適合性認定

認定センターよくあるお問い合わせ(FAQ)(ISO/IEC 17025の一般的解釈について)

Q ラボの独立性はどのくらい必要でしょうか。

ISO/IEC 17025で要求されているのは「判断の独立性」です。例えば、ある依頼者に対して不利になるような試験結果が出た場合でも、その圧力を受けてデータを改竄する等、技術データを誠実に証明する機関としての信頼性を損なうような圧力を受けないようにするということです。17025では、利害衝突を予め想定して排除するようになっていますが、例えば、メーカー社内ラボの場合であれば、試験部署と製造部署を兼務しない等の調整をするというのは、これに該当するでしょう。組織を分社化することまでは必要ないでしょう。ただし、欧州などで「第三者試験所」のデータを要求している場合がありますが、この時には「組織的独立性」まで必要になると考えられます。

ページトップへ

Q 試験室には必ず仕切が必要なのでしょうか。

ISO/IEC 17025原文では両立する試験がお互いの結果に影響を与えそうな場合、「separation」をする(分離する)ことが要求されています。例えば、低濃度の分析と高濃度の分析を隣接する場所で行っては、その結果がお互いに影響を受ける場合があるかもしれません(クロスコンタミネーション)。このような場合は用いる器具を分ける、作業を行う時間を分けるなどのしかるべき分離が必要でしょう。機密保持について留意が必要な場合、厳しい環境管理条件が要求される試験・校正の場合などは、ある程度仕切られた試験室が必要です。

ページトップへ

Q コンサルタントと試験業務の切り分けが難しいのですが。

ISO/IEC 17025はISO 9000シリーズ等と異なり、試験所の全ての業務をカバーするわけではありません。したがって、コンサルタント業務は規格の対象外であり、認定において審査対象とはなりません。ただし、コンサルタント業務の一環として、試験報告書に試験データに対する意見及び解釈を行う場合には、その点だけはISO/IEC 17025の7.8.7に関する要求事項として適用されることになり得ます。

お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 認定センター
TEL:03-3481-1946  FAX:03-3481-1937
住所:〒151-0066 東京都渋谷区西原2-49-10 地図
お問い合わせフォームへ