製品安全

春本番、自転車の思わぬ事故に注意!
~安全のために知っておきたいポイント~

本件の概要

発表日:
平成31年3月19日(火)
発表資料:
春本番、自転車の思わぬ事故に注意!~安全のために知っておきたいポイント~
映像資料:
自転車用幼児座席「3.幼児座席を取り付けた自転車のふらつきと傘の巻き込み」
資料の概要:
  春は進学や通勤など生活環境(又はライフスタイル)の変化で自転車に乗り始める方が増えます。特に4月から5月にかけて、自転車に関する製品事故が一年のうち最も多く発生しています。発生状況を年代別に分けると、10代の事故が最も多く、次いで30代の事故が多く見られます。通学や通勤などで自転車を使用する機会が増えるにつれ、手軽で便利な自転車の思わぬ事故が発生しています。安全に自転車を使用するには、点検や整備など使用上留意すべきポイントがあるため、自転車の使用に関わる注意喚起を行います。
 2013年度から2017年度の5年間にNITE(ナイト)に通知された製品事故情報※1では、自転車※2の事故は346件※3ありました。自転車の事故は人的被害(重傷、軽傷)に至る場合が多く、346件中252件(73%)を占めています。
 自転車は手軽で便利な乗り物ですが、油断や慣れによる誤った使い方は大きな事故につながります。乗車前の点検や購入してから1カ月での初期点検など、自転車の状況を常に確認し、使い方に注意して事故を未然に防ぎましょう。
リコール製品による事故も発生しているため、リコール情報を確認してください。
2019年3月プレス本文挿絵
 

事故事例と事故を防ぐためのポイント
  • 自転車で走行中、前輪に異物が巻き込まれて前輪がロックしたため、バランスを崩し転倒、打撲を負った。【2017年5月、愛知県】
    ⇒路上の木の枝やごみ袋などは車輪に巻き込まれるおそれがあるため、注意して走行する。また、ハンドルに買い物袋や傘などをぶら下げない。
  • 使用者が車輪の固定を適切に行っていなかったため、走行中に前輪が外れて転倒した。【2015年4月、大阪府】
    ⇒自転車に乗車する前に、チェーンのたるみ、車輪やペダルの取り付けなどを確認する。スポーツ車などは車輪を速やかに脱着してタイヤ交換を容易にする機構(クイックレリーズ)を搭載しているため、使用前には取扱説明書や販売店からの注意事項を必ず確認する。
  • 電動アシスト自転車のバッテリーパック内部に製造段階で金属製の異物が混入していたため、充電時に異常発熱し、発火、周囲を焼損する事故が発生した。対象のバッテリーパックは現在リコール対象となっている。【2016年6月、東京都】
    ⇒お手持ちの製品がリコール対象製品かどうか確認する。

安全のためのポイント
  • 〇乗車前に自転車に不備がないか確認することを習慣にする
  • 〇自転車技士又は自転車安全整備士のいる店舗※4において、購入後1カ月を目安にねじのがたつき・ワイヤーの伸びなどがないかの初期点検や、新車以外においても定期点検を受ける
  • 〇電柱やフェンスなどに衝突するなど外から大きな衝撃を受けた場合は、そのまま乗車せず、自転車を購入した店舗などで異常がないか点検を受ける
  • (※1) 消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故やヒヤリハット情報(被害なし)を含む。
  • (※2) 自転車には自転車用幼児座席を含む。。
  • (※3) 重複、対象外情報を除いた事故発生件数。
  • (※4) 自転車安全整備士の店舗はインターネットで検索できます。(参考URL:https://www.tmt.or.jp/safety/index1.html)

発表資料

ページトップへ

映像資料

ページトップへ

地方版

※掲載していない場合もございます。

ページトップへ

関連リンク

PDFファイルをご覧いただくためには、Adobe Reader(無償)が必要です。Adobe ReaderはダウンロードページGet ADOBE READERよりダウンロードできます。

お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図