【プレスリリース】ＮＬＡＢにおける試験評価協力者を募集します～ 使用実績のある二次電池の安全性試験評価 ～

報道発表資料

発表日：

平成30年10月18日（木）
 

タイトル：

ＮＬＡＢにおける試験評価協力者を募集します
～ 使用実績のある二次電池の安全性試験評価 ～
 

発表者名：

独立行政法人製品評価技術基盤機構 国際評価技術本部
 

資料の概要：

　ＮＩＴＥ（ナイト）［独立行政法人 製品評価技術基盤機構　理事長：辰巳　敬、本所：東京都渋谷区西原］は、大型蓄電池システム試験評価施設（ＮＬＡＢ：大阪府大阪市住之江区南港北）において、使用実績のあるリチウムイオン二次電池(※1)の試験評価の協力者を募集いたします。

 (※1）使用により経年劣化した（と推定される）リチウムイオン二次電池及び蓄電システム又は自然災害などの影響を受けて水没したりぬれてしまったりしたリチウムイオン二次電池及び蓄電システム。

１．ＮＩＴＥは、平成２８年７月に試験評価サービスを開始し、工場出荷品や試作品の二次電池及び蓄電システム（二次  電池等）について、１１７件（平成３０年９月現在）の安全性等各種評価を各事業者と行ってまいりました。
近年、二次電池等の利用者による導入コスト削減や有効資源の利活用の観点から、使用実績のある二次電池等のリユース事業に参入する事業者が増加しています。今後、それらについて安全に使用するための試験評価方法が求められてくると考えられます。
そのため、ＮＩＴＥでは、安全かつ適切な使用実績のある二次電池の安全性試験評価等を行うための情報収集をするために、使用実績のある二次電池等の試験評価協力者を募集します。

 ２．協力者となっていただける方には、ＮＬＡＢにおいてＮＩＴＥと共同で安全性試験評価を実施していただく予定です。その際、試験サンプルである二次電池等の無償でのご提供をお願いいたします。
通常、ＮＬＡＢにおいてＮＩＴＥと共同で安全性試験評価を実施する際は試験費用をご負担いただいておりますが、本募集では、試験費用のご負担はございません。

 ３．試験評価対象製品は、使用実績のある次のリチウムイオン電池で、使用実績についての情報をＮＩＴＥにご提示いただけるものに限ります。
　・　定置用の蓄電池盤又は蓄電池モジュール
 　　（太陽電池設備の蓄電池、家庭用蓄電池、無停電電源装置等）
　・　移動体の蓄電池パック又は蓄電池モジュール
　　（ＥＶ、ハイブリッド、モビリティ、その他）

 ４．協力者の募集期間は、平成３０年１０月１８日から平成３１年３月末日までです。 募集要領は、以下のＵＲＬをご覧下さい。　　　　

　　　　ＵＲＬ：https://www.nite.go.jp/gcet/nlab/operating-experience-test.html

【使用実績のある二次電池の安全性試験評価を行う意義】
○既にリユースサービスをしている事業者や、水没などした二次電池等を保有している事業者などが、試験サンプルを提供することで試験費用を負担すること無く試験評価を行うことができますので、取り扱っている製品の安全性について認識していただけるとともに、安全な商品の市場投入を意識していただくことが期待されます。

○ＮＬＡＢにおいて使用実績のある二次電池等の安全性試験評価を行うための技術基盤が得られ、また、それらを活用することによって、今後の二次電池等の安全性評 価方法に関する試験評価サービスの開始や、試験評価方法の検討の進展が期待されます。
具体的には、
・　使用実績のある二次電池等をご提供いただくことで、安全かつ適切に試験評価を行うための技術情報の収集が可能となる。
・　実際に種々の使用があった二次電池等を試験評価することで、使用実態等の状況の違いによって生じた安全性能の差異に関する情報を得ることが期待される。
・　将来的に、使用実績のある二次電池等と工場出荷品の比較を行うことで、使用実績と安全性能の変化の関係性について情報を得ることが期待される。