」(HP)
   (2013/1/16)

  当製品において、木製ヘッドボード、フットボードの強度不足により使
  用中に破損する恐れがあることが判明。(無償交換(不具合品回収))

 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2013011601.html
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~   
  ◆クレオ工業株式会社  「デスクヒーター」(HP)
   (2013/1/15)

  当製品をこたつとして使用し、布団の巻き込みなどにより本体表面生地
  に部分的に長時間布団などが接触した場合、当該製品が部分発熱を起こ
  し、温度コントロール用サーモスタットが作動せず、発火に至る場合が
  あることが判明。(回収(部分発熱対策済み改良品と交換))

 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2013011501.html
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
  ◇過去1年間の社告・リコール情報
   http://www.nite.go.jp/jiko/index4.html 
  ◇社告・リコール情報の検索
   http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php
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           3.NITEからのお知らせ
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  ◆◆◇事故情報収集制度における事故情報の調査結果について ◇◆◆
    (H24年度第3四半期調査終了分)(1/2)    

  NITEがこれまでに収集した事故情報に関し、調査、確認、評価を行
  った上で、平成24年度第3四半期中に結論を得たものについて、品目
  別に整理したものです。

   http://www.nite.go.jp/jiko/reports/H24/H24_03_1.html
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  ◆◆◇       注意喚起ちらしについて        ◇◆◆

  NITEで収集した事故情報を基に作成した注意喚起ちらしをホームペ
  ージに掲載しております。地域や社内回覧にご利用ください。

  注意喚起ちらしの追加
   ・「こんな事故にもご用心(No.42)」
    内容:はしご、除雪機など
    http://www.nite.go.jp/jiko/chirashi/data/pdf/89_goyoujin42.pdf

  ◇過去の注意喚起ちらしの情報
   http://www.nite.go.jp/jiko/chirashi/chirashi.html
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  ◆◆◇      今月のプレスリリースについて      ◇◆◆       

  NITEでは、「はしご・脚立及び除雪機の事故の防止について(注意
  喚起)」と「石油ストーブによる事故の防止について(再注意喚起)」
  1月24日に注意喚起を行いました。
   
   「はしご・脚立及び除雪機の事故の防止について(注意喚起)」
   http://www.nite.go.jp/jiko/press/prs13012401.html

   「石油ストーブによる事故の防止について(再注意喚起)」 
   http://www.nite.go.jp/jiko/press/prs13012402.html
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           4.その他の製品安全情報
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    ◆◆◇     平成24年度製品安全対策優良企業表彰      ◇◆◆
                     受賞企業講演会開催のお知らせ     経済産業省

   経済産業省では、製品安全の重要性がますます高まる中、これから製品
  安全対策に取組む事業者、さらに製品安全対策の強化を検討している事
  業者の方々に向けた講演会を2月25日(月)に大阪にて開催いたしま
  す。当日は、平成24年度製品安全対策優良企業表彰の受賞企業より、
  具体的な取組について紹介いたします。 
  是非、多数の方々のご参加をいただきたく、ご案内申し上げます。 

  【日 時】 2013年2月25日(月) 14:00~16:00
  【場 所】 大阪合同庁舎第1号館第1別館2階 大会議室
        (大阪市営地下鉄天満橋駅 徒歩5分)
  【募集人数】150名
  【参加費】無料(先着順で定員次第締め切らせていただきます)

  参加申込又は詳細は、下記のホームページをご覧ください。
   http://www.meti.go.jp/product_safety/event/1301_1.html
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  ◆◆◇  iPod nanoの製品事故に係る定期報告   ◇◆◆
                             経済産業省  
  
  iPod nano(第一世代)の製品事故が多数発生していることを
  受けて、経済産業省は、Apple Japan合同会社(旧アップル
  ジャパン株式会社)に対して、消費生活用製品安全法に基づき、消費者
  に対する注意喚起及び再発防止策等について報告を指示し、対策の実施
  状況を定期的に報告するよう指示しています。

  http://www.meti.go.jp/product_safety/download/kouhyou130122_3.pdf
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  ◆◆◇  家庭用品等における中毒事故に係る意見交換会   ◇◆◆
                              消費者庁
  
  消費者庁は、家庭用品等による中毒事故をテーマとして、消費者・事業
  者・専門家等の情報共有・理解促進のための意見交換会を開催します。
  
  http://www.caa.go.jp/safety/pdf/130124kouhyou_1_1.pdf
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  ◆◆◇       お持ちではありませんか?       ◇◆◆
         ~未対応の無償改修・回収等対象製品~   消費者庁

  消費者庁は、無償改修・回収等が行われている製品のうち、今年度消費
    者庁に事故情報が寄せられた製品のうち主なものをお知らせしています。 
  
  http://www.caa.go.jp/safety/pdf/130116kouhyou_3.pdf
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  ◆◆◇  消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について ◇◆◆
                              消費者庁
  
  消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告
  のあった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。
  
  01/25 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/130125kouhyou_1.pdf
  01/22 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/130122kouhyou_1.pdf
  01/18 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/130118kouhyou_3.pdf
  01/16 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/130116kouhyou_2.pdf
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    ◆◆◇     「製品安全(PL対策)セミナー」       ◇◆◆
             NPO法人日本テクニカルデザイナーズ協会(JTDNA)

  製品安全対策の整備などが着々と進んでいる中、当セミナーに大手小売
    事業者の参加者が増えてきています。JTDNAでは今回はPLD(事
    故発生後対策)とリコール対策をテーマにセミナーを進め、メーカー、
  流通事業者、小売事業者、専門家が意見交換する場を設けています。

 【開催日・詳細】
     ■2013年1月30日(水) (新潟)
      詳細とお申込み >> http://goo.gl/4MFyC

 【参加費】無料(どなたでも参加できますが予約をお願いします。) 
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              5.編集後記
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  はしごや除雪機の事故は「安全装置無効化」、「補助者をつけない」
  など「慣れ」が原因の一つでしょう。慣れの厄介なところは注意喚起
  を知っても、今まで大丈夫だったという経験則から誤使用と分かって
  いても止められない人もいることでしょうか。私は北海道出身なので
  屋根からはみでる雪や氷を一気に落としてよく遊びますが、エスカレ
  ーター歩行の習慣がなかったので、東京や大阪のスピードには未だに
  慣れないです。屋根雪もエスカレーター歩行も事故につながるので注
  意喚起がされていますが、玄関を出入りするときに屋根雪落下を気に
  する人は少ないように思えますし、「歩くな」と大阪地下鉄で張り出
  されてもエスカレーター歩行者は減りません。知っても行動を改めな
  い人がいる・・・注意喚起の難しさを感じます。実家では母親が落下
  してきた屋根雪にあたり頭を縫ってから、玄関の屋根の雪が大きく育
  つ前に弟がちょくちょく落としているらしいです。
・・・‥‥…………………………………………………………………‥‥・・・
  
  くらしの安全・安心のための総合誌「生活安全ジャーナル」のリンク
   http://www.nite.go.jp/jiko/journal/ 
  
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  紹介先のお知らせ、広報誌等への掲載を歓迎いたします。
  
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          【編集・発行】 独立行政法人製品評価技術基盤機構 
                  製品安全センター 製品安全調査課
                                    http://www.jiko.nite.go.jp/

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お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  リスク評価広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図