バイオテクノロジー

ミャンマーとの協力体制の構築

 NITEは、2013年3月17日にミャンマー教育省と包括的覚書(MOU)を締結しました。また、当該MOUに基づき、パテイン大学(Pathein University)と共同研究契約(PA)を締結しました。
 かつて、NITEは2004年3月にミャンマーとMOU・PAを締結し、微生物探索を開始したものの、同国の事情により、当該事業は中断せざるを得ない状況に追い込まれました。しかし、状況の好転により2012年にミャンマー側からの事業再開への強い要望を受け、また日本国内の企業からミャンマーの微生物を利用したいという強いニーズもあり、8年ぶりに共同事業を再開することとなりました。

 パテイン大学は、1958年にPathein Collegeとして設置され、1996年にPathein Universityとなりました。約30名の教授を含む約400名の教官により約7,500名の学生と約3万名の遠隔教育生を教育しています。また、ミャンマーで唯一微生物学の博士課程を設置している大学でもあります。

ミャンマーとのMOU

ミャンマーとのMOU再締結
(写真左から安井至NITE理事長(当時)、Prof. Ba Shwe教育省副大臣、Mr. U Zaw Htay教育省局長)

ミャンマーからの表敬訪問

日本での会合
(写真左からNyunt Phayパテイン大学学長、辰巳敬NITE理事長)

ミャンマーとのMOU及びPAによる協力体制

ミャンマーにおける生物資源の保全と持続的な利用を可能にするため、微生物資源の産業目的への利用及び学術的な研究の拡大を図り、以下の事業を実施します。

  1. 1.微生物資源の探索
  2. 2.研究者の交流
  3. 3.微生物資源の収集や同定に関する技術指導

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ミャンマーとのこれまでのプロジェクトの内容と成果

Ⅰ期 (2004年3月~2005年)

 2004年3月から事業を開始し、ミャンマーでの微生物探索を開始しましたが、同国の事情により、当該事業は中断せざるを得ない状況に追い込まれました。この時収集した約3千株の微生物資源は、適宜整備し、スクリーニング用材料として提供を開始しました。

Ⅱ期 (2013年3月~現在)

 2013年に同国の社会的状況が緩和したことをきっかけに再開しました。


1.微生物資源の探索

 2013年から産学官合同微生物探索を実施し、日本企業等が直接ミャンマーの微生物資源へアクセスする支援を行っています。2017年1月現在、延べ5団体が参加しました。また、NITEが熱帯環境や森林地帯などの多様な自然環境や独自の発酵食品から収集した約8千株(Ⅰ期分収集微生物資源を含む)の微生物資源は、適宜整備し、スクリーニング用材料として提供し、利用されています。詳細はこちら(微生物資源の特徴、利用方法 )をご覧ください。

2016年ミャンマーでのサンプリング(バガン)</

2016年ミャンマーでのサンプリング(バガン)

2014年ミャンマーでのサンプリング(パテイン)</

2014年ミャンマーでのサンプリング(パテイン)


合同探索参加企業とのプレスリリース一覧:
2.研究者の交流/3.微生物資源の収集や同定に関する技術指導

 微生物資源に関する技術指導のため、平均1ヶ月間日本へミャンマー人研究者を招へいし、NBRCにて微生物の基礎的取扱い、分類、応用利用に関する研究を行っています。2017年1月現在、延べ7人のミャンマー人研究者を日本に招へいしました。 さらに、博士課程の学生を対象として2013年より4年間、学生のレベルに合わせた座学・実習を実施し、また、合同探索に参加した企業、大学等の参加者によるセミナーや実習を開催しています。

2016年ミャンマーワークショップ

2013年ミャンマーワークショップ

2016年ミャンマー研究者招へい

2016年ミャンマー研究者招へい

 これらの活動を通じて、ミャンマーの微生物資源探索・利用を実践したことにより、ミャンマー国内の手つかずな自然環境や発酵食品由来の微生物資源が数多く存在していることがわかり、ミャンマーの微生物資源が豊富かつ有益な生物資源であるという理解が進みました。これら微生物資源は、ミャンマーにおいて適正な手続きで入手されたもので、適切な条件で企業等の研究者に提供され、産業や学術的見地からの有用性解析に利用されています。

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