製品安全

Vol.330  4月9日号 「充電ケーブルの事故」

今やスマートフォンやタブレット端末などのモバイル製品は人々にとって身近な物になり、一人で複数台持っている方もいるようです。それらの端末に欠かせないのが、内蔵バッテリー充電用の充電ケーブルです。今回は充電ケーブルの事故を紹介いたします。

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項目一覧

  • 1. 充電ケーブルの事故
  • 2. 製品事故収集情報(2月24日~3月9日 受付 79件)
  • 3. リコール情報(2件)
  • 4. その他の製品安全情報
    ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について

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1.充電ケーブルの事故

【事例1】
充電中のスマートフォンから異臭がし、充電ケーブルとの接続部付近が焦げて、指にやけどを負った。

→充電ケーブルとスマートフォンを接続するコネクター内部に導電性の異物が付着したため、ショートして異常発熱し、外郭樹脂が溶融したと考えられる。なお、スマートフォンの取扱説明書には、「外部接続端子に水やペットの尿などの液体を付着させない。火災の原因となる。」旨、記載されていた。

【事例2】
充電ケーブルを電源に接続した状態で、充電コネクターには何も接続せずに放置していたところ、充電ケーブル及び周辺を焼損する火災が発生した。

→充電ケーブルのコネクター内部にあるコネクターピンが使用者の接触などにより外力で変形したため、ショート及びスパークが生じてコネクター樹脂が焼損したと考えられる。

【事例3】
使用者が洗った髪を拭き取ったタオルを枕に敷いて就寝したところ、電源に接続された充電ケーブルのコネクターがタオルの下にあり、顔に化学やけどを負った。

→事故品のコネクターは、充電ケーブルのコネクターピンが露出した構造であったため、汗等が付着した際に電気分解によって、強酸及び強アルカリが生成し、皮膚に触れて化学やけどに至ったと考えられる。なお、取扱説明書には、コネクターの上に寝ない旨、記載されていた。

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【事例1の注意事項】
充電ケーブルのコネクターに液体や細かいごみなどの異物が付着した状態で、スマートフォンなどに接続すると、コネクターでショートして異常発熱、発煙などが発生するおそれがあります。異物の付着には気を付けてください。

【事例2の注意事項】
変形したコネクターは使用しないでください。コネクター内部でショートして発熱・発火するおそれがあります。変形したコネクターを手で戻したとしても、コネクター内部は変形したままの状態になっている場合もあり、使用を続けることによって、ショートに至るおそれがあります。

【事例3の注意事項】
電源に接続した充電ケーブルのコネクターに汗等が付着すると、電気分解によって酸及びアルカリが生成するため、皮膚に付着すると化学やけどに至るおそれがあります。電源に接続したコネクターを身体に長時間触れさせない、充電ケーブルのコネクターに肌が触れたまま就寝するなど、長時間接触することがないように気を付けてください。また、充電しないときは、なるべく充電ケーブルをACアダプターやモバイルバッテリーに差したままで放置しないようにしてください。
 本事故事例の詳しいメカニズムなどの詳細はNITE 平成29年度製品安全業務報告会「(3)USB変換ケーブル等によるやけどなどの事故事例について」に掲載しています。
https://www.nite.go.jp/jiko/event/houkoku/houkoku2017.html

○「充電ケーブル」については、平成31年2月28日にプレスリリースを行っております。
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2018fy/prs190228.html

充電ケーブルに関する資料も併せてご参照ください。
(注意喚起ミニポスター(動画等))

  • https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/2019022801.html
  • https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/01340102.html
  • https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/01340101.html

その他の事故事例は、「事故情報の検索」で「USB」や「ケーブル」などをキーワードに検索していただけます。

  • https://www.nite.go.jp/jiko/jiko-db/accident/search/

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2.製品事故収集情報

消費生活用製品の事故情報収集状況
(2月24日~3月9日 受付79件)
NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。

製品名       ( 事故状況と件数 )

  • 1.石油ストーブ  (死亡等 9件)
  • 2.配線器具  (火災等 7件)
  • 3.石油ふろがま  (火災等 3件)
  • 3.電気乾燥機 (火災等 3件)
  • 3.電気温風機 (火災等 3件)
  •  
最新事故情報(これまでの受付情報もご確認いただけます)
https://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/information/index.html

事故情報の提供をお願いいたします。
事故の再発防止のため、有効に活用させていただきます。
https://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/shushu/index.html
 

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3.リコール情報

①Zebra Japan株式会社(法人番号 5120001165296)
「玩具」3/27(HP)
【詳細】
https://jp.flyingtiger.com/ja-JP/product-information-recall

②株式会社カインズ(法人番号 3070001006474)
「自転車」4/4(HP)
【詳細】
http://www.cainz.co.jp/images/information/pdf/KiLaLi_info_20190404.pdf

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4.その他の製品安全情報

・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について  消費者庁

消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。

  • 3/29 6件  https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/2018/pdf/consumer_safety_release_190329_0001.pdf
  • 4/2 18件  https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/2019/pdf/consumer_safety_release_190402_0001.pdf
  • 4/5 12件  https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/2019/pdf/consumer_safety_release_190405_0001.pdf
  • 4/9 10件  https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/2019/pdf/consumer_safety_release_190409_0001.pdf

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編集後記

最近は、リチウムイオンバッテリー搭載の製品が数多く流通しているため、それらの製品を買うと充電ケーブルが付属でついてきます。それだけでなく、テレビに接続して使う、ストリーミングデバイスもUSBケーブルで給電を行っているため、家の中は充電ケーブルだらけです。おまけに同じUSBでもマイクロBやらマイクロCなど規格が分かれているため、頭が混乱しかけていますが、世間に遅れず何とかついて行こうと日々、情報収集を頑張っています。

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独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  リスク評価広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図