国際評価技術

定置用大型蓄電システムの安全性に関する日本産業規格(JIS C 4441)が発行されました

NITEが国際規格原案を開発した、日本主導による世界初の定置用大型蓄電システム(BESS※1)の安全性国際規格「IEC 62933-5-2※2」の国内対応規格となる日本産業規格「JIS C 4441:電気エネルギー貯蔵システム-電力システムに接続される電気エネルギー貯蔵システムの安全要求事項-電気化学的システム」が、2021年(令和3)年3月22日に発行されました。

※1 Battery Energy Storage System(電池を用いた電気エネルギー貯蔵システム)
※2 Electrical energy storage (EES) systems – Part 5-2: Safety requirements for grid-integrated EES systems - Electrochemical-based systems Battery Energy Storage System

本件の概要

  • 日本から提案した世界初のBESSの安全性国際規格IEC62933-5-2が2020(令和2)年4月16日に国際電気標準会議(IEC)から発行されました。規格原案の開発を行ったNITEでは、国際市場での規格活用を見越した認証基盤の構築として、国内対応規格となる日本産業規格(JIS)原案作成を推進しており、このたび日本産業標準調査会(JISC)での審議を経て、2021(令和3)年3月22日にJIS C 4441として発行に至りました。
  •  参考:日本が主導した定置用大型蓄電システムの安全性に関する国際規格が発行されました(NITEプレスリリースに移動します)
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  • ●JIS C 4441は、電力システムに接続されるBESSのシステムとしての安全要求事項について規定しており、設計から運用期間終了時の管理までの全ライフサイクルに適用することが可能です。特に人命に関わる火災・爆発・有毒ガス滞留への対策として、例えば蓄電池ユニットからの出火・延焼を防ぐための対策やその対策を確認するための耐類焼性試験等、システム全体として必要な安全対策及び確認方法が規定されています。
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  • ●現在、JIS C 4441は、関係機関により、電気事業法等安全規制への引用に係る検討がなされています。
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  • ●BESSは、再生可能エネルギーの利用拡大にむけ、太陽光や風力で発電された電力の変動を吸収し、適切に系統に繋ぐため、その普及が期待されていますが、世界各地では、BESSの火災事故が発生する等、その安全性評価にかかる環境整備が望まれています。
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  • ●NITEは、より多くの方々にJIS C 4441を活用していただくことで、より安全なBESSの普及及び国内の蓄電池システム産業の更なる成長を支援していきます。

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