標準化業務
~製品事故の未然防止のために~
NITE(ナイト)では、製品事故の未然防止のための業務の一環として、以下の業務を行っています。
民間団体等への協力
民間団体等が行う製品安全に関する技術基準・規格の作成を支援するために、各種委員会等に参加・協力しています。
- ●産業構造審議会 保安・消費生活用製品安全分科会 製品安全小委員会-電気用品整合規格検討ワーキンググループ:平成26年度~現在
- ●主婦連合会を事務局とする「ISO/PC329 消費者事故調査のガイドライン国内委員会」:令和2年度~令和4年度(予定)
- ●特定非営利活動法人キッズデザイン協議会を事務局とする委員会-「子どもの安全確保のための製品設計プロセス指針に関する国際標準化」における委員会:令和元年度~3年度
- ●乳幼児用品技術標準化推進協議会 を事務局とする「ISO/TC310国内審議委員会」:令和3~令和6年度(予定)
- ●乳幼児に配慮した製品の共通試験方法- 隙間・開口部による身体挟込みJIS原案委員会:平成29年度~令和元年度 ※令和3年3月に、JIS S 0121:2021「乳幼児に配慮した製品の共通試験方法-隙間・開口部による身体挟込み」が制定された。
- ●乳幼児に配慮した製品の共通試験方法- 部品の外れJIS原案作成委員会:平成30年度~令和2年度 ※令和4年1月に、JIS S 0122:2022「乳幼児に配慮した製品の共通試験方法-部品の外れ」が制定された。
- ●一般財団法人日本規格協会を事務局とするJIS原案作成委員会-ライター:平成29年度~令和2年度、収納家具類の安定性(転倒)試験方法-子どもの安全性:平成30年度~令和元年度、馬乗り形電動車椅子:平成30年度~令和元年度
- ●一般財団法人製品安全協会のSG基準専門部会-棒状つえ:平成30年度~令和元年度、ショッピングカート:令和元年度~令和2年度 歩行車:令和2年度~令和3年度
- ●日本福祉用具・生活支援用具協会を事務局とする委員会-車椅子用ダミー:平成30年度~令和2年度、車椅子牽引用レバー:令和2年度~現在、車椅子用可搬形スロープ:令和2年度~令和3年度、福祉用具に関する国際標準化:平成27年度~現在、ロボット介護機器国際標準化:平成30年度~令和2年度
- ●東京都生活文化局を事務局とする東京都商品等安全対策協議会-ベビーゲート(乳幼児用移動防止柵)の安全確保:令和元年度
乳幼児に対する安全配慮を目的とした製品の共通規格の提案
NITEでは、消費者用製品を対象に、事故情報等の調査・分析を基にして、重大事故の再発防止・未然防止のための基準・規格案の作成及び提案を行っています。
この基準・規格の作成及び提案の一環として、乳幼児が触れることのある製品の重大事故を未然に防止することを目的として、製品横断的な共通試験方法を開発しました。
現在までに開発したものは、以下のとおりです。3.~6.は、「詳細はこちら」をクリックすると、試験方法(案)をダウンロードすることが可能です。
- 1.乳幼児に配慮した製品の共通試験方法-隙間・開口部による身体挟込み
(令和3年3月にJIS S 0121:2021「乳幼児に配慮した製品の共通試験方法-隙間・開口部による身体挟込み」制定)
※お知らせ 機関誌「建材試験情報 2021年 5・6月号」(一般財団法人建材試験センター)にJIS S0121:2021の概要を紹介した記事が掲載されました。以下のURLをご参照ください。
https://www.jtccm.or.jp/publication/tabid/602/Default.aspx - 2.乳幼児に配慮した製品の共通試験方法-部品外れ
(令和4年1月に、JIS S 0122:2022「乳幼児に配慮した製品の共通試験方法-部品の外れ」が制定された。)
※お知らせ 機関誌「建材試験情報 2022年 5・6月号」(一般財団法人建材試験センター)にJIS S0122:2022の概要を紹介した記事が掲載されました。以下のURLをご参照ください。
https://www.jtccm.or.jp/publication/tabid/602/Default.aspx - 3.乳幼児に配慮した製品の共通試験方法-製品破損(案)
- 4.乳幼児に配慮した製品の共通試験方法-鋭利なエッジへの接触(案)、鋭利な先端への接触(案)
- 5.乳幼児に配慮した製品の共通試験方法-突起への衣服等のからみつき(案)
- 6.電子式チャイルドレジスタンス機能(CR機能)(案)、機械式チャイルドレジスタンス機能(CR機能)(案)
- 詳細情報はこちら
乳幼児に配慮した製品の共通試験方法のイメージ図
- ・隙間・開口部による身体挟み込みの試験では、隙間・開口部に手の指を挟み込んで抜けなくなる事象や、頭を入れて首を挟み込んで抜けなくなる事象などについての試験が、例として挙げられます。
- ・部品外れの試験では、衝撃力などによってネジなどの部品が外れる事象について行う試験が、例として挙げられます。
- ・製品破損の試験では、衝撃力などによって製品が折れるなどの事象について行う試験が、例として挙げられます。
- ・鋭利なエッジや先端への接触の試験では、鋭利なエッジに手の指を触れる事象や、鋭利な先端で指を刺す事象について行う試験が、例として挙げられます。
- ・突起への衣服などのからみつきの試験では、洋服の襟やひも付きの帽子のひもが突起に引っかかり、首が絞まるなどの事象について行う試験が、例として挙げられます。
- ・チャイルドレジスタンス機能(CR機能)の試験では、ボタンを押すとロックされたり、ロックが解除されたりする、家電製品備え付けの電子式チャイルドレジスタンス機能(CR機能)に対して行う試験、ボタンやレバーの操作によってロックが解除されるような機械式のチャイルドレジスタンス機能(CR機能)に対して行う試験が、例として挙げられます。
《 参考 : 乳幼児の安全規格体系 》
NITEが提案する乳幼児の安全配慮のための規格案は、「乳幼児の安全規格体系」における「グループ共通規格(B規格)」に位置づけられます。
乳幼児の安全規格体系図
この規格体系は、ISO/IECガイド50(対応JIS Z8050)を最上位に位置づけ、その下に理念や指針が書かれた基本規格(A規格)、その下に製品横断的に使用する試験方法等が書かれたグループ規格(B規格)、さらにその下に製品毎の規定が書かれた製品規格(C規格)を位置づけた、乳幼児に配慮した製品における安全規格の体系です。
福祉用具の安全配慮を目的とした共通規格の提案
福祉用具の重大事故の再発防止・未然防止を目的としてNITEで開発した、福祉用具の製品横断的な共通試験方法案は、掲載を終了しました。
製品安全に関するデータ提供
※お知らせ
- https://www.hql.jp/database/cat/etc/nite_h13-14_funcdb
- https://www.hql.jp/database/cat/etc/nite_h20_funcdb
お問い合わせ
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全支援課
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住所:〒151-0066 東京都渋谷区西原2-49-10 地図