化学物質管理

5.体に入った量で影響がきまる。 -影響がでない「量」があります-

それでは、体にどのくらい入ったら、悪い影響が出るのでしょう? 少しの量なら、害は出ませんが、暴露量がある値を超えると、悪い影響が出ます。

悪い影響が出ない最大の量を無毒性量(むどくせいりょう)と言います。

化学物質の毒性は、動物の実験などで調べます。例えば、ねずみに毒のだんごを食べさせたとき、2個なら平気だったのが、3個食べると影響が出たとします。

このときの、食べただんごの数が暴露量で、無毒性量はだんご二つということができます。

ねずみの健康のためには、2個を超えないよう気をつけることが大事、ということになります。

ねずみが食べた有害性団子の無影響量(NOAEL)を説明するイラスト

「トピックス」コーナータイトル 動物を大事にしましょう。

ウサギとネズミ(実験動物)のイラスト

化学物質の毒性を調べるとき、ねずみやウサギなどの実験動物が使われます。

人間のためとはいえ、動物にとっては、苦しいことです。そこで、最近はなるべく少ない動物で調べる工夫や、コンピューターで化学物質の構造から、毒性を調べる方法が研究されています。【(Q)SARという名前で呼ばれています。】

将来は、動物の実験を行わないで、毒性がわかる時代が来るかもしれません。

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