製品安全

【製安】電気暖房機器やゆたんぽ、カイロ等による事故の防止について(注意喚起)

NITE(ナイト:独立行政法人製品評価技術基盤機構、理事長:安井 至)は、別添のとおり、「電気暖房機器やゆたんぽ、カイロ等による事故の防止について」の記者説明会を行いました。

公表日

平成26年12月25日

本件の概要

報道発表資料

発表日:
平成26年12月25日(木)
タイトル:
電気暖房機器やゆたんぽ、カイロ等による事故の防止について(注意喚起)
発表者名:
製品安全センター
資料の概要:
  本格的な冬を迎え、多くの家庭で電気暖房機器やゆたんぽ、カイロ等の暖房機器※1を使用する機会が増加する季節ですが、これらの製品による事故は12月~2月に最も多く発生しており、使用の際には注意が必要です。

  NITE(ナイト)に通知された製品事故情報※2において、電気暖房機器やゆたんぽ、カイロ等による事故は、平成21年度から平成25年度までの5年間に、合計1,217件※3ありました。被害状況別に見ると、死亡事故32件、重傷事故62件、軽傷事故92件、拡大被害※4 455件、製品破損※5 566件、他10件となっています。このうち火災と判断されたものは221件(18.2%)あります。また、社告・リコール製品による事故は372件(30.6%)ありました。このうち、社告・リコール実施後に発生した事故は96件(7.9%)です。 これらの事故の中で、使用者の誤使用や不注意といった使い方等による事故(事故原因区分B~F※6)は合計289件(全体の23.7%)発生しており、このうち42件(14.5%)が重篤な人的被害(死亡10件、重傷32件)となっています。

  事故の状況を分析すると、発熱体の周囲に洗濯物等の可燃物を置いたため着火した、電源コード類に繰り返しの屈曲等で負荷がかかったため芯線が断線して異常発熱・発火した、発熱体に接触してやけどを負った等、電気暖房機器に特徴的な事故が多く発生しています。また、ゆたんぽ、カイロ等においては低温やけどの事故が多く、重傷に至る割合も非常に高くなっています。
【主な事故事例】
  • 電気ストーブを使用中、周囲に置いた可燃物に着火して火災が発生し、1人が死亡した。
  • 電気マットの一部を布団で長時間覆っていたため、局所的に過熱されてヒーター線が異常発熱し、火災が発生して周囲を焼損した(拡大被害)。
  • ゆたんぽを布団の中に入れたまま就寝し、長時間足に接触していたため、低温やけど(重傷)を負った。

  これらの事故の中には、製品を使用する際の点検や注意、事故の予兆に早めに気付く、製品の事故情報や社告・リコール情報を入手する等によって未然に防げるものが多くあります。電気暖房機器やゆたんぽ、カイロ等を使用する機会が増加する時期に際して、製品を正しく使用し、事故を未然に防止していただくため、注意喚起を行うこととしました。

(※1)
電気ストーブ(オイルヒーターを含む)、電気温風機(ファンヒーター)、電気カーペット、電気こたつ、電気毛布、電気マット、電気あんか、電気足温器、電気ひざ掛け、ゆたんぽ、カイロ、豆炭あんか・こたつ。
(※2)
消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故(ヒヤリハット情報(被害なし)を含む)。
(※3)
平成26年10月31日現在、重複、対象外情報を除いた事故発生件数。
(※4)
製品本体のみの被害にとどまらず、周囲の製品や建物などにも被害を及ぼすこと。
(※5)
被害状況別で、人的被害と同時に物的被害が発生している場合は、人的被害の最も重篤な分類でカウントし、物的被害には重複カウントしない。
 
(※6)
別紙1参照。
 

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お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
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