バイオテクノロジー

麹菌破壊株ライブラリの提供

 野田産業科学研究所と東北大学大学院農学研究科発酵微生物学寄附講座によって作製された麹菌破壊株ライブラリ(以下「本ライブラリ」)を、NBRCから提供します。麹菌は、公益財団法人日本醸造学会によって国菌に認定されており、日本の発酵産業の発展に寄与してきました。また、麹菌はNITEも協力した全ゲノム解析が2005年に完了しており基礎的な研究対象としても重用されています。

麹菌破壊株ライブラリの特徴

 本ライブラリは、転写制御関連因子、プロテインキナーゼ(以下、「PK」)、プロテインホスファターゼ(以下、「PP」)、ユビキチンリガーゼ(以下、「UL」)の各遺伝子(以下、「制御系遺伝子」※注)を破壊した麹菌で構成されています。
 NBRCは、制御系遺伝子の作用で分類した「転写制御関連因子」及び「PK、PP及びUL」遺伝子破壊株ライブラリの2種類を提供します。なお、「PK、PP及びUL」遺伝子破壊株ライブラリは、今回初めて提供する破壊株ライブラリとなります。

          本ライブラリを使用するメリットは、生産効率向上や物質生産に向けた遺伝子の探索が進めやすい。ロイヤリティなしで産業利用可能。ご利用者様単独での特許出願が可能

 

入手方法

 以下の「麹菌破壊株ライブラリの提供と利用に関する同意書」に同意し、「麹菌破壊株ライブラリ提供依頼書」をE-mailでお申し込み先にお送りください。電話でのご依頼は承っておりません。また、事前に見積書が必要な場合は、E-mailでご連絡下さい。

【麹菌破壊株ライブラリの提供と利用に関する同意書/麹菌破壊株ライブラリ提供依頼書/別紙1麹菌破壊株ライブラリリスト】

様式・手引きのダウンロード

【お申し込み先】
  • 独立行政法人製品評価技術基盤機構 バイオテクノロジーセンター(NBRC)
  • 生物資源利用促進課
  • E-mail: nbrc@nite.go.jp

【お支払いについて】

  • 手数料は前納となります。
  • お申し込みの手続きが完了後、弊機構から請求書を発行しますので、手数料をお振り込みください。
    支払い方法は銀行振り込みのみです。振込手数料は依頼者様のご負担でお願いします。
  • 手数料は、「手数料が確認できるページ」からご確認ください。
  • 送料着払いにて送付します。

発送・保管方法

 本ライブラリは、各株を1.3 mLの凍結チューブ内に入れてお送りします。
 入金を確認後、本ライブラリの発送予定日を調整します。発送日の決定後、冷凍便(着払い)で発送します。すぐにご利用されない場合は、到着後すみやかに凍結保管(-80℃推奨)していただくようお願いします。

本ライブラリ利用上の注意点

  • ・本ライブラリはゲノム配列解析済みのAspergillus oryzae RIB40株に由来する3種類の親株から作製されており、遺伝子型は以下のいずれかになります。破壊株作製の際にAspergillus sojae由来Ku遺伝子またはAspergillus nidulans由来sC遺伝子を用いているため、いずれの株も遺伝子組換え体として取扱う必要があります。

<遺伝子型>
 ・ΔKu70::ptrA, Δ対象遺伝子::pyrG
 ・ΔLigD::ptrA, Δ対象遺伝子::sC
 ・ΔpyrG, Δ対象遺伝子::sC

  • ・本ライブラリの商業利用には、野田産業科学研究所と東北大学大学院農学研究科発酵微生物学寄附講座への事前通知が必要ですので、その際はNBRCにご連絡ください。
  • ・発明についての特許出願も可能ですが、本ライブラリは一般に公開・分譲している公知のものとなりますので、微生物そのものを発明とした特許は取得できません。

補足説明

※注 制御系遺伝子
 細胞の中で「どの遺伝子を、いつ、どこで、どの程度働かせるか」をコントロールする司令塔の役割をもつ遺伝子であり、制御系遺伝子を破壊すると、その制御下にある複数の遺伝子に影響が及びます。このため制御系遺伝子の破壊株を用いることで、通常の変異株解析と比べて、表現型に影響を及ぼす遺伝子群を効率的に絞り込むことができます。

○参考文献
五味勝也. (2022). 醸造微生物の分子生物工学研究と発酵生産分野への応用技術開発. 生物工学会誌, 100(1), 5-18.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/seibutsukogaku/100/1/100_100.1_5/_pdf
 

関連ページ

・NITEニュースリリース「NITEバイオテクノロジーセンターから麹菌破壊株ライブラリの提供を開始」
 https://www.nite.go.jp/nbrc/information/release/20260728.html
・公益財団法人野田産業科学研究所
 https://www.nisr.or.jp/topics/disruptant_library/
・国立大学法人東北大学
 https://www.agri.tohoku.ac.jp/jp/news/20260728_01/

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最終更新日

2026年7月28日

お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 バイオテクノロジーセンター  生物資源利用促進課
(お問い合わせはできる限りお問い合わせフォームにてお願いします)
TEL:0438-20-5763
住所:〒292-0818 千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8 地図
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