製品安全

Vol.291  7月25日号 「アイロンによる事故」

 
                  2017.7.25 VOL.291
====================PSマガジン(製品安全情報メールマガジン)====
              製品安全についての情報をお届けします。
                                  (第2・4火曜日発行)
               ‥‥‥‥………………………………‥‥‥‥‥
              NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構]
                             製品安全センター
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  綺麗にアイロンがけされた衣類は気持ちがいいですね。
  衣類だけでなくハンカチなどにも使用するアイロンは暮らしに欠かせな
  い製品の一つです。
  今回はアイロンによる事故について紹介します。

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               項目一覧 
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1.アイロンによる事故

2.製品事故収集情報(7月5日~7月18日 受付 71件)

3.リコール情報( 4件)

4.その他の製品安全情報
  ・「化学物質リスク評価の国際動向」のご案内
  ・「R-Mapセミナー」のご案内 
  ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について

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             1.アイロンによる事故
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  【事例1】
    アイロンから出火し、住宅の一部を焼損した。

   →使用者は温度調節機能が故障したアイロンを延長コードにつなぎ、
    延長コードのスイッチで電源の入り切りをしていました。使用後、
    スイッチを切り忘れて外出したため、製品が異常発熱して出火した
    ものと考えられます。

  【事例2】
    スチームアイロンを使用中、蒸気がアイロン台(メッシュ地)を通
    り抜けて膝の上に火傷を負った。

   →メッシュ地のアイロン台の下に膝を入れた状態でスチームボタンを
    押したため、アイロン台を透過した蒸気によって火傷を負ったもの
    と考えられます。
        なお、アイロン台の取扱説明書には「掛け面を透過したスチームや
    湯滴で火傷する恐れがあるため、膝元等にタオル等を掛けて使用す
    る」旨、記載されていました。

  【事例3】
    アイロンを使用中、電源コードの根元が熱くなり通電ランプが消え
    た。

   →使用や保管の際、繰り返し電源コードの根元に負荷が加わったこと
        により、電源コードが断線したものと考えられます。 

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    【事例1の注意事項】
   温度調節ができなくなったアイロンは温度が上昇し続けます。温度調
      節機能が故障した場合は使用を中止してください。  
   
    【事例2の注意事項】
   天板がメッシュ構造であるアイロン台はスチームや湯滴を透過します。
   このようなアイロン台を使用する場合、アイロン台の下に膝や足・手
   などを入れないで下さい。

    【事例3の注意事項】
   電源コードの根元に繰り返し曲げや引っ張りなどの負荷を加えると、
   コードが半断線状態となりスパークが発生することがあります。使用
   時は電源コードの根元に無理な力が加わらないように注意してくださ
   い。また、保管する時も電源コードを強く本体に巻き付ける等、無理
   な力が加わらないようにしてください。

   その他の事故事例は、「事故情報の検索」で「アイロン」をキーワー
      ドに検索していただけます。
   http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/search/index.html

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            2.製品事故収集情報            
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          消費生活用製品の事故情報収集状況     
                    (7月5日~7月18日  受付 71件) 
  NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。

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         製品名            (事故状況と件数)
      1.パソコン              (製品破損  11件)
     2.ガスこんろ             (火災等    6件)
     3.延長コード                         (火災等    4件)
     4.ガスふろがま                       (製品破損   3件)
     4.エアコン              (火災等     3件)
         4.ガストーチ               (火災等     3件) 
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   最新事故情報(これまでの受付情報もご確認いただけます)
   http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/information/index.html

   事故情報の提供をお願いいたします。
   事故の再発防止のため、有効に活用させていただきます。
      http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/shushu/index.html

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               3.リコール情報
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   株式会社UPQ (法人番号 1010001168966) 
   「携帯電話機(スマートフォン)用バッテリーパック」7/24(HP)
    【詳細】 https://upq.me/jp/news/20170724/
                                  
   (販売)株式会社ニトリ (法人番号 3430001044958)
      (製造)アスベル株式会社 (法人番号 6150001005531)
                   「風呂いすレリッシュシリーズ」    7/18(HP)
     【詳細】 http://www.nitorihd.co.jp/news/items/ff5449887afd0031acfeeb8048c3746b_1.pdf

   株式会社カインズ (法人番号 3070001006474)
                        「扇風機」    7/14(HP)
   【詳細】 https://www.cainz.co.jp/information/recall.html

   シロカ株式会社 (法人番号 2010001075591)
              「ノンフライオーブン」    7/11(HP)
     【詳細】 https://www.siroca.co.jp/information/170711/index.html

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           4.その他の製品安全情報
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     「化学物質リスク評価の国際動向」
                   <社会人受講生>のご案内

           早稲田大学 グローバルエデュケーションセンター
                                  
    「化学物質リスク評価の国際動向」をメインテーマとし、早稲田大学教
    授陣による学術的な知見から、CERI職員など実務に携わる講師による業
    界最先端の動向まで幅広くご紹介します。

    ◇一般財団法人化学物質評価研究機構(CERI)連携プログラム
   【開催日時】 9/30 10/7,14,21 11/11,18,25 12/2  13:00~16:15
   【会  場】 早稲田大学 早稲田キャンパス 
  【参 加 費】 10,000円(税込)
   【詳  細】 https://www.waseda.jp/inst/gec/news/2017/04/28/4877/

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            「R-Mapセミナー」のご案内        

                     一般財団法人日本科学技術連盟

   R-Map活用コース:市場措置判断
  【開催日】 2017年9月12日(火)
  【会 場】 日科技連・東高円寺ビル(東京メトロ・丸ノ内線東高円寺駅)
  【参加費】 有料(27,000円(一般)/21,600円(日科技連賛助会員))
  【詳 細】 http://www.juse.or.jp/src/seminar/detail/99/22075?170725nite

   R-Map活用コース:製品安全確保のためのリスクアセスメント
  【開催日】 2017年9月13日(水)~14日(木)
  【会 場】 日科技連・東高円寺ビル(東京メトロ・丸ノ内線東高円寺駅)
  【参加費】 有料(48,600円(一般)/43,200円(日科技連賛助会員))
  【詳 細】 http://www.juse.or.jp/src/seminar/detail/99/22076?170725nite

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        消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について   

                              消費者庁

  消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告の
  あった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。

      7/14  6件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_170714_0001.pdf 
      7/19  6件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_170719_0001.pdf
      7/21 14件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_170721_0001.pdf 
      7/25  8件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_170725_0001.pdf  

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                編集後記
                                  
  アイロンは英語で”iron”と書きます。”鉄”の”iron”からこの名前
  がついたようですが、”アイアンマン”やゴルフクラブの”アイアン”
  のように、鉄は”アイアン”と言うのにどうして”アイロン”という名
  前がつけられたのか、ちょっと不思議です。
  ”iron”が”アイロン”と読まれて定着したのでしょうか?  

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  PSマガジン配信先の紹介等PSマガジンの普及にご協力をお願い致
  します。また、社内報や広報誌、回覧板などへの掲載も歓迎致します。
                                                              
  PSマガジンに関するお問い合わせ、「その他の製品安全情報」欄へ
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  ください。
   Eメール:ps【アットマーク】nite.go.jp
  (メールを送る際は【アットマーク】を@に変えてください)                      
                                                             
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         【編集・発行】 独立行政法人  製品評価技術基盤機構
                   (法人番号 9011005001123)
                 製品安全センター リスク評価広報課
                http://www.nite.go.jp/jiko/index.html

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独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
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