バイオテクノロジー

第7回アジア・コンソーシアム会合の開催

全体概要


第7回アジア・コンソーシアム会合の様子

第7回アジア・コンソーシアム参加者

第7回アジア・コンソーシアム(ACM)は、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の開催と時を併せて、NITEバイオテクノロジーセンター(NBRC)の主催により2010年10月13日及び15日に日本にて開催されました。

アジア各国の主要な生物遺伝資源センター(BRCs)と微生物研究者が参加し、アジア微生物の多様性と潜在的有効性について最新の研究成果を発表しました。加えて、アジア微生物の持続可能な利用のための微生物保全と微生物資源の移転について情報を共有しました。

微生物を用いた科学技術の発展の拠点となるべき生物資源センターの重要性についても話し合い、アジアの生物資源を活用した研究開発のための国際連携のあり方について協議しました。

参加国:
カンボジア、中国、インドネシア、日本、韓国、ラオス、マレーシア、モンゴル、タイ、フィリピン、ベトナム
オブザーバー参加:
ブルネイ、インド、パキスタン、台湾

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会合の概要

1.かずさステートメント ACM Kazusa statement

微生物資源の保全と持続可能な利用に関するACMメンバーの声明文「Kazusa Statement 【原文】/【和訳】 」を策定し、全メンバーがそれに合意しました。
(本声明文の内容は、10月19日に開催されたCOP10サイドイベントにおいて紹介しました。)

2.ACM将来構想 The future of ACM

第1回ACMから第4回ACMにおいては、NITEが中心となり会議参加支援してきたましたが、ACMが自立発展できる時期に来ていること、またACM活動に対する国毎の異なる事情があることを踏まえ、ACM将来像について意見交換を行いました。

3.参加国報告 Country Reports

  • 各国の活動状況について報告があり、その中で、中国の活動拡大が印象的でした。韓国もヨーロッパ機関とのMOUを締結し活動しています。
  • インドネシアは、日本の協力 (NITEが共同で行う共同事業)にて、インドネシアの中核的BRC設立に向け動き出しました。
  • タイは、外国企業との共同事業を行い、タイ国家遺伝子工学バイオテクノロジーセンター(BIOTEC)を通して 直接生物移転を行っていました。
  • ブルネイ、台湾からは、共同研究の呼び掛けがありました。

4.微生物情報管理タスクフォースに関する報告 Bioresource Information Management (BIM)

ABRCN(アジア微生物ネットワーク)の参加機関が拡大され、ACMホームページのプロトタイプが公開されました。

5.資源移転管理タスクフォースに関する報告 Management of Material Transfer (MMT)

共通MTA(資源移転合意書)の作製状況について報告がありました。

6.人材育成タスクフォースに関する報告 Human Resource Development in Microbiology (HRDM)

タイ・BIOTECの協力を得て、2011年、タイにて「微生物長期保存に関するワークショップ」の開催が決まったことの報告がありました。

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