製品安全

Vol.238  4月14日号「電源コード及び配線器具による事故」

 ■■■◆             2015.4.14 VOL.238
==■    ◆===========PSマガジン(製品安全情報マガジン)===========
 ■■■◆  ■■■       製品安全についての情報をお届けします。
 ■    ■                            (第2・4火曜日発行)
 ■        ■■ >>>‥‥‥‥………………………………‥‥‥‥‥>
             ■ NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構]
         ■■■                  製品安全センター
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  電気製品を使い続けるうち、「いつもと動きが違う」、「そろそろ買い
  替えごろ」などと、感じることがあるでしょう。でも、電源コード部分
  や配線器具には、そんな意識が働くことは多くないと思われます。今冬、
  延長コードとコードリールが出火元と推測される火災が発生しました。
  そこで今回は、電源コードや配線器具の事故事例を紹介します。

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               項目一覧 
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1.電源コード及び配線器具による事故

2.製品事故収集情報(3月18日~4月7日 受付 150件)

3.社告・リコール情報(7件)

4.NITEからのお知らせ
    ・プレスリリース
   *電源コード及び配線器具による事故の防止について(注意喚起)

5.その他の製品安全情報
  ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について

6.編集後記
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           1.電源コード及び配線器具による事故
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  【事例1:延長コード】
  延長コードを他の延長コードとねじり接続した状態で複数の電気製品を
  使用していたところ、ねじり接続部で接触不良となり、異常発熱して芯
  線間でショート、スパークが生じ、出火して住宅の一部を焼損し、2人
  が死亡した。

  【事例2:コードリール】
  コードリールをほとんど巻き取った状態で、巻き取り時の許容電流を超
  える電気製品を接続して使用していたところ、コードが異常発熱して芯
  線間でショート、スパークが生じ、出火して建物を全焼した。

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  【事例1】
  電源コードや延長コードを、ねじり接続などで他のコードと途中接続し
  たり、断線部分をビニールテープで補修したりするなど、コードの改造
  や加工、修理をしないでください。発煙・発火するおそれがあります。 

  【事例2】
  1つのコンセントで使用できる電気の容量には限りがあります。テーブ
  ルタップやコードリールに電気製品を接続する際は、定格容量を超えな
  いでください。また、コードリールは、コードを巻き付けた状態と引き
  出した状態とでは、定格容量が異なる場合がありますので注意してくだ
  さい。

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  ■電源コードや配線器具による事故の詳細は、NITEの3月26日のプレス
   リリースをご参照ください。
   「電源コード及び配線器具による事故の防止について(注意喚起)」
   http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2014fy/prs15032602.html
  
  ■その他の事故事例は以下「事故情報の検索」をご活用ください。 
   http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/search/index.html

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            2.製品事故収集情報            
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  ◆◆◇     消費生活用製品の事故情報収集状況     ◇◆◆
                   (3月18日~4月7日 受付 150件) 
  NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。

         製品名             (事故状況と件数)
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     1.石油ストーブ            (死亡等 11件)
     2.ガス給湯器             (火災等   7件)
     3. ガスふろがま             (火災等  6件)
     4. 配線器具               (死亡等  5件)
     4. ガスこんろ              (軽傷等  5件)
     4. 電気洗濯機                (火災等  5件)
    ======================================================== 
     石油ストーブの事故は、死亡事故が3件ありました。配線器
     具の事故では、3人が死亡した事故がありました。

  ◇最新事故情報(これまでの受付情報もご確認いただけます)
   http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/information/index.html

  ■事故情報の提供をお願いいたします。
   事故の再発防止のため、有効に活用させていただきます。
   http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/shushu/youshiki/20150212index.html  (Word版・PDF版)

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              3.社告・リコール情報
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  ◆株式会社モンベル「ガスカートリッジ」         4/06(HP)
  【詳細】 http://support.montbell.jp/common/system/user/infomation/disp.php?site_category_id=7&infomation_id=42

  ◆株式会社アシックス「バット」             4/02(HP)
  【詳細】 http://www.asics.co.jp/support/important/2015/A74

  ◆株式会社バロックジャパンリミテッド「パンプス」    3/27(HP)
  【詳細】 http://www.baroque-global.com/japan/jp/news/important20150327.html

  ◆株式会社エフ・ディ・シィ・プロダクツ「時計」     3/25(HP)
  【詳細】 http://www.fdcp.co.jp/4c-jewelry/news/#news_60
 
  ◆株式会社くもん出版「玩具」               3/19(HP)
  【詳細】 http://www.kumonshuppan.com/notification/kumifelt/index.html

  ◆株式会社サンエー・インターナショナル「マグカップ」  3/12(HP)
  【詳細】 http://www.cathkidston.jp/user_data/billie_mug.php

  ◆スペシャライズド・ジャパン合同会社「ハンドル」    2/25(HP)
   【詳細】 http://www.specialized.com/media/whatsnew/aerobar%20recall%20b2c%20022615.pdf
 
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  ◇最近の社告・リコール情報
   http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/recall_new/index4.html
  ◇社告・リコール情報の検索
   http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php

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           4.NITEからのお知らせ
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    ◆◆◇       プレスリリースについて         ◇◆◆

  NITEでは、3月26日に「電源コード及び配線器具による事故の防止につ
    いて」の注意喚起を行いました。
  * 電源コード及び配線器具による事故の防止について(注意喚起)
  http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2014fy/prs15032602.html

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           5.その他の製品安全情報
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   ◆◆◇ 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について   ◇◆◆

                              消費者庁

  消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告の
  あった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。

     4/14   3件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/150414kouhyou_2.pdf
   4/07  11件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/150407kouhyou_1.pdf
   4/03  5件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/150403kouhyou_1.pdf
   3/31  15件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/150331kouhyou_1.pdf
     3/27   9件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/150327kouhyou_1.pdf
    
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              6.編集後記

  電源コードや配線器具は、電気製品に電力を供給する重要な役割を担う
  部分ですが、見た目での危険を認識しづらいため、誤った使用を続ける
  ことで事故につながるおそれがあります。事故を防止するため、今一度
  取り扱いの注意事項を確認し、正しく使用しましょう。

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  します。また、社内報、広報誌、回覧板等への掲載も歓迎致します。
                                                              
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         【編集・発行】 独立行政法人  製品評価技術基盤機構 
                 製品安全センター リスク評価広報課
                http://www.nite.go.jp/jiko/index.html

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お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
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