バイオテクノロジー

ヒト由来微生物

【リストを更新しました】(2020.1.22)
NBRC 114322 Akkermansia muciniphila がコレクションに加わり、分譲可能となりました。

 ヒトの腸管、口腔、皮膚等に存在する微生物叢(ヒトマイクロバイオーム)と健康との関連性が次々と明らかになるなか、ヒトマイクロバイオームをシーズとして活用した医薬品や食品等の開発に期待が高まっています。一方で、ヒトマイクロバイオームを構成する微生物は未だ分離されていないものも多く、研究開発に利用できる微生物株が少ないことが産業化に向けた課題となっています。
 そこで、NITEでは製品開発にも使用できる権利が明確化された微生物株の整備を行うため、ヒトの様々な部位より微生物を収集し提供しています。

ヒト由来微生物の収集

 NITEでは、ヒト由来試料(糞便、口腔、皮膚等)から網羅的に微生物を収集するため、複数の条件を用いた集積培養とMALDI-TOF MSによる迅速同定を組み合わせた方法(Culturomics)により微生物の分離を行っています文献1, 2)
 抗生物質や胆汁酸の添加、加熱処理等による集積培養を行った後に、希釈平板培養によりコロニーを分離し、分離株の同定にMALDI-TOF MSを導入することで重複株判別の時間短縮が可能となり、微生物収集の効率化に成功しています。
ヒト試料からの微生物の分離手順

ページトップへ

ヒト由来微生物の提供

 外部の研究者や研究機関から収集した微生物に加え、NITE 自らで分離し、その一部をNBRC株※1、スクリーニング株※2として提供しています。
 下記のリスト以外でご希望の菌株がある場合は、本ページ下のお問い合わせ先にご連絡ください。

リスト一覧
 最新のリストは、下記アイコンからダウンロードできます。
(2020.1.22 ヒト糞便由来微生物株リスト更新)  
ヒト由来微生物リストダウンロードのアイコン画像です ヒト糞便由来微生物リストダウンロードのアイコン画像です
ヒト口腔由来微生物リストダウンロードのアイコン画像です ヒト皮膚由来微生物リストダウンロードのアイコン画像です

ページトップへ

ヒトの糞便から分離した微生物について

ヒトの糞便から分離した微生物のイメージイラストです。


 ヒト腸内での優占種に加え、肥満との関連性や免疫機能の抑制作用等が示唆されている種が含まれます。ヘルスケア分野の新たな研究開発リソースとしてご利用ください。

■ 日本人の糞便から分離された微生物株(一例)
近縁種※3 RD番号 近縁種で確認されている特性
 Acidaminococcus intestini RD014252   酪酸生成菌文献3)
 Bacteroides thetaiotaomicron RD014186   腸管出血性大腸菌の病原性誘導文献4)
 Bacteroides uniformis RD014187   CD8 陽性 T 細胞(免疫細胞)の誘導文献5)
 Christensenella minuta RD014214   肥満抑制文献6)
 "Erysipelatoclostridium ramosum" RD014246   肥満促進文献7)
 Flavonifractor plautii RD014238   制御性T細胞(Treg細胞)の誘導文献8)
 Hungatella hathewayi RD014220   制御性T細胞(Treg細胞)の誘導文献8)
 Intestinimonas butyriciproducens RD014241   酪酸生成菌文献9)
 Olsenella provencensis RD014165   日本人から初めて分離された種
 Parabacteroides distasonis  RD014196   CD8 陽性 T 細胞(免疫細胞)の誘導文献5)
 Peptoniphilus grossensis  RD014243   日本人から初めて分離された種
 "Raoultibacter timonensis" RD014181   日本人から初めて分離された種
 Rubneribacter badeniensis RD014182   日本人から初めて分離された種
 Ruthenibacterium lactatiformans RD014228   日本人から初めて分離された種

ページトップへ

ヒトの口腔から分離した微生物について

ヒトの口腔から分離した微生物のイメージイラストです。

 
 近年、口腔内微生物は口腔だけでなく全身の健康にも関与することが報告されています。ヘルスケア分野の新たな研究開発リソースとしてご利用ください。

■ 日本人の口腔から分離された微生物株(一例)
近縁種※3 RD番号 分離源(部位)
 Actinomyces oris RD014548   唾液
 Actinomyces oris RD014549   唾液
 Campylobacter showae RD014547   歯垢
 Corynebacterium durum RD014551   唾液
 Neisseria elongata subsp. Elongata RD014546   唾液
 Prevotella jejuni RD014538   唾液
 Propionibacterium acidifaciens RD014552   歯垢
 Schaalia georgiae RD014550   歯垢
 Veillonella atypica RD014544   唾液
  • ※3:16S rRNA遺伝子の相同性検索により得られた近縁種名を記載しております。

ページトップへ

ヒトの皮膚から分離した微生物について

ヒトの皮膚から分離した微生物のイメージイラストです。

 
 近年、皮膚に棲息する微生物のバランスが皮膚の健康に大きく影響することが報告されています。スキンヘルスケア分野の新たな研究開発リソースとしてご利用ください。

■ 日本人の皮膚から分離された微生物株(一例)
学名 NBRC番号 年代 性別 分離源(部位)
 Brachybacterium paraconglomeratum 113868 40代男性 かかと
 Corynebacterium glucuronolyticum 113808 40代男性
 Corynebacterium gottingense 113810 40代男性 掌および指腹
 Corynebacterium mucifaciens 113809 30代女性 おでこ・眉間
 Corynebacterium tuberculostearicum 113812 30代女性 足指間腔
 Corynebacterium ureicelerivorans  113814 40代男性
 Cutibacterium acnes subsp. acnes (IA1 type)※4 113869 30代女性 外鼻(鼻周り)
 Cutibacterium acnes subsp. acnes (IA2 type)※4 113815 30代女性 おでこ・眉間
 Cutibacterium acnes subsp. acnes (IA2 type)※4 113816 40代男性 背中
 Cutibacterium acnes subsp. acnes (IB type)※4 113817 30代女性
 Cutibacterium acnes subsp. acnes (IB type)※4 113818 40代男性 あご
 Cutibacterium acnes subsp. acnes (II type)※4 113819 40代男性
 Cutibacterium avidum 113820 30代女性 外鼻(鼻周り)
 Cutibacterium granulosum 113821 30代女性 あご
 Micrococcus yunnanensis 113871 40代男性
 Moraxella osloensis 113844 30代女性 かかと
 Pseudopropionibacterium propionicum 113823 40代男性 腋窩(えきか)
 Staphylococcus caprae 113845 40代男性 かかと
 Staphylococcus hominis subsp. novobiosepticus 113848 40代男性 足指間腔
 Tessaracoccus arenae  113870 40代男性 かかと
  • ※4:Multiplex PCRによる判断(J Clin Microbiol. 2015 Apr;53(4):1149-55.)

お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 バイオテクノロジーセンター  産業連携推進課
TEL:0438-20-5764  FAX:0438-20-5582
住所:〒292-0818 千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8 地図
お問い合わせフォームへ