製品安全

事故情報特記ニュースNo.6

1997.2.3

通商産業省は、(株)マツバラ社製(輸入品)ヘアードライヤがスイッチの接続不良により、場合によっては発煙・発火のおそれがあることから、広く消費者に周知を図るとともに、回収の実効を上げるため事故の概要について公表(平成9年度2月3日)を行いました。

下記の製品については、使用を中止する とともに、購入された販売店又は下記の輸入事業者までご連絡の上、改善品と交換してください。

事故品の外観図

対象製品
商品名 ヘアードライヤ
型式 MHD-1100
生産国 中国
製造事業者 永勝完業有限公司
輸入事業者 株式会社 マツバラ
販売期間 平成6年8月~平成7年4月
対象台数 82,000台
事故の発生件数 1件
輸入事業者の連絡先 0729-39-6663

1.事故の発生状況

7か月間使用したヘアードライヤで、約5分間使用し、電源プラグは抜かずに本体スイッチを切り、ワゴンの網かごの上に置いた。約30分後、異臭に気付き、ヘアードライヤを見ると熱変形していたので電源プラグを抜いた。(情報提供者:京都府消費生活科学センター)

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2.事故原因

当評価センターにおいて、上記事故に関してテストを実施した結果、電源スイッチ(スライド式)が入(ON)の状態で接続不良が起こり、送風ファン回路が停止していたことから、スイッチが切れたと思いこみ放置していたため、ヒータ側回路にのみ通電し加熱され、熱変形にいたったものである。  当該製品は、温度過昇防止装置及び温度ヒューズのいずれもが温風吹き出し口付近に設置されているため、ヘアードライヤの吹き出し口を下向きにして置いた場合、上記のようにヒータのみに通電されたとき、加熱されても温度ヒューズは溶断せず、発煙・発火の可能性があることが判明。

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3.措置

事故再発防止の観点から、送風ファンが停止した場合、ヒータ側回路に通電しない回路に設計変更等を実施している。

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4.当該製品の回収状況

当該製品は、平成8年5月から輸入業者が自主的に、各問屋及び販売店に通知し回収及び改善品との交換、並びに購入者からの苦情等があった場合の改善品との交換を行っており、既に、64,860台が回収されているが、なお、現時点で約82,000台が市場に出回っていると考えられる。

お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図