製品安全

Vol.305  3月27日号 「照明器具による事故」

 
                  2018.3.27 VOL.305
======================PSマガジン(製品安全情報メールマガジン)====
                製品安全についての情報をお届けします。
                                  (第2・4火曜日発行)
            ‥‥‥‥………………………………‥‥‥‥‥ 
               NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構]
                              製品安全センター
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  人間にとって明かりは欠かせないものです。夜に明かりが無ければ真っ
    暗、昼でも屋内での活動に明かりは必要です。生活や仕事に光をもたら
  してくれるのが照明器具。原始時代、人類は火で明かりを得ていたよう
  ですが、現代の照明器具は電気を利用しており、火よりも遙かに安全な
  ものとなっています。
  しかし、使い方を誤ると火災などに至ることがあります。今回は照明器
  具の事故について紹介します。

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               項目一覧 
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1.照明器具による事故

2.製品事故収集情報(3月7日~3月20日 受付 101件)

3.リコール情報( 1件)

4.その他の製品安全情報
    ・「リスクアセスメント入門コース」のご案内 
  ・iPod nanoの製品事故に係る定期報告      
  ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について

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           1.照明器具による事故
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  【事例1】
    センサーライト及び周辺を焼損する火災が発生した。

   →製品は2灯のハロゲンランプを備えるもので2階のベランダの手すり
    に設置されていました。使用者が近くに布団を干した際、布団が製
    品にかぶさったため、センサーが感知して点灯し、電球の熱で布団
    が過熱されて出火したものと考えられます。 
    なお、取扱説明書及び本体注意喚起シールには、「洗濯物、布団等
    の可燃物を近づけない」旨、記載されていました。

  【事例2】
    ダウンライト及び周辺を焼損する火災が発生した。

   →製品には60W以下の電球が指定されていましたが、使用者は90Wの白
    熱電球に交換していました。指定外の電球を取り付けたことで金属
    製本体が過熱し、屋内配線の被覆が溶融して、短絡したため出火に
    至ったものと考えられます。
    なお、取扱説明書及び製品本体には、「指定以外の電球を使用する
    と火災の恐れがある」旨、記載されていました。

  【事例3】
    シーリングライトを点灯中、製品付近から発煙し、製品を焼損する
    火災が発生した。

   →製品は40W形と30W形の蛍光灯ランプを取り付けて使用する製品でし
    た。使用者は40W形蛍光ランプが点灯しなくなっていたにもかかわ
    らず、30W形蛍光ランプは点灯していたため、ランプを交換せずに
    そのまま使用していました。40W形の蛍光ランプが寿命末期の状態
    にもかかわらず、使用を約5年ほど継続したことにより、40W形蛍光
    ランプに、点灯始動サイクルに伴う通電が繰り返されたため、安定
    器の巻線に過電流が流れて、レイヤショートが生じて異常発熱し、
    出火に至ったものと考えられます。
    なお、取扱説明書には、「ランプの端部が黒ずんだとき、点滅を繰
    り返すとき、明るさが低下したときはランプを交換する」旨、記載
    されていました。

        
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    【事例1の注意事項】
   白熱灯やハロゲンランプに可燃物を近づけないでください。可燃物が
   接触し、加熱されて発火する恐れがあります。
   
    【事例2の注意事項】
   製品には必ず指定された電球を取り付けてください。指定外の電球を
   取り付けると発火する恐れがあります。
   
    【事例3の注意事項】
   蛍光灯ランプの端部が黒ずんだ時、点滅を繰り返すなど、ランプの寿
   命が来た時は、新しいランプに交換してください。使用を続けると製
   品が発火する恐れがあります。

   照明器具による事故に関する資料も併せてご参照ください。
  (注意喚起ミニポスター(再現実験映像等) 「1-24」)
   https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/index.html#product1-24
      https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/01260102.html
      https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/1411.html
      https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/1412.html

   その他の事故事例は、「事故情報の検索」で「照明器具」などをキー
   ワードに検索していただけます。
   https://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/search/index.html

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            2.製品事故収集情報            
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          消費生活用製品の事故情報収集状況      
                    (3月7日~3月20日   受付101件) 
  NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。

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         製品名                   (事故状況と件数)
      1.  シーリングファン
                  (軽傷等  14件)
     2.  電気ストーブ                      (火災等   7件)
     2.  ACアダプター                      (製品破損   7件)
     4.  ガスふろがま                      (火災等    6件)
     5.  ノートパソコン                    (火災等    5件)
     6.  石油給湯機                     (火災等    4件)
         6.  石油ストーブ                      (火災等     4件)
         6.  ヘアドライヤー                    (火災等     4件)
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   最新事故情報(これまでの受付情報もご確認いただけます)
   https://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/information/index.html

   事故情報の提供をお願いいたします。
   事故の再発防止のため、有効に活用させていただきます。
      https://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/shushu/index.html

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               3.リコール情報
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    全日空商事株式会社(法人番号 3010401036985)    
        「リチウム電池内蔵充電器」              2/9(HP)
   【詳細】 https://www.astyle.jp/support/CSfSinfoPage.jsp?tp=i03#news180209
              
              
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           4.その他の製品安全情報
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           「リスクアセスメント入門コース」のご案内     

                      一般財団法人日本科学技術連盟

   【特 徴】 ・リスクアセスメントの基本が学べます。
         ・R-Map手法の特徴やリスクの評価方法を説明します。
   【対 象】 業務上で製品安全の取り組みが必要な方、リスクアセスメン
              トをミッションとされている方、製品安全活動、リスクアセ
              スメント、R-Map手法をこれから学びたいと考えている方、
              製品リスクアセスメント関連セミナーに参加を検討・予定し
              ている方
   【開催日】 第1回2018年4月16日(月)
         第2回2018年7月25日(水)
   【参加費】 有料(5,400円(一般/日科技連賛助会員))
   【会 場】 日科技連・東高円寺ビル(東京メトロ・丸ノ内線東高円寺駅)
   【詳 細】 http://www.juse.or.jp/src/seminar/detail/99/23071?180327nite

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             iPod nanoの製品事故に係る定期報告          

                             経済産業省

  平成30年3月22日付、Apple Japan合同会社(旧 アップル ジャパン株式
    会社)の経済産業省へのiPod nano(第一世代)の製品事故に係わる定
    期報告がありました。平成30年2月1日から28日までの本体・バッテリー
    交換件数は813件となっています。同社が対策を開始した平成22年8月11
    日以降の本体・バッテリー交換件数の累計は288,593件となっています。
    http://www.meti.go.jp/product_safety/download/kouhyou180322_1.pdf

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        消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について   

                              消費者庁

  消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告の
  あった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。

      3/16  8件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_180316_0001.pdf
      3/20  6件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_180320_0001.pdf
      3/23  3件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_180323_0003.pdf  
      3/27 11件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_180327_0001.pdf
      

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                編集後記
              
  高温に熱せられたものは光を出します。例えば電気ストーブのヒーター
  は高温になると、赤い光を出します。これは熱放射と言う現象です。熱
  放射は電流が流れることにより電子が物質内の原子にぶつかり、原子と
  その中の電子が振動して発光する現象です。
  実は白熱電球やハロゲンランプなどは熱放射により光を出します。熱放
  射により光を放出している白熱電球やハロゲンランプの温度は、電気ス
  トーブほどではありませんがかなり高くなります。照明器具だから・・
  ・と油断して可燃物を近づけることは危険です。今回紹介した、電球に
  布団を被せてしまった人も電球が高温になるという意識が薄かったので
  はないかと思います。
  白熱電球やハロゲンランプの特性を覚えておき、使用時に可燃物を近づ
  けないようにしましょう。

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  します。また、社内報や広報誌、回覧板などへの掲載も歓迎致します。
                                                              
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         【編集・発行】 独立行政法人  製品評価技術基盤機構 
                 製品安全センター リスク評価広報課
                 (法人番号 9011005001123)
                https://www.nite.go.jp/jiko/index.html

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