製品安全

乳幼児に対する安全配慮を目的とした製品の共通規格の提案

 乳幼児に関する事故は、多数報告されています。これまでこのような事故に対しては個別製品ごとに事故防止対策を実施してきましたが、乳幼児製品は多種多様あり、個別製品ごとに安全対策を行うにことには限界があります。
  そこでNITEでは、ISO/IEC Guide50(安全側面-規格及びその他の仕様書における子供の安全の指針)を基本規格(A規格) とし、 Guide50で規定する危険源に対して具体的な安全基準・試験方法を定めたグループ規格(B規格)、 個別製品規格(C規格)の3階層からなる「乳幼児用製品の安全規格体系」を策定しました。
(乳幼児用製品の安全規格体系の詳細はこちら
 NITEが収集した乳幼児製品に関する事故情報をハザード別で整理すると、「機械的及び落下のハザード」に起因する事故が最も多く、全事故の約93%を占めます。とりわけ、以下の3項目のハザードによる事故が多い結果でした。そこで、これらハザードに対する安全規格(案)を作成しました。
 現在、より良い規格案にするために、ご意見を募集中です。
 ご意見お問い合わせは、本ページ下のお問い合わせフォームでお寄せください。その際は、件名に規格案名の記載をお願いします。
 例 件名:乳幼児用共通規格-押しボタンによる電子式チャイルドレジスタンス機能
 

  1. 1.機械的及び落下のハザード-隙間・開口部-身体挟み込み(JIS原案作成中)
  2. 2.機械的及び落下のハザード-構造の安全性-部品の外れ(JIS原案作成中)
  3. 3.機械的及び落下のハザード-構造の安全性-製品破損
  4. 4.機械的及び落下のハザード-鋭利なエッジ及び先端部-鋭利なエッジへの接触
  5. 5.チャイルドレジスタンス機能(CR機能)

機械的及び落下のハザード-隙間・開口部-身体挟み込み

 乳幼児に対する安全配慮を目的とした製品に共通する「身体挟み込み」に関する試験方法を開発し、規格案を作成しました。
 この規格案は、CEN_TR 13387:2004 Child use and care articles - Safety guidelinesをベースとしており、乳幼児の身体を模擬した試験プローブを製品の隙間・開口部に差し込むことで身体の挟み込みの可能性を確認する試験方法を記載した規格案です。試験プローブは、既存の日本人乳幼児の身体寸法データに加え、0~6歳児(480名)の身体寸法を追加計測し、それを基に開発しました。
 この規格案をもとに、現在JIS制定を目途としてJIS原案を作成中です。

 

身体挟み込みイメージ

◆ 試験プローブ 
   当規格案で用いる乳幼児の身体を模擬した試験プローブの設計データは以下からダウンロードできます。このデータは、3Dプリンターや切削加工機などにも出力可能なSTLファイルをzip形式に圧縮したものです。

プローブの種類 イメージ ファイルのダウンロード
アクセシビリティプローブ
(A、Bプローブ)
* ダウンロード【zip:183kb】
体幹プローブ
(0~6歳児用)
* ダウンロード【zip:701kb】
頭部プローブ(小)
(0~6歳児用)
* ダウンロード【zip:845kb】
頭部プローブ(大)
(0~6歳児用)
* ダウンロード【zip:486kb】
頚部プローブ * ダウンロード【zip:39kb】
フィンガープローブ
(6か月児用/6歳児用/メッシュ用)
* ダウンロード【zip:73kb】

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機械的及び落下のハザード-構造の安全性-部品の外れ

 乳幼児に対する安全配慮を目的とした製品に共通する「部品の外れ」に関する試験方法を開発し、規格案を作成しました。
 この規格案は、ISO、EN規格等の、既存の乳幼児用製品の規格を基に、日本人乳幼児の操作力等を加味して作成したものです。乳幼児用製品を構成する様々な部品を、以下に示す6つの部品カテゴリに整理し、それぞれのカテゴリに対応する試験を実施することによって部品外れハザードの有無を確認する試験方法を記載しました。
 この規格案をもとに、現在JIS制定を目途としてJIS原案を作成中です。

<部品カテゴリ>
1.乳幼児がつかむことができる部品の外れ
2.シールのはがれ
3.身体支持部品の外れ
4.製品を構成するフレームの外れ
5.製品固定部品の外れ
6.走行部品の外れ

 

部品外れイメージ

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機械的及び落下のハザード-構造の安全性-製品破損

 乳幼児に対する安全配慮を目的とした製品に共通する「製品破損」に関する試験方法を開発し、規格案を作成しました。
 この規格案は、ISO、EN規格等、既存の乳幼児用製品の規格を参考に、日本人乳幼児の体重等を加味して作成したものです。乳幼児用製品を7つのカテゴリに整理し、それぞれのカテゴリに対応する試験を実施することによって製品破損ハザードの有無を確認する試験方法を記載しました。
 この規格案は、以下でダウンロードできます。ご意見を募集しております。本ページ下のお問い合わせフォームでお寄せください。

<製品カテゴリ>
1.身体保護装置 : 腰ベルト、股ベルトなど
2.乗り物 : 乳母車、歩行器、幼児用三輪車、幼児用自転車、足踏式自動車など
3.座るもの : 乳幼児用ハイチェア、乳幼児用いす、自転車用乳幼児座席など
4.容器 : ほ乳びん、弁当箱など、ただし一時的に使用されるものは除く
5.寝具 : 二段ベッド、乳幼児用ベッドなど
6.運搬具 : 子守帯、パイプ式子守具、クーハンなど
7.その他 : 上記カテゴリに該当しないもの

 

製品破損イメージ

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機械的及び落下のハザード-鋭利なエッジ及び先端部-鋭利なエッジ

 乳幼児に対する安全対策を目的とした製品に共通する「鋭利なエッジへの接触」に関する試験方法を開発し、規格案を作成しました。この規格案は、ISO、EN規格などの既存の規格を参考に日本人乳幼児の操作特性を加味して作成したもので、接触可能なエッジに対して、鋭利なエッジであるかどうかを判別する試験方法を記載しています。この規格案は、ダウンロードできます。ご意見を募集しております。本ページ下のお問い合わせフォームでお寄せ下さい。

 

鋭利なエッジのイメージ

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チャイルドレジスタンス機能(CR機能)

 チャイルドレジスタンス機能(CR機能)とは、子どもの事故を防止する目的で備えられた機能で、幼児が製品を簡単に操作できないようにする仕組みを言います。近年では、ライターや電気ポット等、さまざまな製品にチャイルドレジスタンス機能が備え付けられるようになりました。しかしながら、調査によると製品に備え付けられたチャイルドレジスタンス機能の中には、子どもが簡単に操作できてしまうものがありました。そこで、NITEでは有効に機能するチャイルドレジスタンス機能の普及を目的に、チャイルドレジスタンス機能の規格案作成に取り組んでいます。

 

チャイルドレジスタンスシンボルマーク

 
1.押しボタンによる電子式チャイルドレジスタンス機能
 食生活機器に多く付けられているもので、押しボタン等の操作で電子制御によってロックされたり、ロックが解除されたりするチャイルドレジスタンス機能について、規格案を作成しました。この規格案は、以下でダウンロードできます。ご意見を募集しております。本ページ下のお問い合わせフォームでお寄せください。

2.機械式チャイルドレジスタンス機能(調査中)

 チャイルドレジスタンス機能のうち、後付けチャイルドロック(家具・住宅設備などの扉,引き出し等に後付けすることによってCR機能を付与する製品)など,電子制御によらず機械的構造によってロックをかけたり、解除したりするCR機能を対象に、ロック解除力等を測定する方法について、規格案を作成中です。



 

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乳幼児用製品の安全規格体系

 NITEでは平成23年度に「乳幼児用製品の安全規格体系」を策定しました。
 これは、A規格、B規格、C規格の3階層で構成されるもので、一番頂点にあるA規格には、ISO/IEC Guide50という国際規格を位置づけました。
 このISO/IEC Guide50は、子どもを取り巻く様々なハザードに対して安全を守るための留意事項などが記載されています。次にB規格は、A規格で記載されているハザードに対して、具体的な安全基準や試験方法を記載した安全規格です。
 C規格は、JIS規格で定める木製ベビーベッドや一般財団法人製品安全協会が定める乳幼児用いすやベビーカー等のSG基準がこの位置づけとなります。 個別製品の規格があれば、これを優先して使用しますが、もし、個別製品規格が無い場合には、A規格を参照し、乳幼児用製品に存在する危険箇所を把握します。次にB規格を使ってその危険箇所がハザードとなりうるかを判断することで、乳幼児用製品の安全性を確保しようというものです。
 現在、B規格に相当する規格はありません。そこで、NITEでは、とりわけ事故の多い3つのハザード(身体挟み込み、部品の外れ、製品破損)について安全規格案を作成しました。

 

乳幼児用製品の安全規格体系イメージ

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お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  技術基準・規格課 標準開発室
TEL:03-3481-6933  FAX:03-3481-1934
住所:〒151-0066 東京都渋谷区西原2-49-10 地図
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