バイオテクノロジー

ウルシ由来微生物

 国産漆の生産量で日本一を誇る岩手県二戸市浄法寺地区で採取したウルシの樹皮や花、葉、及び土壌から分離した多様な微生物をRD株として提供しています。

ウルシ林でのサンプル採集と微生物の収集

 ウルシの樹液(漆)は縄文時代から天然の樹脂塗料として用いられ、国宝や重要文化財の建造物に使用されたり、器の保護や接着剤の目的で利用されてきました。現在では生漆の97%は海外産であり、漆の採取のために継続的な植栽管理が必要な国産ウルシに由来する微生物は、希少な環境から得られた貴重な生物資源といえます。
 NBRCは分離源としてのウルシの希少性に着目し、乳酸菌をはじめとした多様な微生物を収集しました。分離源は、岩手県二戸市が所有する「ふるさと文化財の森『漆の森』」などのウルシ林や周辺の養蜂場から採集したウルシの樹皮、花、葉、土壌、および希少なウルシ蜂蜜です。これまで乳酸菌を含めた細菌166株、糸状菌16株、酵母77株と数多くの微生物を収集しています。

 

ウルシ林でのサンプル採集と微生物の収集の写真

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ウルシ由来微生物の提供

 収集したウルシ由来微生物は、製品開発に利用可能なRD株(スクリーニング用微生物)として提供しています。

ウルシ由来微生物一覧 【EXCEL:28KB】 2023/7/14更新

RD株の入手方法は、以下のページをご参照ください。

お問い合わせ

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