製品安全

事故情報特記ニュースNo.44

2001.10.26

水槽用製品使用にあたっての注意事項

1995年度から2000年度の6年間に、水槽用製品による発火、火災の事故情報が製品評価技術基盤機構に30件以上報告されました。その原因を調べてみますと、使用者の誤使用や不注意によるものが半分以上を占めています。こうした事故の未然防止のため、これらの事故の内容をお知らせすると共に、注意喚起を行います。

1.事故を発生した製品

事故を発生した製品は、水槽用照明器具、水槽用ヒーター、水槽用サーモスタット、水槽用フィルター(ヒーターを内蔵したもの)、水槽用ポンプであり、当該製品のほとんどが一般家庭用100V電源を使用しています。

*水槽用サーモスタット:
設定した温度で電源がONーOFFを繰り返してヒーターの発熱を調節し、水の温度を一定に保つ装置

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2.事故の原因

  1. (1)誤使用によるもの
    水槽用ヒーター、水槽用フィルター(ヒーターを内蔵したもの)を、通電状態のままで、水のない場所、または、水が少なく水槽用ヒーターの大部分が外気に触れる場所に長時間放置した結果、水槽用ヒーターが過熱し発火に至りました。
  2. (2)不注意によるもの
    水槽用照明器具、水槽用ヒーター、水槽用サーモスタット、水槽用ポンプの事故原因は次のとおりです。
    1. ① 電源コード等の接続部(プラグ、コンセント)が水がかかりやすい場所に設置されていたことから湿気を帯び、ちり、ほこり等が堆積した状態で長期間放置されていたため、トラッキング現象を起こして発火に至りました。
    2. ② 電源コードが家具の下に置かれ圧力がかかり断線し短絡を起こして発熱、発火に至りました。
    3. ③ 電源コードが延長コード等の配線器具により、たこ足配線されていたために、コンセントに過電流が流れ、発火しました。

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3.注意喚起事項

同種事故の再発を防止するには、次のような点に注意することが必要です。

  1. (1)水のないところや少ない状態で、水槽用ヒーター、水槽用フィルター(ヒーターを内蔵したもの)を使用しないこと。
  2. (2)製品の電源部分は水がかからず、ちり、ほこりがたまらない場所に設置すること。
  3. (3)電源コードの上に物を置かないこと。
  4. (4)コンセントに過電流が流れる可能性のある、たこ足配線を行わないこと。

お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図