製品安全

Vol.328  3月12日号 「配線器具の事故」

生活を支える多種多様な家電、その多くがコンセントによる電気の供給を必要としています。それを支えるのが配線器具ですが、家電を使用する為に必須となっている配線器具から発生する事故があります。思わぬ事故を防ぐため、今回は配線器具の事故を紹介いたします。

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項目一覧

  • 1. 配線器具の事故
  • 2. 製品事故収集情報(1月27日~2月9日 受付 104件)
  • 3. リコール情報(5件)
  • 4. その他の製品安全情報
    ・iPod nanoの製品事故に係る定期報告
    ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について

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1.配線器具の事故

【事例1】
延長コード付近から出火し、周辺を焼損した。

→延長コードが扉に挟まれていたため、コードの芯線が断線して、ショート及びスパークが生じ、焼損したと考えられる。

【事例2】
使用中のテーブルタップ付近から発火して、住宅の一部を焼損し、2人が死亡した。

→故障していたテーブルタップの電源コードに他のテーブルタップの電源コードをねじり接続したため、接続箇所で接触不良が生じて異常発熱し、発火したと考えられる。

【事例3】
壁コンセントに接続していた延長コードの本体部分が焼損した。延長コードの差し込み口には何も接続していなかった。

→湿度が高く、ほこりが多い環境下で使用していたことから、延長コードの差込口の刃受け金具間に異物が付着して絶縁性が低下し、トラッキング現象が生じて焼損したものと考えられる。

【事例4】
店舗で延長コードとコンセントの接続部を焼損する火災が発生した。

→延長コード2本を繋ぎ併せ、支えなどを行わないまま、天井に取り付けたコンセントからつり下げて使用したため、延長コードの電源プラグにコードの自重や人為的な張力が加わり、延長コードの栓刃とコンセント金具の間で接触不良となり、発火したものと考えられる。

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【事例1の注意事項】
電源コードは丁寧に取り扱ってください。延長コードやテーブルタップの電源コードを屈曲させる、踏みつける、といった外部から大きな力が加わる使い方をすると、電源コードの芯線が断線して、異常発熱や発火の原因となるおそれがあります。

【事例2の注意事項】
延長コードやテーブルタップの電源コードを、ねじり接続などによって他の電源コードと途中接続したり、断線部分を絶縁テープ(ビニールテープなど)で補修したりするなどの改造や修理は絶対に行わないでください。接触不良によって異常発熱し、発煙・発火するおそれがあります。

【事例3の注意事項】
電源プラグは、コンセントとの間に隙間が生じないようにしっかりと差し込み、定期的に掃除してほこりを取り除いてください。電源プラグとコンセントとの間に隙間がある状態で、長期間コンセントに差したままにすると、電源プラグに異物が接触したり、ほこりや水分、ペットの尿が付着したりすることで、ショートやトラッキング現象が生じるおそれがあります。また、何も差していなくても差し込み部に、ほこりなどの異物が付着すると、トラッキング現象が生じるおそれがあります。ペットを飼われている場合は、出掛ける際は室内に放し飼いにせずにケージに入れたりするなどの方法で対策を行うと安全です。延長コードやテーブルタップ、コンセントなどの中には、ほこりや液体、異物が入り込まないように差込口にシャッターが付いた製品なども販売されています。延長コードなどを取り換える際には、このような製品の使用もご検討ください。

【事例4の注意事項】
天井部などの高所からぶら下げたまま使用するなど、製品に張力などによる負荷が加わらないように注意してください。強い衝撃を与えなくとも、負荷が蓄積することにより事故に至る可能性があります。

配線器具に関する資料も併せてご参照ください。
(注意喚起ミニポスター(動画等))

  • https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/01070101.html
  • https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/015012902.html
  • https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/18012501.html
  • https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/1512.html  
  • https://www.nite.go.jp/data/000004866.pdf
  • https://www.nite.go.jp/data/000077654.pdf
  • https://www.nite.go.jp/data/000086394.pdf

その他の事故事例は、「事故情報の検索」で「配線器具」や「延長コード」などをキーワードに検索していただけます。

  • http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/search/index.html

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2.製品事故収集情報

消費生活用製品の事故情報収集状況
(1月27日~2月9日 受付104件)
NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。

製品名       ( 事故状況と件数 )

  • 1.炭酸水製造機  (軽傷等 12件)
  • 2.電気ストーブ  (死亡等 5件)
  • 2.テレビ  (火災等 5件)
  • 3.ガス給湯器  (製品破損等 3件)
  • 3.石油ストーブ (軽傷等 3件)
  • 3.パソコン (火災等 3件)
  • 3.配線器具 (火災等 3件)
  • 3.リチウムイオンバッテリー (火災等 3件)
  • 3.携帯電話機 (火災等 3件)
  •  
最新事故情報(これまでの受付情報もご確認いただけます)
https://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/information/index.html

事故情報の提供をお願いいたします。
事故の再発防止のため、有効に活用させていただきます。
https://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/shushu/index.html
 

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3.リコール情報

①サイクルヨーロッパジャパン株式会社(法人番号 7010001017944)
「自転車」2/27(HP)
【詳細】
https://www.cycleurope.co.jp/news/#396

②本田技研工業株式会社(法人番号 6010401027577)
 北越工業株式会社 (法人番号 4110001016088)
「携帯発電機」2/28(HP)
【詳細】
https://www.honda.co.jp/recall/power/other/190228_EU18i_HP1800SV.html
http://www.airman.co.jp/media/files/important/HP1800SV-A1.pdf

③シロカ株式会社(法人番号 2010001075591)
「電気ストーブ(パネルヒーター)」2/25(HP)
【詳細】
https://www.siroca.co.jp/information/190225/index.html

④輸入:株式会社ビズライフ (法人番号 9010501035758)
 販売:株式会社MOA STORE (法人番号 1010601040855)
「電気冷温風機(加湿機能付)」2/20(HP)
【詳細】
http://maxzen.jp/download/info_20190220.pdf

⑤グローブライド株式会社 (法人番号 5012701003630)
「電動リール用バッテリー」3/4(HP)
【詳細】
http://www.daiwa.com/jp/fishing/news/important/1253477_4164.html

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4.その他の製品安全情報

・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について  消費者庁

消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。

  • 3/1 11件  https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/2018/pdf/consumer_safety_release_190301_0001.pdf
  • 3/5 8件  https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/2018/pdf/consumer_safety_release_190305_0001.pdf
  • 3/8 13件  https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/2018/pdf/consumer_safety_release_190308_0001.pdf
  • 3/12 9件  https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/2018/pdf/consumer_safety_release_190312_0001.pdf

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編集後記

それなりの頻度で引っ越しを繰り返している身としては、配線器具というものはとても助かる製品です。当然ながら家毎にコンセントの位置は違いますので、どのような距離でも対応できるようにある程度長さのあるものを用意するわけですが、用心しすぎてしまいいつも長大に余ってしまいます。余分なコードは家具の裏などに隠すわけですがその余り様たるや、蛇がとぐろを巻くかのようで、テレビ台の裏などは掃除が大変です。かといって緊結してしまうとコードへ影響がありますので、今も家には蛇がいる次第です。

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独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  リスク評価広報課
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