化学物質管理

6.人とねずみは違う -不確実係数(ふかくじつけいすう)-

ねずみの無毒性量がだんご2つまでだからといって、わたしたちにそのまま当てはめるわけにはいきません。動物の種類によって、毒性が強く出たり弱く出たりしたり、動物実験の方法によっても、違いが出たりします。

また、私たちのまわりを見ても、赤ちゃんやお年寄り、女の人や男の人など、体の強さが違うことがわかりますよね。

そこで、どんな人でも安全なように、実験で得られた数値を10で割ったり、100で割ったりして、人の無毒性量にします。その、10分の1などの数を、不確実係数(ふかくじつけいすう)と呼んでいます。

体重による、毒性の影響の差の説明イラスト

たとえば50gのねずみで、だんご2個が無毒性量だったら、1000倍の体重の50kgの人ならだんご2000個まで大丈夫ですね。しかし、人とねずみの違い、いろんな人がいることを考えて、2000個の100分の一にして、だんご20個を人の無毒性量にします。

実際には、化学物質の重さになりますから、単位はミリグラム(1000分の一グラム)やマイクログラム(百万分の一グラム)などの小さな値を使います。

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