適合性認定

ILAC相互承認取決め

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ILAC相互承認取決め(MRA: Mutual Recognition Arrangement)

概要

ILAC MRA は、認定された試験所/校正機関/標準物質生産者等が発行する試験報告書/校正証明書/認証書等が国際間取引において有効なものとして流通することで、不要な二重検査が排除され、円滑な貿易を促進することを目的としています。

このMRAを通じて、署名した認定機関が相互に認定の質が同等であると認めることで、認定の信頼性を国際的に向上させ、ひいては、認定されたラボラトリ等が発行する証明書の国際的な受入れの可能性を高めています。

認定機関がMRAに署名するためには、海外の認定機関のメンバーからなる国際評価チームによる厳格な相互評価(Peer Evaluation)を受け、当該認定機関が運営する認定プログラムが国際規格・基準に適合していることが実証される必要があります。また、MRA署名後にも、定期的な相互評価が行われ、継続的な国際規格・基準への適合が確認されます。

IAJapanは現在、ILAC MRAに署名しています。IAJapanが運営する認定プログラムの内、MRAに対応する認定プログラムの認定を受けた試験所/校正機関/標準物質生産者が発行する試験報告書/校正証明書/認証書は、海外においても受け入れられる可能性が高まります。各国の署名認定機関に関する情報は以下をご覧ください。

ILAC MRA認定対象スコープ及び署名認定機関数(2022/7/4現在)

  • 署名認定機関数 : 107
  • 参加国・地域数 : 115
  • 分野・認定基準別署名機関数 :
試験所
ISO/IEC 17025
校正機関
ISO/IEC 17025
検査機関
ISO/IEC 17020
臨床検査室
ISO 15189
技能試験提供者
ISO/IEC 17043
標準物質生産者
ISO 17034
104機関 94機関 86機関 78機関 40機関 29機関

※ 最新の情報はILACのホームページよりご確認ください。

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ILAC (International Laboratory Accreditation Cooperation: 国際試験所認定協力機構)について

1.概要

ILACは、認定試験所による試験報告書、認定校正機関による校正証明書の国際的な相互受入れを促進することにより、国際貿易の円滑化に向けた協力を実施することを目的として、1977年に会議体として活動を開始しました。

その後、ILACの活動の重要性の高まり等から、1996年のアムステルダム総会において、恒久的な組織として活動することが決定され、44の試験所/校正機関認定機関がMoU(覚書)に署名し、恒久事務局を置く正式な組織として発足しました(2003年にオランダにおいて法人登録)。

2000年には、認定機関が相互の認定の同等性を認め合う相互承認取決め(MRA: Mutual Recognition Arrangement)に28国・地域36機関が署名し、日本からはIAJapan(独立行政法人製品評価技術基盤機構 認定センター)、JAB(公益財団法人日本適合性認定協会)及びVLAC(株式会社電磁環境試験所認定センター)が相互承認取決めに署名しています。

なお、相互承認取決めに署名するためには海外の認定機関による相互評価(Peer Evaluation)を受け同等性が実証される必要があります。

詳細は、ILACのホームページをご覧下さい。

2.組織

メンバーシップは正会員、準会員及び関係機関に分かれており、最高意志決定機関としての総会(年1回)、日常的な重要案件を処理する執行委員会、相互承認加盟の審議を行う相互承認評議会及びその他の委員会から成り、個別案件を検討する必要がある場合には更に各委員会の下に作業グループ(WG)が設置されています。

詳細は、ILACの組織構造をご覧下さい。

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お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 認定センター
TEL:03-3481-1946  FAX:03-3481-1937
住所:〒151-0066 東京都渋谷区西原2-49-10 地図
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