ミャンマーとの協力体制の構築
本ページの最終更新日:2023年6月27日
NITEは、2004年3月にミャンマー教育省(MOE)と覚書(MOU)を締結しました。また、当該MOUに基づき、パテイン大学(Pathein University)と生物遺伝資源の保全と持続可能な利用に関する共同研究契約(PA)を締結しました。
ミャンマーとのMOU及びPAによる協力体制
ミャンマーにおける生物資源の保全と持続的な利用を可能にするため、微生物資源の産業目的への利用及び学術的な研究の拡大を図り、以下の事業を実施しました。
- 1.微生物資源の探索
- 2.研究者の交流
- 3.微生物資源の収集や同定に関する技術指導
ミャンマーとのこれまでのプロジェクトの内容と成果
1期 (2004年3月~2005年)
2004年3月から事業を開始し、ミャンマーでの微生物探索を開始しましたが、同国の事情により、当該事業は中断しました。
2期 (2013年3月~2019年1月)
2013年に同国の社会的状況が緩和したことをきっかけに再開しました。
当時のPAの締結先であったパテイン大学は、1958年にPathein Collegeとして設置され、1996年にPathein Universityとなりました。
1.微生物資源の探索
2013年から産学官合同微生物探索を実施し、日本企業等が直接ミャンマーの微生物資源へアクセスするための支援を行いました。2017年までに、延べ5団体が参加しました。また、NITEが熱帯環境や森林地帯などの多様な自然環境や独自の発酵食品から収集した約8千株(1期分収集微生物資源を含む)の微生物資源は、スクリーニング用材料として日本国内の企業や研究者に提供するためNITEから公開しました。これらの活動を通じて、ミャンマーの微生物資源探索・利用を実践したことにより、ミャンマーの微生物資源が豊富かつ有益な生物資源であるという理解が進みました。
2016年ミャンマーでのサンプリング(バガン)
2014年ミャンマーでのサンプリング(パテイン)
2.研究者の交流/3.微生物資源の収集や同定に関する技術指導
微生物資源に関する技術指導のため、2017年までに延べ7人のミャンマー人研究者を日本へ招へいし、NBRCにて微生物の基礎的取扱いの研修と、分類、応用利用に関する共同研究を実施しました。さらに、2013年より4年間にわたり、博士課程の学生を対象としたNITE職員による座学・実習を実施し、また、合同探索に参加した企業、大学等の参加者によるセミナーや実習を開催しました。
2013年ミャンマーワークショップ
2016年ミャンマー研究者招へい
3期(2019年2月~2023年6月)
2019年2月にNITEとMOEはMOUを更新し、今までのプロジェクトで収集した微生物資源の日本国内の利用者への提供や生物多様性条約に関する国内法令等の情報交換を実施していましたが、現在は中断しています。
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